こんにちは。

　もう12月。振り返ってみると2015年もあっという間に過ぎ去ってしまう感が強いのですが、今年の後半は特に、PCや家電などで突然トラブルに振り回される事件が多かった気がします。

　さて、表題からも想像されるとおり、今月も突然に事件です。

　なにが「門前払い」なのかというと、携帯のブラウザを使って、某会員制のサイトで必要な手続きがあったので、いつものようにアクセスしてみると、「SSL通信が切断されました」との表示。

　何度やってもこの表示は変わらず、必要な手続きはおろかログインすら出来ないという事象。

　ううむ困った。

　実はこういった現象、以前よりぽつぽつと発生している方が居ると思われますが、本年末に向けては全国的に相当多数発生しつつある状況らしいのです。

　犯人は実はわかっていて、「サーバー証明書が更新されちゃった」です。

　これだけだと何のことやらサッパリわからない方も居ると思いますので、簡単に説明します。

　・サーバーとの間で重要な情報をやりとりする場合は、暗号化通信が使われます。
　・PCや携帯やスマホにも、この暗号を解読する仕組みが組み込まれています。
　・暗号化の方法は、ネット上の脅威に対応するため、年々進化しています。
　・また、これに関連した動きとして、来年1月から古い暗号化方式は一斉に利用停止となりました。
　・これに伴い、年末に向けてサーバー側の更新が進んでいます。

　つまり、このたびの現象は、通信しようとしても暗号化方式が合わず接続拒否。というもの。
　単刀直入に言うと、門前払いです(笑)。

　さて困りましたねぇ、というのは私だけではなく、今回の更新では特に、日本全国で大勢の方がこれに遭遇しちゃうのではと想像されます。

　どうすればいいのかというと、まずは購入した通信会社の情報を調べてください。

　たとえば、こちらはドコモからのお知らせ内容：

●サーバ証明書の切り替えによるドコモ ケータイへの影響について

　これを見てみると、ソフト更新で改善されるのは4機種ありますね。ふむふむ。
　そのほか影響を受ける機種がなんと多いこと！！
　10や20じゃないので、何機種あるのかもう数え切れませんねこれは。

　で、これはどうやったら直るの？　というのはどこにも書かれていませんが、この案内文書は次の説明で締めくくっています。

　・暗号化通信をしなければエラーは出ません。
　・暗号化通信の表示に関することは、サーバーの持ち主に聞いてください。

　なーんだ。

　じゃなくて、これ、結論からいうと、ソフト更新で対応できない機種で暗号化通信をしたい場合は、対応できる機種を使ってくださいね♪
ということで間違いありません。

　もうひとつ。こちらが総務省からのおしらせ内容：

●サーバ証明書の切り替えによる影響について

　こちらは難しい単語を織り交ぜながら、大変さらっと書かれています。

　ただ、該当機種が「フィーチャーフォンの一部機種や10年以上前の古いＰＣ等」とか曖昧なので、まず携帯は、各社サイトで確認することをおすすめします。
　そしてPCですが、古かろうが新しかろうが、ブラウザに関しては極力最新版を使うのがよさそうですね。

　まだまだ使えるモノが多い中、これは勿体ない気がしますが、無断で変なサイトにつながっても困りますし、秘密にしたい情報がだだ漏れになってしまっては最悪なので、通信機器に関しては、常に最新のモノに乗り換えることをおすすめします。その方が安心ですし。

　と言ってはみたものの、さて私はどうしよう・・・
　とりあえず年末休みにショップに行ってみることとしますか。

　日本中がこんなに盛大に、しかもみんな大忙しな年末に急な機種変更を強いられるなんて、ひょっとして誰かの陰謀だったら怖いなぁと思いつつ、来年こそは良いことありますように♪

　それでは、みなさまは良いお年を〜。