シビレま変圧器


第20回 ■充電切れる。じゃ無くて、電源が切れる!?

 
 こんにちは。

 もう3月ですよ。速いです。この間2012年おめでとう♪をしたばかりなのに、本当に勘弁してくださいというくらい、時の過ぎるのが速いです。

 速い速い言っているのは私だけではなく、最先端のスマホをお持ちの方々も、電池切れが速過ぎて、同じような口癖になっているのではないですかね・・・

 そんな、電池切れの速さに追い討ちをかけるかのように、携帯やスマホの性能や機能はどんどん進化して、処理性能がアップし、限りなくPCに近づこうとしています。

ちょうど今月の頭まで、スペインのバルセロナで「MWC(Mobile World Congress)2012」という、モバイル技術の国際展示会が開催されて賑わっていたようなので、その中の話題についてご紹介しますね。

NWC会場

NWCの詳細は→こちらで。※以下写真はクリックすると大きくなります。

こういったモバイルの展示会では、まず最先端のCPUとかOSが発表されたりするのですが、最近展示が増えてきた新技術に、ワイヤレス(非接触)充電技術が挙げられます。

簡単に言うと、現在の高性能なスマホは、どしどし電池を食う要素が増加しているのに、箱に収めることが出来る範囲の電池だけでは全然容量が足りなくなっており、充電をいかに楽に行うか、という技術が注目されているのですね。

昔の携帯電話だと、単純な音声電話とかメールのやり取り程度だったのですが、通信や大画面液晶の連続点灯、高速処理のCPUや大容量メモリの搭載で、電池使用量がうなぎのぼり。さらにはゲームやSNSなどの利用頻度がどんどん増えて、データ通信手段も、通常の電波に加えてWiFiやBluetoothやGPSなどなど、多数の機能を利用することが多くなりましたので、ヘビーな使い方によっては、一日に何度も充電する必要があったりします・・・

ところが出先にコンセントが無かったり、色々な機器で全部充電器が違うとか、もう面倒くさいですから、いっそのこと、家庭用コードレス電話の置き台みたいに、どこでもポンと置くだけで充電できれば便利になりますよね。

ということで、携帯電話を充電器につなぐわずらわしさから開放される夢の技術「ワイヤレス充電」ですが、今年はいよいよ普及の元年になりそうです。

WPC(Wireless Power Consortium)という団体により策定された「Qi(チー)規格」によって、携帯電話やスマホ向けの小電力用途の商品が身近になってきました。

ここで、手に入りそうな商品の一例を紹介しましょう。


・サンワサプライ製の充電スタンド

サンワサプライ製の充電スタンド

・日立マクセル製の充電スタンド

・日立マクセル製の充電スタンド

詳細はこちら→サンワサプライ社 詳細はこちら→日立マクセル社

 これ以外にも、驚愕の変り種充電装置が・・・


その1:焚き火で充電

キャンプ場などで、火をたくと、なんとUSB給電の出来るアダプタが販売されているらしいとの特派員の情報に基づいて、調べてみたところ、ありました。

テクノロジーの説明がありまして、要約すると、「焚き火は5000Wあるんで、ちょちょっと変換してやれば、たったの1Wを取り出すなんて簡単さ!簡単だろーっ!」という感じでしょうか。

キャンプストーブ
詳細はこちら→キャンプストーブ(バイオライト社)

 そのほか「スプーン一杯の水でいつでも充電」とか、「自転車で充電」とか、素敵な話題がありました。


その2:水で充電

(スマホの電池切れ、もう心配無用!水さえあればOKな充電器登場)記事


 スマホの電池切れ、もう心配無用!水さえあればOKな充電器登場。


その3:自転車こいでケータイ充電

(自転車こいでケータイ充電、ノキアが新発想の充電器を発表)記事


ところで、前から気になっていたのですが、

「あっ、充電なくなる」とか「充電切れる」とか「充電の持ちが悪い」って、ちょっと日本語がおかしく無いですかね?

正しくは、「電池(容量)がなくなる」「電池(容量)が切れる」「電池(容量)の持ちが悪い」じゃないのかと。

でも、ちゃんとWikiなどに解説がありました。

充電(じゅうでん)とは、コンデンサや電池に電流を流して電荷を蓄積すること。

最近は携帯電話などが普及しており、電池残量の事を、充電した電気、略して充電と呼ぶ人が増えている。

「電気を充たす」のではなく「充たした電気」なら、正しいかもしれませんね!

なるほどね。それでは、また。

電気先生
電気先生
インターネットがメジャーでなかった頃から、パーツBGやミスター・バイクBG誌などで、バイク関連の怪しげなサイトを紹介したり、紙と鉛筆で生きてきた編集部員を捕まえて、無理矢理ホームページを作らせたり、そんな暴走の果てに「乾電池何個でセルは回せるか」などという、金と手間ばっかりかかる無謀な実験をやらかしていた、電波的なPC馬鹿とのレッテルが。最近では、パソコン・携帯・スマホに飽き足らず、深夜アニメやアキバ系カルチャーにどっぷり浸かっている腐れエンジニアです。御多分に漏れず、ツイッターにも出没していますので、苦情はこちらへお寄せください→@siuyanmm


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