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旅にも出ない、ロマンも語らない、
ただそこにバイクがあるだけの毎日

その51 コーヒー通

ばいくらへん

バイク乗りはコーヒーを飲む。
ちょっと寄ったコンビニで、ツーリング途中のサービスエリアで、出かけた先の目的の場所で。
缶コーヒーであったり、ポットに詰めてきたものであったり、現地でドリップをしたものであったりと、バイクコーヒーの楽しみ方はいろいろなんである。

紅茶ではダメなのか。緑茶は? ジュースは?
のどが渇いたなら何飲んでもいいじゃないかと思うのに、バイクに乗ったらそれらを選んではいけない気分になるのだ。
そんなの知るか! 俺はジュースを飲むぜ! という無謀な若者を、ベテランライダーはコーヒーを飲みながら「フフン」と小さく笑うだろう。
バイクにはコーヒー。そしてできればタバコも。この良さがわからないなんてまだまだだな…、と(個人差があります)。

バイクを傍らにコーヒーを飲むオレ。うん、まぁ絵になる。
確かにこの組み合わせにおいてペットボトル飲料では興覚めである。
しかし、そんなバイクコーヒー道を突き詰めていくと、缶コーヒーですら生ぬるい硬派な世界が待ち構えているのである。
元々バイクなる趣味にどっぷり漬かってしまうような人種なのだ。自然とコーヒーにもこだわってしまうのは当たり前の道なのであろう。
自然な流れとして『コーヒーは自分で淹れてナンボ』のコーヒー沼にたどり着いてしまうのだ。

ツーリングのバッグに、コーヒーセットを一揃い忍ばせ、海や山、静かな場所でおもむろに湯を沸かし、豆を挽き、コーヒーをドリップする。
大自然の空気とオイルのにおい、そして香ばしいコーヒーの香り…。
このひと時のためにバイクでここまできたかいがあったのだと、最高の贅沢を堪能する。
たとえ持ってきた豆がカル〇ィで買った酸化しまくったような豆であっても美味しいのだ。
世界にここにしかない自分専用カフェである。
こんな楽しみ方、車じゃ味気ない。これだけはバイクでここに来た者でしか味わえない最高の境地なのだ。
ジュース? 緑茶? 紅茶ですらこのレベルに達することは不可能であろう。
この世界を知ってしまったら最後、究極的にはコーヒーを飲むためにバイクに乗るという逆転現象も普通に起こり得るのである。

コーヒーを楽しんだ後は、リフレッシュした心と体で再び走り出すことができる。
ありがとうカフェイン。
いつかはここで豆を焙煎するところからやってみよう。そんなことも夢見て再び走り出すのであった…。

でもねー、ぼかぁやっぱり走った後はビールがいいなぁ〜。
火を使うんならお湯を沸かすよりも


肉焼くよね〜(台無し)

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とはいえ作った本人があまりLINE使いこなせてなかったりするんですけども(;´Д`)


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