いや、無理です。バイク乗りの本音は、「雨は大嫌い」なハズです。
季節は梅雨。6月のはじめから7月下旬ぐらいまで毎年やってくる梅雨。3日に1度は雨が降ってる感じで、シトシトジメジメシトシト時々ザッパ〜ン。新聞配達の人もケータリングの人も、バイク便の人も、さらには通勤の人も、ホントはイヤイヤ乗ってます。今年は梅雨時に台風までやってきて、喜んでいるのは緑の濃さを増す木々や雑草をはじめとする植物ぐらいでしょうか?
雨の日は視界が悪いし、路面だって濡れてるからスベリやすい。路面の白線やらマンホールの蓋やらイロイロと障害が多くなるのでフツーに走るだけでも神経を使います。その昔、高速道路にできた轍に雨が溜まり、そこに入り込んだ瞬間にハイドロプレーニングでしょうか、フロントが切れ込み転倒寸前になったことがあります。しかも夜中の120Km/hクルージング中。そのときは無意識に路面を蹴って事なきを得ていたのですが、予測不能なこともおこりますし、その時以来ビビッてましてトラウマになっております。あの時転んでいたら新聞沙汰ですよ。直後に大型トラックに轢かれて一巻の終わりだったりしたでしょうから。
んで、カッパ着なけりゃ濡れちゃうし、カッパを着込んでもパンツまで濡れたりする。人間って弱いもんです。特に髪の毛やパンツが濡れただけで情けなくなります。走行中は無口。一服するときも無口。タバコも濡れてガビーン。ファミレスに入ることさえ気後れします。カッパを脱ごうとして足に絡まってコケそうになったりで、21世紀になっても雨の日はイヤ〜な気分になってしまうものです。
私? 雨の日は乗りませんよ(キッパリ)。さすがにロングツーリングなどでは雨にたたられることもあるので雨具は常に携行しておりますが、雨具の手入れをサボッていたりするので防水性が落ちていたり、内側のコーティングがはがれていたり。マ、そんなもんです。屋根付きのキャビーナやジャイロも活躍していますし、カブ系のレッグシールドやスクーター系の足下が濡れにくいっていうのも偉大なる発明だと思ってしまいますが、結局のところ、バイクとバイク乗りは雨には弱い人種なんですね。
洗濯物は乾かず、カビなんぞも繁殖していきます。気が付けばネガティブ思考やらマイナス思考に陥ってしまいます。昔なら晴耕雨読。今時は雨の日はネット漬で1日が終わります。バイクも一時休眠。それでもサビなど進行していきますので、なんだか盛り上がりに欠けてしまいますが、梅雨が終われば本格的な夏〜。ちょっとガマンの季節でもあります。
オフ系ですのでゴアテックス製品は持っています。ツーリング時にはジェットヘルにコンペシールド派。イエロー系のシールドですと雨粒が気にならないとか、タバコ吸うからシールドの内側がヤニでコーティングされてるからか曇りは少なめ。グローブはメッシュの合皮。ついでになにかと便利な新聞紙やコンビニ袋などは携行しております。
昔から雨の日は絵になるとか。濡れた石の表情や靄のかかった風景、浮世絵などにも雨のシーンが多く描かれております。
カッパからげて山道を進んだり、颱風接近に盛り上がって海沿いを走ったりとイロイロですが、出先で雨に出会ったらとことん付き合うしかありません。レースなんかではひと雨くると路面が大きく変化してくるのでそれなりに面白いんですけど、その後の洗車が大変。梅雨に加えて9月には秋の長雨もありますし、雪国では雪に埋もれる季節が長かったりですから、逆に晴れ間が恋しくなるもの。
雨の日は危険がイッパイ。とりあえずセーブして走るしかありませんです、ハイ。