シビレま変圧器

第93回「MNPとRFIDで拍子抜けした話」

こんにちは。

今年のGW、長かったわりにあっという間に終わってしまった。というのが感想でした。

どこへ行っても大勢の人で賑わっていて、色々行列も珍しくない。
そんな中、身構えていたのに、終わってみれば拍子抜けということがあったのです。

<その1: 格安SIMへMNPしてみた>

ケータイの契約、次の2回線を使っていました。
(1)ガラケー(月額1000円)
キャリア契約。通話とSMS、1000円の無料通話付き。
(2)スマホ(月額900円)
データSIM。容量は3ギガ。

2回線の利用状況は、WebとかSNS、ゲームをしたりと、軽いデータ通信がほとんど。電話をかけずとも大抵の用事が片付くため、持ち歩くのはスマホだけ。
ガラケーは、じきにサービス終了されるのは明らかだし、Androidケータイか、スマホへの機種変更を強いられることになります。
基本料だけとはいえ、使わないのは勿体ないと思っていました。
いっそのこと、解約してしまうのも手なのですが、未だに、音声とかSMSで本人確認が必要だったりするので、2回線を一本化することにしたのです。

ネットで色々調べてみると、1500円~2000円くらいで、音声+データ(容量3ギガ)が使えそうなところがいくつもありました。
早速、申し込み方法を見てみると、なんとMNP(電話番号をそのまま継続)もできるらしく、早速やってみることに。

手順はこんな流れです。

ーーーここから
元回線のホームページ: MNP予約番号の発行を発行してもらう。
移転先回線のホームページ: 必要情報を登録しつつ、上記MNP予約番号を入力。

 申し込み完了後、新しいSIMカードが郵送されてきます。
 それを今のスマホのSIMと交換し、次の操作でそれを有効にします。

移転先回線のホームページ: 回線切り替え。という操作をする。
ーーーここまで

しばらく待ってからスマホを見てみると、アンテナマークの隣のキャリア名表示が変わって、処理が完了していました。
これをもって、元回線が自動解約となり、移転先の回線で同じ電話番号が使えるわけです。
何てラクチンなのでしょう。

携帯を解約して別のところで申し込みだなんて、ショップを行ったり来たりで手続きに何時間もかかると想定していたのが、家に居ながらにして全部完了できるなど、知っていたらもっと早くやっていたかもしれません。便利な世の中になったものです。

<その2: 会計が一瞬で終了してしまった、セルフレジ>

某ユニークな洋服を売っているチェーン店に、買い物に出かけたところ、カード払いの際はセルフレジが断然便利だと案内されたので利用してみることに。

▼有人レジの場合
行列に並びレジに到着したら、商品を店員に渡す。
 ↓
店員が商品のタグをレジで読み込むと、支払額が表示される。
 ↓
代金を支払い、レシートと商品を受け取る。

▼セルフレジの場合
レジの機械が置いてあって、スキャナに商品のタグをひとつずつ読み込ませたあと、料金を確認したら会計ボタンを押し、カードを通して、レシートを取り、袋詰めする・・・。

と予想していたのが、実際はこうでした。
 ↓
「商品をここに置く」という台があって、商品をまとめてどさっと置いた瞬間、目の前のディスプレイに持ってきた商品のリストと合計金額がすでに表示されており、クレジットカードを通すだけの状態になっていました。
カードを通すと、レシートが出てきて、あとは商品を袋に詰めて完了。
・・・
速い! これは速い!!
どこにも待たされるタイミングがなかったのでした。

なんでこんなことが実現しているのかというと、すべての商品についている紙のタグの中にRFID(無線識別)タグが埋め込まれているから。



、RFIDのマーク
商品タグをよく見るとRFID のマークがありました。


商品ラベルの裏
商品ラベルの裏です。ほとんどがアンテナです。


金属のアンテナとICチップ
めくってみると、金属のアンテナとICチップが見えました。

この企業、もう何年も前から導入を進めてきたようだが、よく行く店舗には導入されていなかったことから、今回が初体験なのでした。
このRFIDはバーコードと違って、複数を一斉に読み取れてしまう優れもの。
見えなくとも遠隔で識別ができるので、在庫管理や販売や盗難防止など、便利に活用することができます。

RFIDといえば、大きなキーホルダーみたいなものが商品についている認識でしたが、紙の商品ラベルに埋め込まれていて、使い捨てだなんて、今更ながら驚きです。
こんなに便利なら、どんどん商品ラベルに付いてくれれば良いと思います。

ここで、RFIDって何ぞや?という方のためにざっくりとご説明。
RFID(radio frequency identifier)とは、商品コードなどのID情報を埋め込んだICチップと薄型のアンテナなどが一体化したものを指します。
これをリーダー装置から無線を使って読み取ることで様々なことが実現します。
機能的な違いでアクティブ(能動的)タイプとパッシブ(受動的)タイプなどがあります。
・アクティブタイプ
電源を内蔵していて、自分で情報を発信しています。何十メートル以上も遠くまで情報が届くものがあります。
・パッシブタイプ
ぺらぺらの薄型、小型です。電源は内蔵せず、読み取り装置からの電波を受け、それを電源にして情報を返すことができます。非接触ICカードもこの仕組みです。商品タグなどの場合は、印刷技術で量産しています。

昨今、一枚の単価は数円のレベルまで下がっているらしく、使い捨てが当たり前だそうです。
ICチップとアンテナ一式を使い捨てだなんて、ちょっと勿体ない気がするので、タグを丁寧に外して、持っておくことにしましょうか。(笑)

ではでは、またー。

電気先生
電気先生
インターネットやパソコン・携帯・スマホの世界になぜか精通しているだけでなく、アキバ系のダークなカルチャーにどっぷり浸かっている毎日。
ツイッターにも出没中。苦情はこちらへお願いします → @siuyanmm


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