110系のカブに乗るのは久々でしたが、走りも中々活発。低回転の粘りと高回転域への伸びを両立させています。このエンジンの魅力は、トップギア４速の守備範囲の広さ。ズボラな運転でもカバーしてくれる懐の広さがイイですね。新型は低中速のトルクが強化され、特に魅力が際立った印象を受けました。二段クラッチを採用したミッションもエンジンの型式が変更になるほど改良が加えられたことで、シフトショックの少なさはもちろん、チェンジ時の節度が増しているなど、さらに磨きがかけられています。

　操縦性ですが、飛躍的向上を果たした先代に対しホイールベースが延長された他、安定性指向に振ったセッティングが施されたとのこと。私の印象としては軽快感はそのままに、ギャップなどを乗り越えた際の落ち着き感が増したなぁという印象でした。おそらくタンデムや荷物を積んで走ったりすると、その恩恵をさらに感じることができるでしょう。