梅の開花は遅れましたが、サクラは平年並みでしょうか。 4月になると新しい風を運んできます。入学に入社に新学期。世の中はフレッシュマンで溢れています。季節の変わり目。風物詩でもある花見は盛大に行なわれ、桜ソングも賑やかに響いています。 ここ数年、通勤時間帯の自転車が増加しているようです。高校生の自転車通学は珍しくありませんし、MTBやATBやロードバイクが颯爽と朝の国道をハイスピードで走り抜けて行きます。通勤通学は毎日のことですので朝や夕方、夜間でも自転車は走っています。フレッシュマンの何割かは、自転車通勤・通学に新たに参入していくことでしょう。 「自転車は軽車両だから車道を走れ」 4年ほど前に警察は突然こんなことを言い出しました。車道は危ないからと歩道を走っていた自転車ユーザーはビックリです。歩道上で歩行者と自転車との衝突事故が起きるケースが増え、死亡事故が起こったりしたのをきっかけに、「自転車は軽車両だから車道を走れ」と50年前に施行された道路交通法第2条第1項第11号「軽車両 自転車、荷車その他人若しくは動物の力により、又は他の車両に牽引され、かつ、レールによらないで運転する車(そり及び牛馬を含む。)であつて、身体障害者用の車いす、歩行補助車等及び小児用の車以外のものをいう。」を持ち出してきました。 |
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歩道を追われた自転車は、仕方なく車道に出てきましたが、そこはリアルな危険地帯。一応、左端を走ってるのですが、原付やバイクの走るエリアを進むので、ライダー諸氏は「君子危うきに近寄らず」で、遠慮して自転車を避けるように自動車と並走あるいは混走です。まぁ、ドミノ倒しみたいなもんですが、実際のところ、毎日がヒヤヒヤの連続でしょうか。 私も自転車は愛用していますが、行動半径は自宅から平坦な部分だけ。半円のエリアを約1kmほどだけなんですね。 |
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いえね、エポで都心まで何度か行ったときも大冒険でした。国道246号のペースの速さにビックリ。大型トラックのサイズを再認識し、オバチャンのスクーターに置いて行かれてもガマンして淡々と走り続けましたが、正直怖いだけでしたね。ウチのエポは原付二種登録済で最高速も65km/hぐらい出るんですが、他車とのスピード差や加速性能の差は歴然。スピード差があると怖いんで逆に全開全開また全開。下りでは焼付きの心配をしながら走ります。当然ヘルメットやグローブ装備で両ミラーも睨んで、全身を目にしながらの真剣な走りでしたが、一気に消耗しちゃいましたよ。 そんな激しい環境のところを自転車で走れっていうのは、一種の拷問ですよね。 自転車は便利な乗り物なんですが、チョイノリ専用だと思っています。でも、環境が商品になった頃にはエコロジーな自転車は排気ガスも出さないからクリーンだともてはやされ、リーマンショック後には自転車はガソリンも使わず、保険や税金も払わずだからエコノミーだとどんどん増殖し、多分に警官の再就職先とも思える民間参入の駐車禁止の取り締まり強化でバイクが激減し、代わりに高価なロードバイク(自転車)がバカ売れ。さらには東日本大震災時の帰宅困難体験や上司の誘いを断るにも有効な自転車がクローズアップされ、車道を走る自転車が増えたので、さらなる混乱を毎日のように巻き起こしてるハズですね。 |
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ノーヘルは当り前、ウィンカーは付いていないしテールランプさえない。ミラーもホーンも無く、ヘッドライトは非常に暗く、ダイナモ発電では停止すると当然無灯火。免許もなく、保険はあれど加入は少なく、交差点付近や渋滞区間では当然スリ抜けで前に出てくるし、赤信号では途端に歩道に紛れ込み、押していれば歩行者扱いだったりするので君子豹変しちゃう。免許がいらないから免停の心配もなし。ナニかあると走って逃げちゃうし……。自転車は本来自由な乗り物でしたが、自己チューの権化みたいな人が増えちゃうというのもどーなんですかねぇ? |
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私自身は自転車通勤は全くやらないから良く解らないんですけど、排ガスにホコリに花粉に放射性物質が漂っている都会の渋滞路を、常に深呼吸しながら各種浮遊物を大量に吸い込み、汗をかくから汗臭く、鼻毛も伸び、実は排ガスで真っ黒になるのを知らずに走るのって健康にどうなのかと思っちゃったりしてしまいます。 マ、浮いたお金で貯金できるし、OLさんでもアルミやカーボン車持ってますし、輪行袋で覆えば鉄道にも飛行機にも乗れる自転車のメリットはスゴイんですけど、自転車は大通りにはあんまり出てこないほうが身のためだと思ってるんですけど、どうなんですかねぇ。とりあえず死なないようにしてくださいね。ああ、老婆心〜。 |
今年15周年を迎えたA.C.T.S.(エアクールド・ツインショック)主催のビンテージモトクロス。自分では空冷2本サスのマシンは所有してないんですが、借り物で250ccクラスにも時々参戦。3月の第1戦は1年ふりでしたが、473号車のXR80で耐久レース要員として参戦してました(のハズ)。 |
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