オオカミ男のひとりごと


HERO‘S 大神 龍
年齢不詳

職業フリーライター

見た目と異なり性格は温厚で性質はその名の通りオオカミ気質。群れるのは嫌いだが集うのが大好きなバイク乗り。

時折、かかってこい!と人を挑発するも本当にかかってこられたら非常に困るといった矛盾した一面を持つ。おまけに自分の評価は自分がするものではないなどとえらそうな事を言いながら他人からの評価にまったく興味を示さないひねくれ者。

愛車はエイプ100、エイプ250、エイプ900。

越冬つばめ2012 進化する越冬!今年の年越しはハイブリッド!!

 2012年元旦の早朝。桂浜から見える水平線は厚い雲に覆われていた。あたりはすっかり明るくなっているが太陽がどこにあるのかさっぱりわからない。今年の初日の出はどうやら見れそうにない。

 日本という国がこてんぱんに打ちのめされた2011年という一年を年の変わり目と言う理由で気持ちのうえでもリセットしてはいけないという暗示なのだろうか。

 だが、あの雲の向こう側には間違いなく太陽が存在している。見えずとも新しい年は始まったのだ。そして、その一年の始まりの朝一番にオレがやった事といえば売店でたこ焼きを買ってビールである。


大晦日まで続いた小春日和な晴天も元旦の夜明けまでは持たず初日の出は拝めなかった。残念!!

大晦日まで続いた小春日和な晴天も元旦の夜明けまでは持たず初日の出は拝めなかった。残念!!
大晦日まで続いた小春日和な晴天も元旦の夜明けまでは持たず初日の出は拝めなかった。残念!!

種崎軍団、龍馬像前での集合写真。これもなんとなくな毎年の記念。はい、毎度の事ながら焚き火臭全開です

種崎軍団、龍馬像前での集合写真。これもなんとなくな毎年の記念。はい、毎度の事ながら焚き火臭全開です
種崎軍団、龍馬像前での集合写真。これもなんとなくな毎年の記念。はい、毎度の事ながら焚き火臭全開です。

 たわいもなく、あまりにもくだらない毎年正月の恒例行事。完全に世間の常識からは、はみ出している。そんな、はみ出し者がオレの他にも多数。そう、オレ達はこの年末年始もここ、高知県桂浜種崎公園で、ホームレス、ダメ人間、廃人、どれに当てはめてもしっくりきてしまう様な日々を過ごしていた。


今回はタープ持込で長期滞在のやる気満々。しかしまったく走る気なしでマシンはタープ内に収納

今回はタープ持込で長期滞在のやる気満々。しかしまったく走る気なしでマシンはタープ内に収納。

 大晦日を3日後に控えた28日の夜、オレは種崎入りした。

 道中、香川県を抜けるあたりまではべらぼうな寒さだったがやはり高知に入ったあたりから空気はその温度を変えた。瀬戸内から100キロほど南下しただけなのだがやはり暖かい。

 公園内に入るとポツリポツリとテントが張られていた。毎年の事だがオレ達以外でも年末にここを利用する人は結構いる。

 その中に見覚えのあるテントが一つ。がんじーである。昨年は結婚したてで来られなかったが今年は嫁さんの許可を得て電車を乗り継いでの高知入りだ。この日の夜は二人でジミィ~に語り合った。

 本格的に人が集まってきたのは翌日から大晦日にかけて。ここでしか会わない顔、どこへ行ってもいる顔など、いずれにしても見知った顔が続々とやってきた。


日に日にバイクは増えていきピークとなる大晦日、公園内は難民キャンプの様相を呈した
日に日にバイクは増えていきピークとなる大晦日、公園内は難民キャンプの様相を呈した

 ここで年末年始を過ごすようになって何年になるだろうか。数年前と比べるとずいぶんと顔ぶれも過ごし方も変わってきた。

 毎年、初参加者はいるし、街へ繰り出しての種崎忘年会も恒例化してきている。そして来なくなってしまった仲間も。

 違った場所、違った生活環境にある者達が集まるのだからそれも仕方のない事なのだろう。

 人はずっと同じではいられない。程度の大小はあれどみんなそれぞれ時間と共に変化していっている。歳をとり、新しい家族を持ち、子供は目まぐるしい勢いで成長する。中には仕事が変わったなんてやつもいるだろう。

 この種崎公園とて不変ではない。悪いところで言えば夏場の利用客のマナーの悪さで色んな面で年々規制が厳しくなってきている。管理の問題からこの公園自体がなくなってしまうなんて話も出ている。そんな容赦のない時間の流れの中にあっても大切にしたい時間、場所、人。それこそがこの越冬種崎キャンプなのだ。

 そんな様々な変化の中で昨年、奇跡のオープンを果たした海の家は今年も営業していた。しかも年末の3日間、実質オレ達専用の貸し切り状態。それによって実現した野宴と屋内呑みのハイブリッド宴会。とは言うものの、車のハイブリッドは“低燃費で環境に優しい”だがオレ達のそれは“劣悪な燃費で財布に厳しい”だ。だがこれによって夜毎繰り広げられる宴会は昨年までとは一味違った盛り上がりを見せた。


基本はいつものようにテント泊に野宴。だが今年はそれだけではない。越冬種崎宴は年々、進化しているのだ


基本はいつものようにテント泊に野宴。だが今年はそれだけではない。越冬種崎宴は年々、進化しているのだ

基本はいつものようにテント泊に野宴。だが今年はそれだけではない。越冬種崎宴は年々、進化しているのだ
基本はいつものようにテント泊に野宴。だが今年はそれだけではない。越冬種崎宴は年々、進化しているのだ。

進化の結果がこちら。快適になってるというか、だらけっぷりが加速してるというか・・・ぶっちゃけ人としてダメになっていってますな

進化の結果がこちら。快適になってるというか、だらけっぷりが加速してるというか・・・ぶっちゃけ人としてダメになっていってますな

進化の結果がこちら。快適になってるというか、だらけっぷりが加速してるというか・・・ぶっちゃけ人としてダメになっていってますな
進化の結果がこちら。快適になってるというか、だらけっぷりが加速してるというか・・・ぶっちゃけ人としてダメになっていってますな。

女性参加者も年々、増えてきている。で、野郎はというと・・・なんだかおかしな方向へいこうとしてますな

女性参加者も年々、増えてきている。で、野郎はというと・・・なんだかおかしな方向へいこうとしてますな
女性参加者も年々、増えてきている。で、野郎はというと・・・なんだかおかしな方向へいこうとしてますな。


女性参加者も年々、増えてきている。で、野郎はというと・・・なんだかおかしな方向へいこうとしてますな

参加者のカンバン展示会。真新しいものから相当年季の入ったものまで様々。この中にはありませんがわたくしのはもうボロボロです。