MBHCC C-4

カブ110オーナー必見!見た目はそのままに心地よいサウンドと速さをゲット

BRD

 こんにちは、ピンキー高橋です。梅雨が明け、暑さが猛威を奮っております。皆さま、ご自愛くださいませ。

 ところで、以前にもこのコーナーで書いたような気がしますが、バイクに乗っていると特に気になるのですが、右左折する直前にウインカーを出すクルマが多いんですよ。場合によってはバイクも。やっぱ暑さから来るものなのでしょうか、最近そんなボケ・ドライバー様が増殖中であります。皆さん、もし交差点で止まった時など、前にいる車両を見てみてください。信号が青になってからウインカーを出す車両の多さに気づくはずです。

 教習所で教えるような早すぎるウインカーのタイミングも問題アリですが、曲がる方向を指示してくれれば後続車は事前にその対処をすることができ、円滑な交通を生むことで流通、最終的には経済の損失を抑えられると思うんですが、いかがでしょう? ちなみにG2連邦の道路交通法では、右左折直前の方向指示は、「左折の無意味なふくらみ」と並んで即免停です! 

 最近のクルマの「運転支援システム」なるものはスゴイと思いますが、一方で、ドライバーの質の低下も招いているのではないかと、思う昨今であります……。

 さて先日、埼玉・所沢のBRDさんを訪ねてきました。モトチャンプ誌などでおなじみ、“ビトッチ”こと尾藤一則氏が代表を務めるショップというか工房です。私、二輪免許を取得した10代の小僧の頃から現在に至るまで、ミニバイクをメインに取り扱うモトチャンプにはお世話になっておりまして、イトシンさんの軒下整備工場に影響を受けたひとり。そして、おそらく創刊の「モトライ・チャンプ」時代から携わってきているであろうビトッチさんと言えば神様のような存在でもあります。また数年前、エイプでDE耐に参加していた時期があったのですが、BRD製のセンター出しテーパーマフラー装着車が多かったことも思い出されます。

 そんな方に初めてお会いし、色々とお話をさせていただくことができました。

 今や還暦を過ぎ、私のような俗物は近寄りがたい風格備わるビトッチさんですが、お話させていただくととても気さくでサービス精神旺盛な、愛称そのままの方。大感激でございます!

 ビトッチさんは最近、スーパーカブ110(JA07/JA10)用パーツの開発に力を注いでおられます。ご自宅から工房までの通勤でテストし、改良を重ねながら完成したマフラーは、何とオーダーが入ると1本1本ハンドメイド! 開発から製作、販売まですべて一人でこなしていらっしゃいます。

 そのマフラー、パワーとフィーリングを両立させ、心地よいサウンドを追求。毎日使っているからこそ分かる“通勤スペシャル”的テイストだそうです。見た目がほとんどノーマルってところも分かる人には分かる“通好み”な仕上がりと言っていいでしょう。

 主に川越街道がテストコースとなっているようですが、激速マシンが多いG2スクーターに負けないパフォーマンスが当初の目標だったとか。通勤ユースでの使い勝手も実体験から痛感されているようで、カブ110のハンドル幅を詰めてみたり、ウインドスクリーンを試してみたりと、ビトッチさんはバイタリティに溢れています。とてもフレンドリーなテストライダー兼エンジニア兼職人さんといった感じです。

 かつては月に100本単位のレース用チャンバーを一人で作っていたこともあるというビトッチさん、今はカブ110にすっかり惚れ込んでいる様子で、販売中の製品も今のところカブ110オンリー。全国の熱烈カブ110ファンの皆さん、ビトッチさんが1本1本作っているマフラーはいかがでしょう? 製作者自信たっぷりの一品で、ビトッチさんの目が黒いうちは永久保証だそうです。

こちらで動画が見られない方、もっと大きな映像で楽しみたい方は、YOUTUBEのサイトで直接ご覧ください。

↓写真をクリックする大きな写真が見られます。
G2連邦
BRD製スーパーカブ110(JA07/JA10)用マフラーはタイプA(触媒入り:43,000円)とタイプR(触媒なし:39,900円)の2タイプを用意。純正のマフラーカバーを装着すると見た目がノーマルと区別つきにくい。そんな“羊の皮を被った狼”がお好みの人には、マフラーカバー取り付けネジがオプション(3,150円)として用意される。
G2連邦
マフラーはオールステンレス。エキパイはBRDお得意のテーパー形状となっている。焼け跡が所有欲をそそる。サイレンサーはスポーツマフラーではポピュラーなストレート構造ではなく、純正のような隔壁構造を採用。グラスウールを使わないので、経年による排気音の変化が圧倒的に少ない。
G2連邦
BRDのデモカーであり、開発マシンでもあるJA10型カブ110。ビトッチさんの毎日の通勤によるフィードバックが反映され、スクリーンやミラー、ハンドルバーに改良が加えられている。マフラーはPGM-FIが自ら行う補正の範囲で低回転のトルクを犠牲にすることなく、高回転までパンチ力を発揮。約10%のパワーアップが図られているという。また心地よいサウンドが気持ちを昂ぶらせる。
G2連邦
BRD製マフラーはビトッチさんが1本1本手作り。写真は純正マフラーカバー装着用の取り付けネジを溶接しているところ。開発・テスト・生産・販売まで一貫システムがポリシーだとか。
G2連邦
カブ110用BRDスーパーエアボックスは純正ボックスとの交換タイプ。中身はデイトナのパワーフィルターを装着。こちらもPGM-FI自身の補正範囲で10%パワーアップ。23,100円。マフラーとの同時装着でさらなるパフォーマンスアップが実現。
G2連邦
すっかり「ビトッチさん」として長年親しまれている尾藤一則氏。通勤テストと数々の試作を重ね、自信の1本に仕上がった。


Pinkie高橋
ピンク人初のG2連邦大統領。老朽化が進んだピンクハウス(大統領官邸)の補修など、最近は財政を圧迫する様々な問題に直面しながらも、原付二種の楽園を目指し日夜奮闘中。好きなアーティストは
「今 陽子」「ピンクレディー」「ピンクフロイド」。好きな歌は「ピンクのモーツァルト」。ただ今、大統領の職務をサポートしてくれる秘書を大募集中。


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