2014年3月10日 

■井筒仁康選手が参戦発表、自身のチーム立ち上げへ!

 井筒仁康選手が、RS-ITOHを母体とした自身のレーシングチーム「Will-Raise Racing RS-ITOH」をたちあげ、J-GP2クラスへの参戦計画を発表した。

井筒仁康

 井筒選手は2004年に鈴鹿8時間耐久ロードレースで優勝(ペアライダーは宇川徹・セブンスターホンダCBR1000RRW)、そしてJSBクラス(桜井ホンダ・CBR1000RR)でもチャンピオンを獲得したのち、レースを電撃引退。西麻布でゴルフクラブを経営し、レッスンプロとしても活躍している彼だが「もう一度走りたい」と、2009年に全日本ロードレースに復帰を果たす。ブランクを感じさせない走りでその年の鈴鹿8耐では準優勝(ペアライダーは芹沢太麻樹、武石伸也・トリックスターレーシング・ZX-10R)となり、昨年はST600クラスとJ-GP2クラスにダブルエントリー。ST600クラスでは雨のオートポリスと最終戦の鈴鹿サーキットで優勝し、ランキング4位となっている。

 そんな彼のレースに感銘を受けたWill Raiseの志田社長とRS-ITOHの協力を得て、念願のチームを結成。「Will-Raise Racing RS-ITOH」としてJ-GP2クラスに参戦、後輩育成を視野に入れたレース活動を展開していくという。


井筒仁康選手のコメント
「志田社長が『チームを作りたい!』という自分の夢に乗ってくれました。自分は走ることしかできないが、自分が走ることによってレースを盛り上げ、若手を刺激して業界全体を活性化していきたいと思う。

また、レースは勝つために出るものだと思っています。2004年に引退し2009年に復帰し、日本の最高峰であるJSBクラスにエントリーしましたが、JSBはファクトリー体制でないと勝てないと思った。昨年もエントリーしたST600クラスは改造範囲も限られているので、ほぼ同コンディションで戦うクラス。J-GP2クラスはコンストラクターが自分たちの知識や技術で、速いマシンを作っていくことができるクラスです。今シーズンはJ-GP2クラス1本に絞りました。このクラスには、若くて速いライダーもいるので、そういったライダーと走るのは楽しいし、当然勝ちを狙っていくので、同じクラスで戦うことで自分の腕を見せつけ、若手を育てていきたいと思っています」

Will Raize志田社長のコメント
「井筒選手は実績のあるライダーですし、まだまだトップで戦える選手。男が惚れる男はそんなにいません、レースに出ることで我々に刺激を与えてほしいですね!」

(撮影&レポート:楠堂亜希)

記者会見場所となったのは、井筒選手が経営する西麻布のゴルフクラブ チーフメカニックの黒川治氏は、井筒選手がKRT在籍時にチャンピオン(2000年)を獲得した時のメカ。マシンはZX-6R。 「Will-Raise Racing RS-ITOH」 のRQ、(左から)佐崎愛里さん、あべみほさん。