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カメラマン 志位充一 職業はカメラマン。誰にも優しい人柄で、あらゆる方面に幅広い人脈を持つ。愛車SL230でホンモノのSL(蒸気機関車)を追いかけ回す筋金入りの撮り鉄でもある。
実家近くを走る国道17号線。 「この道はどこまで続いているんだろう?」 「どんな町や景色に出会えるんだろう?」 はるか昔の子供時代、自転車でふらりと走り出したものの、大宮で挫折。 そんな苦い思い出のある道を、この歳になってまた走ってみました。 いつものようにとことこと進むと、あらもう前橋? とはいえ実際は結構な距離です。昔ははるか遠くに思えたのに、バイパスが整備されてかなり楽になりました。 まずは、あの青木三兄弟を生んだ群馬県子持村に向かい、そのすぐ裏手の旧三国街道白井宿に立ち寄ります。中央には水路があってなんともいえないいい雰囲気です。古民家カフェもありますが、先も長いのですたこら先に進みます。
国道17号線もこの子持村あたりから山に分け入り、群馬と新潟の県境である三国峠へと進みます。途中の水上、猿ヶ京にはバンジージャンプスポットもあり、冬のスキー以外に夏にも楽しめるところです。温泉も数多くあり、温泉好きの自分にはたまらないエリアなのですが、今回はよそ見せずに進みます。温泉はまた秋にでも……。
三国街道の旧道に残る宿場街をいくつか抜けて、今も昔も難所の三国峠を越えます。高速道路なら関越トンネルであっという間に新潟県湯沢町ですが、国道17号線で越える三国峠は、それでなくともアベレージの低い山道なのに、高速代節約か? とにかくトラックだらけでかなり時間がかかります。それでも少し狭い三国トンネルを越えて越後の国、冬はスキーのメッカとなる湯沢プリンスホテルを見ながら湯沢の街に滑り込みます。
ここから国道353号線に進路をとり、十二峠を越えて新潟県十日町へ。へぎそばが名物ですが、今回はここでも脇目も振らず、国道117号線で長野県へとひた走ります。 このあたりは日本有数の豪雪地域。JR飯山線の森宮野原駅には日本最高積雪地点の碑があります。その記録なんと7メーター85センチ!! すごいね! このあたりできょろきょろと撮影ポイントを探しながら走ります。実はこの秋、飯山線にSLが走るのでその下見も今回の目的のひとつなのです。よさそうなポイントたくさんありました 10月に走るらしいので楽しみです!
国道から県道にそれて千曲川沿いに走ります。いい感じの道で快適です。途中には東京電力のダムや七地蔵など見所もあります。とことこ走るうち目的地である知り合いのおうちに到着、今日はこちらにおせわになります。新鮮な採れたて野菜満々の夕飯いただき、アルコールも入り、静かな山の夜で爆睡しました。
翌日は知り合いから教えてもらった廃線見学です。北竜湖に立ち寄りましたが、あまりぱっとせず廃線跡に向かいます。 しばらく走ると、ありました! 今はバスの待合所になっている、いい味を醸す駅舎跡、ところどころに残るレール、さらにトンネルにもえ〜〜!
たっぷりと鉄分を補給して、ガードレールもほとんどない、見た目にもきれいな道をくねくね登ってぶなの森へと向かいます。名もない? 溜池の景色もすばらしい! 天気が良ければ峠から日本海が見えるそうですが、あいにくの曇り空でただ白い空が続いていました。このぶなの森へはいくつものルートがあり、森の中は最高にきれいでしたがこのごろの熊さんの暴れぶりを思い出し、お一人様ではかなり寂しく危険なので数百メーター行ってすぐ戻りました。でもまた来たい森です。今度は秋かな? ちょうどSL運行の頃は紅葉がきれいじゃないかな?
なんとも和む交通量の少ない道を国道117号線まで降ります。天気が良ければ志賀高原越えのルートも取れるのですが、天気具合もイマイチですし、混雑を避けて行きと同じルートで帰りました。 今回の旅の総走行距離は650キロで、燃費はなんとリッター45キロ! ガソリン代は2000円でおつりが来ました。ありがたやありがたや! コンビニで使ったお金のほうが多いかも? な旅でした。