順逆無一文


『意必固我』

 サクラが終わったと思ったら、いきなり暑さがやってきました。以前から言ってますが地球気象の激烈化で日本列島は「春夏秋冬」じゃなくて「夏夏冬冬」になりつつありますね。昨日まで冬の寒さだったというのに、いきなり10度以上も上がって“夏日”になってしまうのですから。

 さてしつこくも、前回の話を引きずっています。例の首都高速、三ツ沢入口にある情報表示板です(正確には“文字情報板”というらしいです…)。

 「ここ一週間くらい、首都高速の三ツ沢入口の表示板が“調整中”のままになっている」と前回書きましたが、一週間どころか、一ヵ月経った今現在も「調整中」のまま、まったく復活する気配がないのです。

首都高速入口


○4月9日、未だ「調整中」です。どうなってる? 帰宅時、夜9時頃、平和島の入口には「工事箇所有り、走行注意」の表示だったが、ほぼ毎日となっている汐入〜生麦(出入口の工事で閉鎖している)付近の工事渋滞に巻き込まれる。横羽線は夜の工事が常態化しています。

○4月10日「調整中」。で、入った途端に渋滞。料金所先で事故を起こしている。汐入付近でも事故ってたが、こちらは渋滞無し。帰宅時の下り線。三ツ沢出口が工事で閉鎖だったため、遠回りして横浜新道の峰岡出口へ。

○4月11日「調整中」。入ってから分かる「浅田渋滞3km」。で、金港インターの直前で湾岸線方面に車線変更。

○4月12日、取材があったので上りは第三京浜を使用。夜10時頃下り「汐入〜生麦工事渋滞1km」。勝島入口から乗ったときは渋滞表示無し。「工事箇所有り、走行注意」の表示だった。渋滞自体は1kmよりは若干短かく800mくらいだった。オドメータで確認。

○4月13日「調整中」。渋滞は生麦で1km。1kmならいいやとそのまま横羽線へ。1号線と湾岸線が分流する手前の羽田の情報表示板も「調整中」だった。分流前の情報表示板が「調整中」なのは特に困る。

○4月14日、休日で首都高速を利用せず。

○4月15日、依然「調整中」。金港のジャンクション手前の渋滞情報表示板では渋滞情報無し。羽田先の湾岸と1号線の分流前の渋滞情報表示板も「調整中」。首都高速の道路情報提供体制はどうなってる? 帰宅時夜9時過ぎ下り、勝島入口の情報表示板ではまったく渋滞情報はなかった、が、例によって汐入〜生麦で渋滞1km。騙された気分。

○4月16日「調整中」。金港ジャンクション手前の情報表示板で、渋滞状況を確認。「汐入1km」だったのでそのまま横羽線へ。これが事故渋滞○kmなどだった場合、横浜公園(湾岸線)方面に進路を変更しなくてはならないので大変。毎回の事ながら、3車線の左側(横羽線側)から一番右側(湾岸線方向)に進路変更しなければならないので危険! もうちょっと手前の軽井沢トンネル出口辺りに道路状況表示板を設置して欲しい。いや、それ以前に三ツ沢入口の情報表示板を一刻も早く復活させていただきたい。

○4月17日「調整中」。金港ジャンクション直前の情報表示板で「浅田2km」。急遽湾岸線方向に進路変更。帰宅時は生麦近辺で工事中だったが渋滞無し。

○4月18日「調整中」。この日も金港ジャンクション直前の情報表示板で「浅田2km」表示。急遽湾岸線方向に進路変更。生麦の出口が閉鎖されていることで浅田の出口にクルマが集中、渋滞が常態化してしまっている。

○4月19日、取材で横羽線は利用せず。早朝第三京浜で都内へ。帰宅時は「工事箇所有り走行注意」で渋滞には巻き込まれず。

○4月20日「調整中」。お決まりの浅田〜生麦渋滞3キロで、急遽湾岸線方面に進路変更。上り横浜の入口から金港インターチェンジの間は3車線になっていて、まっとうなドライバー、ライダーなら速やかに湾岸線方面や横羽線方面に整然と並んでレーンチェンジしていくのだが、外車や旦那仕様の国産車のドライバーは真ん中のレーンを使ってちょっとでも前に割り込もうと猛然と突っ込んでくるやからが多い。さすがにそういう生き方をしているからその手のクルマに乗れるんですな〜。クルマは美しくとも走りは「恥ずかしい!」。

○4月21日と22日はお休みで首都高速は利用せず。

○4月23日「調整中」。三ツ沢入口を入った途端渋滞。上り横浜入口付近で事故。で、そこを乗り切ったと思ったら、金港ジャンクションの情報表示板で横羽線は「浅田〜生麦渋滞1km」。さすがにもう下手にあがくのはやめてそのまま横羽線へ。解消の方向だったのでそれほど時間をロスしなかったのがせめてもの救い。帰宅時は「工事箇所有り、走行注意」の表示通りで渋滞には巻き込まれず。

○4月24日「調整中」。金港インター直前表示板で「浅田〜生麦渋滞3km」で、湾岸線方面へ。生麦の料金所工事(上下線とも全面閉鎖)が4月27日までというから、それまでは毎日この状態なんでしょうな。帰宅時は、勝島入口の情報表示板では「平和島〜昭和島工事渋滞1km」とあったが、ガソリンスタンドに寄って、平和島入口から乗ったときはすでに渋滞はほぼ解消していた。

○4月25日「調整中」。金港インター直前の表示板で「浅田〜生麦渋滞2km」で、湾岸線方面へ。帰宅時、平和島入口から乗る時の表示は「工事箇所有り、走行注意」。が、浜川崎の情報表示板では「汐入〜生麦渋滞1km」。わずか数分で1kmも渋滞するのだろうか? オドメーターで図った渋滞距離も1kmではなく、1.2km以上あった。首都高速の渋滞情報に疑心暗鬼。

○4月26日「調整中」。金港インター直前の表示板では、勝島出口よりさらに先の東品川からの渋滞表示なので「影響なし」と横羽線に。浅田の出口でもほとんど混まずに問題なく通過できた。珍しい。

 え、ここまで全部読んでくれたんですか? すみません、お付き合いありがとうございます。

 首都高速道路株式会社様、いい加減に三ツ沢入口の情報表示板を復活させてくださいね。世間一般、民間人の感覚なら、明らかに“瑕疵”のある商品を黙って売ってるようなものですよ。

(※首都高速自身のWEBサイトでも、“文字情報板”の役割として“入口及び入口付近に通行止めや渋滞などの交通情報を文字にて表示しています。入口手前にて交通状況を見て頂くことにより、首都高速道路を御利用するか否か、若しくは他の入口へ迂回するかの判断に役立てて頂くものです”と堂々と書いてあります)

       ※

 レギュラーガソリンをハイオクと称して販売していた業者が行政処分を受けた。
 消費者庁から処分を受けたのは、茨城県でガソリンや軽油の販売を手がける会社で、’10年1月から昨年末までの約2年間で7万4千リットルあまりを販売していたという。
 犯罪にやっていい犯罪、などというものはないだろうが、絶対にやってはいけない犯罪というのはあるのではないだろうか。
 東日本大震災の避難者宅荒らしとか、老後の生活資金を巻き上げる振り込め詐欺など。情状酌量の反対で“情状加算”の判決もあってしかるべきでは。一般の市民感情を法曹の世界に反映させるために始まった裁判員裁判にはピッタリの制度になるのでは。
 無免許で何人もの死傷事故を起こした犯人も、直接的な原因がただの居眠りでは危険運転致死罪が適用できず、過失致死傷罪くらいしか適用できないのだとか。なんか、おかしくないですか日本の法律?

(小宮山幸雄)

※5月9日、やっと「情報表示板」が復活しました。事前に情報が得られるって素晴らしいことですね、とあらためて実感。

小宮山幸雄小宮山幸雄

“雪ヶ谷時代”からMr.BIKEにかかわってきた団塊ライダー。本人いわく「ただただ、だらだらとやって来ただけ…」。エンジンが付く乗り物なら、クルマ、バイクから軽飛行機、モーターボートとなんでも、の乗り物好き。「霞ヶ関」じゃない本物!?の「日本の埋蔵金」サイトを主宰する同姓同名人物は“閼伽の本人”。 


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