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旅にも出ない、ロマンも語らない、
ただそこにバイクがあるだけの毎日

その8 シートの穴

ばいくらへん4

 小さな穴のうちに対処をしておくんだったと、いつも後悔先に立たずであります。

 シートの穴というのは、バイクにおけるなんとも悩ましい問題のひとつ。

 いっそざっくり破れちゃって新しく貼りかえなきゃ、ってほうがまだましなのかもしれません。

 なんか穴あいてるっぽいけどプチっと小さいし、今すぐ雨水がしみ込んでどーこーはならなさそうだし、まぁそのうちね〜。

 …なーんて思ってる間にあいつはジワジワと成長していきやがるんですよ!

 なまじ小さいばっかりに、ヘタにテープで補修しようもんなら、むしろ穴よりもテープのほうが目立っちゃってカッコ悪いなー、なんて考えてしまうのも何かの罠なのか。

 気が付いたら小さかったシートの穴もネコに引っ掻かれた傷とさほど変わらないまでに大きく裂けています。

 この中途半端に大きく合ってしまった穴こそ対処に困るものはありません。

 これまた放っておけばさらに巨大な穴になるのは時間の問題。

 さらに補修テープも穴に合わせて大きくなるわけで目立つカッコ悪さも大きくなり…というドツボスパイラルに。

 堤防に空いた小さな穴が徐々に大きくなり、やがては決壊してしまう…って、シートの穴はそこまでいきませんが、まだ穴が小さなうちにナントカしておくんだったと後悔するばかり。

 そんなこんなで一頻り途方に暮れた後、

「ところで、最初に穴開けたの誰なんだよ

コンチクショー!」

と、怒りの方向が明後日へと向いてしまうのもお決まりのパターンであります。


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