2015年11月10日 

■250cc市販車ベースのレース激化!? ロードレース「JP250」クラスが来年よりスタート

今年からアジア選手権で始まった「AP250」(アジアプロダクション250)。ヤマハはインドネシアとタイから2チーム、オーストラリア、韓国、香港から 1 チームの計 7 チーム 13 名のライダーを支援、YZF-R25で参戦している

 Ninja250、CBR250R、YZF-R25など、250ccクラスのロードスポーツが若者を中心に人気を博していることのみならず、「ST250」といった地方選手権や「もて耐」といったレースでも台数を増やしている。

 一方で、アジア選手権では今年より「AP250」(アジアプロダクション250)を開催。スーパーバイク世界選手権でも同様のカテゴリーを近い将来追加することを検討しているなど、世界的に市販車ベースの250ccクラスの重要性が高まっているという。

 こういった背景により、日本モーターサイクルスポーツ協会(MFJ)は来年より今までのST250クラスを発展させた「JP250」(ジャパンプロダクション250)クラスをスタートすることが決定した。

 JP250は参戦車両の価格が安いため年齢に関わらず、初心者がロードレースの世界に入りやすいことが特徴。ロードレースの底辺拡大並びに新規参入者の増加を図りつつ、キッズバイク、ミニバイクへとステップアップしてきたサーキットスポーツを志す若きライダーたちの次の参戦クラスとしての役割も担っている。

 2016年より地方選手権の正式種目として採用されることで、JP250は国際ライセンスの昇格を目指すことが可能に。また、同クラスの参加者が同じ車両でステップアップするフィールドが必要であることから、全日本選手権と併催する「MFJカップシリーズ」も開催されることになった。

 街中を走っている最も身近なバイクによるレースは観戦する者にとっても楽しみが多い。来年はレース業界のみならず、バイク業界全体の盛り上がりにも期待したいところ。

●参加可能車両
単気筒:201~300cc
2気筒:201~250cc

●規定最低重量(車両重量と完全装備のライダー重量を合計したトータル重量)
単気筒・201~250cc:190kg
単気筒・251~300cc:200kg
2気筒・201~250cc:200kg
※重量調整はガソリンタンクへの燃料の補給またはダミーウェイト追加

●2016MFJカップ暫定日程
第1戦:4月9・10日(全日本 第1戦・筑波大会)
第2戦:5月28・29日(全日本 第3戦・もてぎ大会)
第3戦:6月11・12日(全日本 第4戦・オートポリス大会)
第4戦:6月25・26日(全日本 第5戦・SUGO大会)
第5戦:9月24・25日(全日本 第8戦・岡山国際大会)
第6戦:11月5・6日(全日本 第9戦・MFJグランプリ鈴鹿)

日本モーターサイクルスポーツ協会(MFJ)
http://www.mfj.or.jp/