バイクの英語

第24回 Bee’sKnees
(ビーズ・ニーズ)

 Bee’sKneesな新車:

①NC700S

 注目のNCシリーズでは最後発になったけれど、実はこれが本命でしょうと思わせるまとまり感が最高の1台。Xは流行のアドベンチャー系の雰囲気だけれど、アドベンチャーは(ホンダはクロスオーバーって言うのかな)やっぱり流行でしかないからそのうち勢いが弱まると思う。

そもそも足つきが悪いというのはどうしても乗れる人を限定するからね。その点Sはドスタンダードで何年たっても色あせないスタイリングだし、足つきも良いし、ライディングポジションもコンパクトでXよりもさらなるスポーツライディングが可能。個人的に最近ヒットしたマシンです。

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②TDM900

 いきなりマイナーな車種を持ってきましたが、ヤマハのパラツインオールラウンダーTDMは上で言ってるアドベンチャー流行よりずっと前に、こういうカテゴリーを提唱した先駆者。大型バイクの十分なパワーを持ちながら、かつコンパクトで疲れないポジションを実現し、しかも燃費が良くてタンクが大きいから航続距離も長い。

フロント18インチのホイール径は公道で嬉しい安定感を提供してくれるし、900になってからはインジェクションになったから始動性やメンテの意味でも安心。長く存在するブランドだから熟成の域だし、そして価格もリーズナブル。いつか入手したい「アガリバイク」であり、ヤマハにはぜひしつこく作り続けて欲しいモデル。

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③トライアンフストリートトリプル 

 外車もいいでしょ? 世界的に高い評価を得ているトライアンフのトリプルですが、特にストリートトリプルは極上です。675ccの並列3気筒は、低回転では4気筒より明らかに元気だし、それなのに排気音が整ってくる高回転では4気筒とほぼ変わらない鋭いノビがあります。ハンドリングもアップハンで街に適してるのにかなりシャープで、単純なレーンチェンジでもスッパァンッ!! と決まります。

これに慣れたら他のバイクは曲げられなくなっちゃうんじゃないかしら……?
とにかくとてもオススメな1台で、こちらも価格はお手ごろ。これにならって国産も1000ccのSSから1気筒取り払って750ccの3気筒をラインナップしたら良いと思う。さらに500ccのツインもあってもいいよね、昔のGS方式でさ。

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※写真は2008年モデル。

 Bee’sKneesな女の子

①ゴーリキアヤメちゃん(ジョア限定)

 完全にぶっ殺されました。「ジョア、ヤクルトジョア、だーれのもっの~」で、ジョアを買うどころかヤクルトの株を買いそうになりました。信じられないぐらいかわいい。でもスーパーで売ってたジョアが意外に高いことに驚きました。アヤメちゃんに完全に恋をして先日始まった警察学校のドラマをチラッと見たら、……どういうわけかあんまりイケてなかった。ジョアのCMがとにかくブッチギリでかわいいですね!

②中川ショコタン(ちらりと女性誌で見た写真限定)

 今さら? はい、今さらですが、アンアンだかキャンキャムだかなんだか、コンビニで女性誌の表紙になってたのを見たらスンゲーきれいで、思わず手にとってペラペラとめくったら、まぁ、なんて言うんですか、グラビアみたいのでけっこうなページ数でショコタンの肌が露出されてました。あの人、下ネタダメだったりしてなんだかそういうことをしないイメージだったんだけど、このグラビアでは惜しげもなくチョーキレイなお肌とビックリパーフェクトボディを披露。その存在も面白くて前から好きではありましたが、初めて「女」としてドキュッとさせられました。

③麻生久美子とか広末涼子とかはロングセラー的に大好きだけど、Bee’sKneesといえば吉高由里子

 なんかおっかない映画で堂々とおっぱい出して話題になったけど、その映画はオッカナイらしいので見てません。別におっぱいが見たいとか、おっぱいを惜しげもなく出したことがウンヌンじゃなくて、単純にトリスのCMに(ジョア同様)ぶっ殺されただけ。とても楽しそうな人だよね! 子供の頃隣に住んでたアヤちゃんをもっと明るくした感じなんだけど、アヤちゃんは隣のお姉さんだったのに吉高は年下だから不思議な気持ち。いやしかしとにかくかわいい……。

Bee’sKneesなトランポ

①ニッサンNV200

 スポーツカーも良いですが、サーキット遊びも楽しむ僕はやっぱりバイクを積める車じゃなきゃダメですね。でも今使ってるポンコツ貨物車はトランポとしてはこの上ないですが、4ナンバーで毎年車検だからそれが面倒なのと、やはり貨物車だから乗ってて騒音がスゴイ。距離を走っていることもありますが。で、気になってるのがニッサンのNV200。5ナンバー仕様もあるので2年車検になるのと静かなドライビングが期待できるのがまず嬉しいけれど、加えてエンジンが前にあるFFなので荷室が低い。

これはバイクの出し入れに大変重宝するでしょう。荷室が低いということは全高も低いわけで、駐車場の選択肢も広がって、かつ走りも良いでしょう。次期トランポ候補として有力です。一番高いのでも新車で200万しないしね。

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②スバルサンバー

 永遠の憧れトランポです。軽自動車だからどうしても乗せられる車種は限られてきますが、それでも軽の中では圧倒的な室内の広さ(スバルが作ってた頃の旧型ですよ)。

加えて4気筒エンジンは速いし、しかも後ろに載ってるから運転席から遠くてエンジン音が気にならない。
軽トランポとしてはブッチギリの性能でしょう。高速道路も安いし燃費だってヘタな大型バイクより良い。実は以前持ってましたがお金に目がくらんで手放してしまったことを今でも後悔してます。

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※写真は50周年記念限定モデル。

③ステップワゴン

 これも登場からずいぶん長いですからね、中古車がいくらでもあります。一番最初のではなく2番目だか3番目のが良いといわれています。タイミングベルトではなくて、バイクみたいにカムチェーンになってるとかで、メンテナンスフリーなんですって。

 3列のうち真ん中のシートを取り外して、一番後ろのシートは左右に跳ね上げれば真ん中に大型バイクでもズドン。バイクを下ろしても後列のシートは使えるから4人乗りは確保できるわけだ。こちらも燃費も良いし、5ナンバーで快適。30万も出せば案外いいのがあるからオイシイ。

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※写真は1996年モデル。

 いかがですか?「Bee’sKnees」

 そう、これは「今、最もアツイ」とか「今注目すべき○○」、「バッチリ最高な事柄」といったモノを指す言葉で、英語で言えば「Excelent!(エクセレント)」という意味です。

 Beeとは蜂のこと。
 Kneeとは膝のこと。
 Bee’sKneesとは直訳すれば「蜂の膝」

 ではなぜ「蜂の膝」がこのような使われ方になったのでしょうか。諸説ありますが有力なものを一つ。

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 蜂、という存在は今でも謎多きもので、解明が進んでいない謎の能力を多く秘めている昆虫だ。小学校では蜂が飛び方で仲間に花粉のある位置を正確に伝えることができると習ったことも覚えているだろう。あの8の字に飛ぶ動作でコミュニケーションをとっているのだから、言語に頼る人間からすれば大変神秘的だ。

 ユニークな生態に加え、ハチミツをはじめとする、蜂にまつわる様々な、人間の生活に良いとされるものがある。ハチミツは食べるだけではなく、治療の方法として塗ったり、もしくはシャンプーに配合されて艶を出す目的に使われたり。プロポリスなども蜂にまつわる人間にとって「いいもの」だし、蜂の巣も漢方薬などで使われることも多い。

 このように蜂にまつわる事柄で人間にプラスに働くものが昔から多く、蜂については古くからいいイメージがあったのだろう。蜂にまつわる言葉がいい意味に使われるのも自然の流れなのだ。その蜂の膝には花粉を運ぶためのポケット状のものが備わっており、せっせと運搬されている花粉が付着していることが多い。

 良きタイミングで集めなければいけない花粉は、蜂に由来する様々な「良いもの」の元となる物質。蜂の膝には全ての良いことへのカギとなる、素晴らしいものが付着している可能性が高い、ということから、良いこと、もしくは新鮮であること、流行の先端であることなどとして使われるようになったという。また、Bee’sとKneesが韻を踏んでいることからも使いやすい表現として浸透したようだ。

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 いかがですか? 実際に使う時はThe をつけてThe Bee’s Kneesと言うことが多いですね。似たような表現でThe Cat’s Whiskers(ザ・キャッツ・ウィスカーズ)と言うのもあり、こちらは「ネコのヒゲ」という意味です。どんなにくたびれたノラ猫でもヒゲの手入れだけは怠ることなく、いつでもピンっとしてるからでしょう。

 Bee’s Kneesはアメリカ的な表現で、Cat’s Whiskersはイギリス的な印象が筆者にはありますが、いずれの国でもどちらも通じると思います。使い方としてはスンゴイバイクを見たとき、乗った時や、セッティングがバッチリ決まった時など、「こりゃバッチリだぜ」とか「最新のパーツはすごいな」などといった場面で「Bee’s Knees!」と興奮気味に発するのが良いでしょう。


筆者 
ヘクタール・バラバラ
 スペイン系ライターであらゆる語学に精通し、自身5ヶ国語を自由に操る。現在は黄緑に塗ったドゥカティを愛車にレースも嗜み、勝手にライバル視しているヴァレンティーノやニコラスを脅かすほどの腕をつけはじめている。幼少の頃はオフロードに明け暮れ、父の所有していた合計1万平方メートルにも及ぶ土地を自由に駆け回っていた。しかしそれは合計であり、それぞれ国境を越えて別の場所に点在していたため、現在の語学力を身につけたとされる。


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