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おヒサシぶりでございます。原付二種(G2)の理想郷を目指す”G2連邦”のピンキー高橋です。カワサキKLX125の最新2016年モデルに乗ってきました。デビュー当時以来となる久々の試乗でしたが、時間を経て改めて触れることで、また新たなる魅力を知ることができました。今、日本で販売されている原二モデルの中で”唯一無二のデュアルパーパス”。そんなKLXの試乗レポートをお届けいたします。

■撮影:依田 麗
■問:カワサキモータースジャパン お客様相談室
TEL:0120-400819 http://www.kawasaki-motors.com/mc/
 

経済性、実用性、有用性を重んじる原二オーナーに恰好の1台

 2009年12月に2010年モデルとして基本コンポーネントを共用するモタードモデル・D-TRACKER 125と共に発売されたKLX125は、その後カワサキのイヤーモデル制に則り、毎年キッチリとカラー&グラフィックの変更を受け、最新の2016年モデルは10月1日より販売が開始されております。
 
 試乗車のカラーは2010年モデルから毎年必ずラインナップされているライムグリーン。KLXは個人的にカワサキ車の定番・ライムグリーンが一番似合う気がします。やっぱモトクロッサーやエンデューロといったコンペマシンのイメージでしょうか? 2016年モデルはリアフェンダーもライムグリーンのフルカラーとなり、精悍なグラフィックと相まって、とても引き締まった印象を受けます。
 
 ライディングするのは2011年モデル以来。まずは跨ってみます。そうそう、このサイズ、細め&固めのシート、この軽さ! 久しぶりですがKLX125の好印象は身体が覚えています。
 
 セルフスターターが装備されているので始動も楽。エンジン始動直後、やや高めのアイドリングも次第に下がり、エンジン音はとても静か。バーグラフ式のタコメーター、デジタル表示のスピードメーター共に、コンパクトなサイズながら視認性は高いですね。

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ライダーの身長は173cm。写真の上でクリックすると両足時の足つき性が見られます。

 走り出すと近年の原二クラスのエンジンらしく、回せば回すほど力が湧き出てくるようなものではなく、実用域での扱い易さを重視したトルク特性に。ただ、以前に乗ったモデルよりフィーリングが洗練されたような気がします。どの回転でもトルクが豊富な感じで、街中でもすぐにトップギアに入れられるフレキシビリティを持っています。ギアは4速と5速がクロスしているのが印象的。ちなみに5速のギア比1.00の直結でした。
 
 ただ、以前乗った時も気になっていたのですが、回転を上げた時のビビリ音(メーターバイザーあたり?)が今回の試乗でも感じました。あと、バックミラーがハンドルの幅内に収まるスリムさは歓迎ですが、その分後方視界も若干損なわれます。気になったのはその位でしょうか。
 
 今回、KLX125に乗って最も惹かれたのは車体サイズ。軽くて、コンパクトて、足つきが良くて、取り回しがラク。さらに長い足(サスペンション)による乗り心地も加味されて、街乗りでもとても快適! コイツにリアボックスを装着したら、最強のシティ・コミューターではないでしょうか?

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フロントに16インチのIRC製トレールタイヤ(GP-21F。ダンロップD605Fもあり)を履く。インナーチューブ径33mmのフロントフォークは175mmのストロークを確保。ブレーキは放熱性に優れるペタルディスク、デュアルピストンキャリパーを採用。 信頼性を重んじた空冷4ストロークSOHC2バルブのエンジンを搭載。音対策のゴムが冷却フィンに装着されている。角パイプのツインチューブ構造をもつ剛性に優れたカワサキ独自のペリメターフレーム(www.kawasaki-cp.khi.co.jp/msinfo/press/kdc/vol01.html)も外観のポイントに。 リアは16インチのIRC製トレールタイヤ(GP-22R。ダンロップはD605)を履く。ブレーキはこちらもペタルディスクとなる。サスペンションは窒素ガス封入式のシングルショックを採用、 180mmのストロークを確保。
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メーターバイザーは2015年モデルから”K”マーク入りのホワイトに。マルチリフレクターのヘッドランプは35Wハロゲン。 デジタル表示のスピードメーター、バーグラフ式タコメーター、時計、オドメーター、トリップメーター(A、Bの2つ計測可能)、燃料警告灯などを装備する液晶パネル。オレンジのバックライトで夜間も視認性は高い。 被視認性の高いテールランプと独立したライセンスランプ。バッグの中には工具がバンドで固定されている。車体左側にはヘルメットフックも備わる。
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モトクロッサー・KXシリーズを彷彿とさせるシュラウド。2016年モデルはグラフィックが変更されている。 シートは2015年モデルよりツートーンとなり、”Kawasaki”の文字入りに。フェンダー裏側にはカワサキらしい装備、ロープフックが備わる。テールパイプはステンレス製。 ステップは振動を抑えるラバー付き。靴底も痛みにくい。もちろん、オフロード走行派に向け、外すことも可能。

 日本の首都であり、世界を代表する都市でもある東京の街を走っていると、「これが5年後のオリンピック開催地なのか?」と思うような不愉快な出来事に遭遇することがあります。継ぎ接ぎだらけの荒れたアスファルト路面が多いのです。さらには、幹線道路の車線の何故か真ん中にアスファルト舗装の境目(ちょっとした溝)があるなど、二輪車が走ることをまるで無視したような路まである始末……。
 
 特に小径タイヤのスクーターに乗っていると、上下に揺さぶられるはハンドルもとられるはで辟易することがあって、オフロードを走るわけではないけど大きなタイヤにサスペンションストロークが豊富なデュアルパーパスモデルが欲しくなることがしばしばあります。でも、軽二輪クラスまではいらない。維持費が安く経済性にも優れる原二のKLX125はそんな要求を満たしてくれる1台ではないかと。
 
 軽くてコンパクトサイズのKLX125は都市部でも快適な乗り心地と安定性と楽な取り回しで毎日の足として気持ちよく走ることができることを実感いたしました。今回、敢えて都内の荒れたアスファルトなども積極的に走ってみたりして。ストロークのある足は乗り心地も良くて街乗りでも快適。足つきもいい。いやあ、ガレージに1台常備しておきたいバイクです。
 
 いやいやホント、通勤通学から週末のツーリングまで、あらゆる用途を高いレベルでこなしてくれる万能バイクですね。経済性、実用性、有用性を重んじる方が多い原二オーナーにピッタリとハマル1台ではないでしょうか?
 
 尚、参考までに燃費のご報告。今回、360kmほど試乗させていただいた平均燃費は47.9km/L(満タン計測)。幹線道路がメインの通勤を想定したルートでは45.8km/L、郊外へのツーリングでは49.7km/Lでした。
 
(試乗:ピンキー高橋)

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●Kawasaki KLX125(2016年モデル)主要諸元
■型式:EBJ-LX125C■全長×全幅×全高:1,980×770×1,090mm■ホイールベース:1,285mm■最低地上高:255mm■シート高:830mm■キャスター/トレール:26°30′/96mm■車両重量:112kg■燃料消費率:53.5km/L(国土交通省届出値 60km/h定地燃費値 2名乗車時)46.4km/L(WMTCモード値 クラス1 1名乗車時)■最小回転半径:2.1m■燃料タンク容量:7.0L■エンジン種類/弁方式:空冷4ストローク単気筒/SOHC2バルブ■総排気量:124cm3■ボア×ストローク:54.0×54.4mm■圧縮比:9.5■潤滑方式:ウエットサンプ■エンジンオイル容量:1.1 L■燃料供給方式:フューエルインジェクション■点火方式:バッテリ&コイル(トランジスタ点火) ■始動方式:セルフスターター■最高出力:7.5kW[10.2 PS]/8,000 rpm■最大トルク:9.8 N・m[1.0 kgf ]/6,000 rpm■トランスミッション形式:常噛5段リターン■クラッチ形式:湿式多板■フレーム形式:セミダブルクレードル■懸架方式(前/後):テレスコピック(インナーチューブ径 33mm)/スイングアーム(ユニ・トラック)■ホイールトラベル(前/後):175mm/180mm■タイヤ(前/後):70/100-19M/C 42P/90/100-16M/C 51P■ホイールサイズ(前/後):19×1.40/16×1.85■ブレーキ(前/後):シングルディスク240mm(外径)/シングルディスク190mm(外径)■ステアリングアングル(左/右):43°/ 43° ■乗車定員:2名■車体色:ライムグリーン、ブライトホワイト■メーカー希望小売価格(消費税込み):348,840円


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