2015年12月2日 

■台湾のトップ二輪ブランドのKYMCOが 日本現地法人の設立と新製品の発表会を開催

 この度、KYMCOは発表会を開催し、日本国内におけるKYMCOブランド製品販売のため、2015年5月27日付で東京都大田区に100%出資子会社「キムコジャパン株式会社」を設立したと発表、また12月2日付を持ってKYMCO製スクーター、全7機種を、全国のキムコジャパン正規販売店で販売開始すると発表した。

 台湾ブランドであるKYMCOは、世界97カ国においてスクーター、モーターサイクル、ATV、ユーティリティビークルなどを販売する、台湾最大の二輪車メーカーで、2000年より2014年まで、15年連続で新車販売台数第一位を獲得、2014年の市場占有率も42.5%に達するなどこれまでに大きな成功を収めてきている。

 そのKYMCOが日本市場に本格的に乗り出す、というニュースだ。2001年にKYMCOは日本市場に上陸したが、あくまで提携先の国内企業を通じて製品を販売してきたのみで、国内二輪車市場の停滞に歩調を合わせてしまっている、というのが現状だろう。そこでKYMCOは日本市場の再構築に自ら乗り出したというわけだ。

100%出資子会社の設立とKYMCO製スクーター7機種の発売を記念してテープカット。 発売するモデルは、New Downtown 350i ABS、New Downtown 125i、K-XCT 300i、K-XCT 125i、Tersely GT125i、Racingking 180i ABS+motocam、Racing 150i ABS+motocamの7機種。

 KYMCOの100%出資子会社を設立後も、販売自体は従来どおり有力な提携先に任させるというスタイルだが、今後は自社でパーツセンターを設置し、純正部品のストックと供給を行いKYMCOブランドの販売をバックアップ。また、ユーザー向けにもKYMCO自らが新なた「KYMCOオーナーサポートプログラム」を導入、購入後の様々なトラブルやアクシデントを直接サポートしていくという。

 具体的には、1)長期使用でも安心の「3年保証」(しかも2016年中に制約したユーザーには特別さらに保証を1年延長するという)、2)タイムズレスキューとのコラボレーションによる2年間24時間対応「ロードサービス」、3)万一盗難被害にあった場合にわずかな負担で代替車両を提供する「盗難補償」、4)万一立ちゴケしてしまった際に部品代の一部を補償する「立ちゴケ補償」、5)製品に満足できなかった場合に車両代金の90%で車両を買い取る「買取補償」を実施するとしている。

充実の「オーナーサポートプログラム」を導入。 左からキムコジャパンの最高執行責任者の平山雅浩さん、光陽工業総経理の柯 俊斌さん、光陽工業協理の張 壬泉さん、光陽工業経理の林 文鈞さん、キムコジャパン代表取締役会長の王 彦傑さん。

■KYMCO http://www.kymcojp.com/