MBHCC B-6

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カメラマン 志位充一
職業はカメラマン。誰にも優しい人柄で、あらゆる方面に幅広い人脈を持つ。愛車SL230でホンモノのSL(蒸気機関車)を追いかけ回す筋金入りの撮り鉄でもある。

第14回「雪が降る前に。行ってきました標高2100メーターの白駒の池!」
CBR250R
標高2000メーター超えからの下界の眺め! 遠くに浅間山が見えるはずなんですがお隠れに。

 その昔、訪ねたことがある白駒の池の話がラジオから聞こえてきました。そういえば、もうかなり長いこと訪ねていないので、天気図を見極めて快晴の予報の日に行ってきました。ルートは、自宅から中央自動車道を大月まで、あとは高速代を倹約して勝沼、甲府と国道20号をトコトコ進みます。韮崎を過ぎて国道141号線に。そこからはひたすら標高を稼ぎ清里に向かいます。途中、いつも立ち寄るコンビニで100円なりのコーヒーとサンドイッチを胃袋におさめました。

 清里といえば第6回でもお伝えした定番のロックのカレー! ですが、すこし前火事に見舞われて哀れな姿に……現在は仮設店舗で営業を再開しています。チラリ横目で見ながら一日の早い復活をお祈りします。そして清里といえば、鉄には見逃せない定番が標高1375メーターの鉄道最高地点。ここは数え切れないほど訪ねているのに、来るたび毎回違う印象を持ちます。何故でしょう? 歳を取ってだんだん記憶があいまいになっているからでしょうか?? この最高地点からもう少し進んだところにあるのが、標高日本一の駅、野辺山駅です。駅前はきれいに整備されており、すぐそばには小海線で活躍した「高原のポニー」と呼ばれたC56蒸気機関車が保存されています。この機関車が現役で走ってるときに(昭和47年にさよなら運転)訪ねたことはないのですが、ポニーの愛称が示すようにそれほど大きくない、いや、有名なD51(デゴイチ)などの本線用機関車に比べれば、かなり小振りです。小さな車体で、よくこんな標高の高いところで頑張ったもんだ! と感心します。

 



清里に登る道すがらの純日本的田舎の秋。ほっとするのはおじさんだけかな?
最高地点 最高地点神社
毎回訪ねるも必ず多くの人がいる鉄道最高地点。鉄人気ではなくて、なんでも一番が好きなひとばかりでしょうか? その最高地点にある神社。今回初めて発見! なんとなく交通安全祈願してみる。
野辺山駅 野辺山
日本一高いところにある野辺山駅。訪ねるたびに新しくなってるような? 駅前も立派に。 駅前にあるC56蒸気機関車の動輪オブジェ。サビサビでかわいそう。26号機の打刻など見つけて喜ぶのは鉄男。
この看板だけは昔からなのか、国鉄の表記が! もう約30年も前からJRなんですがね?? 野辺山駅の周辺にたくさんいる牛のオブジェ。なんともかわいい。一緒に写真撮る人多しの人気者。
C56
小海線で活躍した高原のポニーことC56型蒸気機関車。比較的きれいに保存されています。願わくばまた走らないかな?

 高原のポニーに別れを告げ、国道141号線に戻ります。北に向い標高を下げ、小海野町の手前にある松原湖駅のところから県道480号線に。ここから2000メーター超えに挑みます。とはいえ最近のバイクは電子制御のインジェクションですから、高度が上がってもエンジンの変調もあまり感じずにたんたんと登ります。

 

このあたりで標高2000メーター。訪ねた時期は紅葉にも早め。いまはバイクでは無理デスね? こんな案内見つけて目を凝らすが、浅間山お隠れで見れず。残念。
途中にある八峰の湯。露天からの山がきれいに見えます! 下のほうは壁ですが、外には無料の足湯もありますよ。正面には八ヶ岳連峰!

 途中でミニバスとトラックの事故現場に遭遇し足止めに遭いながらも無事目的地の白駒の池に到着。池への遊歩道入口の目の前がバイク置き場で、駐車料金は100円なり。なんとありがたい場所と料金です! カメラを背負い、いざ遊歩道へ。

 途中の苔むした森のきれいなこと! 日本の貴重な苔の森に選定されてるだけのことはあり、撮影にもおのずと力が入ります。苔を撮影しながらも15分くらい歩くと、白駒の池に到着です。始まったばかりの紅葉を撮影しながら遊歩道を一周しますが、ここも近頃は人気が高まり訪れる人の多いこと。海外からの観光客も沢山いらっしゃいました。

 

白駒の池 白駒の池
白駒の駐車場。散策路にベストな近さに駐輪場。100円お支払いして、いざ行かん白駒の池に! ここからのんびり10分位で登って行きます。比較的ゆるい上りで楽。空気が薄い感はあり!
苔むした森 苔むした森
苔むした森
苔むした森 苔むした森
こんな感じの道を行きます。苔のきれいなこと! コチラの撮影に夢中になり、かなりの時間かけてしまいました。色々な森の苔を堪能。
白駒の池
白駒の池 白駒の池<br />
ここがお目当ての最高地点にある白駒の池。紅葉はすこし前でしたがなかなかきれいでした。写真には写っていませんがすごいひと! 観光バスが沢山来るのでね。この池は一周約30分くらい。人をかき分け回りました!

 いくら観ても見飽きることはないのですが、寒くなる前に山を降りたいので、そこそこで撤収、来た道を小海まで戻り、最後にお決まりの鉄分撮影です。C56はいませんが、前回の飯山線でも登場しましたキハ110もいいですね。

 さて、どのルートで帰ろうか、再びコンビニでコーヒーのみながらバイクナビ様とご相談です。最短距離は……出ました。国道299号線で十石峠! 山越えルートです。その昔はダート道でオフロードバイクで何度も越えていますが、全線舗装されてからは走ってないかな? 的な道です。まっ、軽いバイクだからなんとかなるさ! ということで、いざ十石峠へ。しばらくは立派な舗装道で、快調に進みます。十石峠の看板を見てからはいよいよタイトなやや細めな舗装路になります。天気はいいのですがすこしずつ寒くなる山道を進み続けると、標高1351メーターの十石峠。到達記念にパチリ。

 

キハ110 帰路

帰路
帰りにはキハ110でお決まりの鉄分補給。元気に坂登っていきました。  十石峠への途中、夕陽に送られなんとも良い感じ。
帰路 帰路
十石峠の群馬側。陽も入らず寒い。車も来ず寂しく下ります。 十石峠の碑。長い歴史を感じる無骨な碑。昔はよく登ってみんなで記念撮影したっけね?
十石峠の夕陽、綺麗でした! さて、あと我が家まで約100キロちょい。トコトコ帰りましょうか!

 ここからは秩父目指して下りまくりです。群馬側に入ると陽がまわらないので気温がぐっと下がりかなり寒く感じます。さらに道いっぱいの落ち葉と小枝で滑る滑る! しっかりABSが効いてくれます。ここでコケてはなんの意味もないので安全運転で淡々と走り、バイクの町小鹿野を抜け秩父につく頃には、すでに陽も落ちて真っ暗。こっからは通い慣れたいつもの県道53号で東京都の青梅に抜けて、自宅に到着。名栗に抜ける道で、めちゃ速いフォーサイト? に遭遇、ついていけず撃沈。何処の道にも強者がいるもんですね。勉強になりました がっくり。

 今回トータルなんだかんだで380キロ、燃費はリッター37キロくらい、CBR250Rはよく走りました。 

 


■取材協力 ホンダモーターサイクルジャパンアライヘルメットラフ&ロード
   
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