“空四CB”の伝統を継承するCB1100 EXがモデルチェンジ。「走りの質」を高めたバリエーションモデル、CB1100 RSも誕生

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CB1100 EX

 今回のモデルチェンジの最大のポイントは、より一層「温かみを感じる」「思わず手を触れたくなる」造りと仕上げにより「所有する喜び」を深化させたというスタイリングだ。
 
 具体的には、タンク底板を縁取るシーム溶接のフランジを排除することで、手作り品のような立体感を実現した“フランジレスフューエルタンク”の採用であり、一定以上のスキルを持つ技能者の手作業によるヘアライン加工を施し、素材の持つ質感を引き出したアルミプレス製サイドカバー、また、これと組み合わされるエアクリーナーカバーも形状を見直すとともに一部をクローム仕上げとしている。
 アルミダイキャスト製のステップホルダーは、新設計マフラーの取り付け位置の前方移動に伴い、コンパクト化。アルミ鍛造チェンジペダル、新設計アルミ鍛造ブレーキペダルも採用。また、同時により走りの性能を向上させた17インチホイールモデルのCB1100 RSもラインアップされた。
 

『私達は新しいCB1100の開発に際して、歴代のCB同様、機能面での進化に加えて、「CB1100だからこそ得られる楽しみ」に着眼し、それを推し進めた「さらなる価値の明確化」を課題としました。そして、多くのモデルを乗り継いできた経験豊かなライダーを中心に評価いただいている「走っている時のみならず、磨き、眺め、語らう時の充実感」をさらに深めたいと思いました。
私達はまた、この「所有する喜びを深めた伝統的な車体構成を持つオートバイ」を、より若い人達にも味わっていただきたいと思っています。そしてそれを、価値あるものとして将来に継承していくために「走りの質」を拡げたいと考えました。
 
開発テーマは、
「シンプルでエモーショナルな佇まい」を深め、「走りの質」を拡げる
色褪せない伝統 空冷直4“THE CB”

その実現にむけて、今回CB1100 EXのモデルチェンジと併せ、新たにCB1100 RSを追加します。

新しいCB1100 EXは、
伝統的な車体構成を継承しながら「所有する喜び」をさらに深めるため、外観や仕様の大幅見直しを図りました。

新たに追加するCB1100 RSは、
新しいCB1100 EXと共通の「所有する喜び」を深めたスタイルで、今まで以上に若いお客様も1100cc空冷直4DOHCエンジンのポテンシャルを引き出したくなるような、走りの楽しみを提供する足まわりと組み合わせ、CB1100の世界を拡げます。』

(プレスリリースより)

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ヘッドライトとテールランプは、トラディショナルなフォルムを守りながらLEDの採用によりアップトゥデートが図られている。ウィンカーはCB1100 RSのLEDに対し、CB1100 EXでは従来通り電球式とし、クラシックなイメージのφ70mmの大径デザインを採用。 CB1100 RSに採用された新設計ローハンドルの形状に合わせ、ハンドル固定位置が従来より7mm前方に移動。これに伴いCB1100 EXではハンドル形状を見直すことで従来通りのアップライトなライディングポジションを継承している。 思わず手を触れたくなるようなフォルムを追求したフューエルタンク。彫りの深い曲面基調のフォルムを実現するために、従来よりも工程を増やして製造されたスチール製のフランジレスフューエルタンクを採用。
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フロントフォークには、従来通りの外観としながら上質な乗り心地に大きく寄与するショーワ製SDBV(ショーワ・デュアル・ベンディング・バルブ)をCB1100 EX 、CB1100 RSともに専用仕様として新採用。減衰力を発生させるバルブを2つ持つ“デュアル・ベンディング・バルブ”により、伸び側、縮み側ともセッティングを最適化しリニアな減衰特性を実現。 新しいCB1100 EX、CB1100 RSともに、従来モデルで好評の気兼ねなく楽しめる“鷹揚”な出力特性を継承。さらに扱いやすい特性を実現するため、エアクリーナーとマフラーを新設計。空冷直4、DOHCユニットならではのエモーショナルなサウンドもさらに際立たせている。アシストスリッパークラッチも新採用。 CB1100 EXでは、専用の前後18インチスポークホイールを採用。ゆったりとした走りのフィーリングを提供するとともに、よりトラディショナルなスタイルと軽量化を目指している。
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新しいCB1100 EXは、「構えずに楽しめる安定感のある乗り味」を目標に、アップライトなライディングポジションと18インチのスポークホイールの組み合わせで、周囲の景色を感じながらゆったりとした走りを楽しむというハンドリングキャラクターに設定。 従来の前後各48本のスチール製亜鉛メッキスポークから、前後各40本のステンレス製スポークに変更。これにより耐食性と光沢を向上させている。 スチール製のリアフェンダーは、フューエルタンク形状などとの調和を図るため、従来よりも丸みを持たせた断面形状としている。また、表面処理はモデルの性格に合わせ、CB1100 EXでは高級感を感じるクローム、CB1100 RSではスポーティーなブラックとしている。
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●CB1100 EX(欧州仕様)主要諸元
■全長×全幅×全高:2,200×830×1,130mm、ホイールベース:1,490mm、最低地上高:135mm、シート高:790mm、装備重量:255kg■エンジン種類:空冷4ストローク直列4気筒DOHC4バルブ、総排気量:1,140cm3、ボア×ストローク:73.5×67.2mm、圧縮比:9.5、最高出力:66kw/7,500rpm、最大トルク:91N・m/5,500rpm、燃料供給装置:PGM-FIエレクトロニックフューエルインジェクション、始動方式:セルフ式、燃料タンク容量:16.8L■フレーム形式:ダブルクレードル、ブレーキ(前×後):φ296mm油圧式ダブルディスク × 油圧式シングルディスク(ABS)、タイヤ(前×後):110/80R18 × 140/70R18、懸架方式(前×後):φ41㎜SDBVテレスコピックフォーク × ツインショック。

 
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CB1100 RS

 CB1100 RSは、CB1100 EXとは旋回フィールを変え、よりスポーティーなキャラクターとするために、前後ホイールにアルミ製17インチキャストホイールと幅広タイヤを装着、より前傾ライディングポジションとなる新設計ローハンドルなどを採用したモデル。
 足周りは、2ピースボトムケースフロントフォーク、リザーバータンク付きリアダンパー、新設計アルミスイングアームなど、軽快な走りを実現する装備としている。また、より軽快なフォルムの樹脂製フロントフェンダー採用、フロントディスクのフローティングピンを10ピン仕様とすることなどにより、一層スポーティーな印象としている。
 CB1100 EXと同じショーワ製SDBV(ショーワ・デュアル・ベンディング・バルブ)サスを採用するが、CB1100 RSではさらにフロントフォークのインナーチューブ径を、CB1100 EXのφ41mmに対してφ43㎜へとグレードアップ。リアもリザーバータンク付き分離加圧式倒立ダンパーを採用し、より軽快なハンドリングとしている。
 
 CB1100 RS/CB1100 EXの両モデルは、10月4日からドイツのケルン市で開催されている「International Motorcycle, Scooter and Bicycle Fair」にて発表された。

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ヘッドライトはCB1100 EX、CB1100 RSともに共通の丸型フォルムを継承。ポジションランプを円周部に、ロービームを灯体上側にそれぞれ配置し、ハイビーム時には全てのLEDが点灯する。CB1100 RSはウインカーもLED仕様に。 メーターには、インジケーター部にサチライトメッキを施したカバーを追加。外観の魅力を高めながら、スピード、タコメーター下側のメーターカバー(金属製)の表面処理に、CB1100 EXではクローム、CB1100 RSでは黒塗装を採用しキャラクターの違いを演出している。ホーンにはクロームのリングと取り付け部のカバーを追加。配線や取り付けボルトが見えないよう配慮している。 CB1100 RSのハンドリングキャラクターは、「キャスター角を変更した車体に17インチのアルミホイールを装備。前傾ライディングポジションと併せてより積極的に走りを楽しむシーンも視野に入れたキャラクター」に。
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CB1100 RS専用の前後17インチアルミキャストホイールには、フロント120/70ZR/17M/C、リア180/55ZR/17M/Cの幅広タイヤを装着。併せてL字バルブを採用し、エアチェック時のメンテナンス性を向上させている。 出力特性は、CB1100 EX、CB1100 RS共通で、エアクリーナーとマフラーを新設計。従来よりも短縮した吸気ダクトと併せ、より一層高回転域の伸び感を向上させている。また低回転域では、吸気ダクト開口部形状の最適化による粘りのある低速トルクで、巡航時などのゆったり感を向上させた。 フロントフォークには、CB1100 EXのφ41mmに対しφ43mmのインナーパイプを持つラジアルマウントブレーキキャリパー用2ピースボトムケースタイプを採用。フロントサスペンションの形式を、CB1100 EX同様ショーワ製SDBVとすることで乗り心地を向上させ、リアクッションに採用したリザーバータンク付き分離加圧式倒立ダンパーと併せ、軽快なハンドリングを演出している。
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アルミプレス製サイドカバーは、一定以上のスキルを持つ技能者の手作業によるヘアライン加工を施し、素材の持つ質感を引き出している。また、これと組み合わされるエアクリーナーカバーも形状を見直すとともに一部をクローム仕上げとしている。 マフラーは従来よりも70mm短く、外径を最大7%スリム化、2.4kgの軽量化を図っている。幅方向では、より車体中央にマフラーを寄せて配置することで取り回しやすさも向上させている。 リアタイヤ前側に配置される部品(リアフェンダーB)の形状を見直すことで、よりタイヤ外形との調和を図り、シルエットを一層すっきりさせたテール周りを実現している。

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●CB1100 RS(欧州仕様)主要諸元
■全長×全幅×全高:2,180×800×1,100mm、ホイールベース:1,485mm、最低地上高:135mm、シート高:795mm、装備重量:252kg■エンジン種類:空冷4ストローク直列4気筒DOHC4バルブ、総排気量:1,140cm3、ボア×ストローク:73.5×67.2mm、圧縮比:9.5、最高出力:66kw/7,500rpm、最大トルク:91N・m/5,500rpm、燃料供給装置:PGM-FIエレクトロニックフューエルインジェクション、始動方式:セルフ式、燃料タンク容量:16.8L■フレーム形式:ダブルクレードル、ブレーキ(前×後):φ310mm油圧式ダブルディスク × 油圧式シングルディスク(ABS)、タイヤ(前×後):120/70R17 × 180/55R17、懸架方式(前×後):φ43㎜SDBVテレスコピックフォーク × ツインショック。

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