スーパーカブ50 プロ 208,950円(9月14日発売)

★ホンダ スーパーカブ50 プロ 車両解説

スーパーカブ50に前後14インチホイール、大型フロントバスケット、リアキャリアを採用したビジネス仕様、スーパーカブ50 プロを発売

現行のスーパーカブ50は、2012年の5月に発売開始されたが、それより一足早く、2012年3月に兄貴分のスーパーカブ110が登場している。キープコンセプトながら完全に一新されたボディに、高い環境性能と経済性を両立したエンジン、2段クラッチシステムを採用した新型4速ミッションなどを組み合わせた、まさに新時代のスーパーカブだ。

開発コンセプトは110と同様“ニューベーシックカブ”で、装備を充実させながら、さらに使い勝手を高めるフルモデルチェンジだった。そしてもう一つの大きな注目ポイントが、110同様中国で生産することにより価格面でも約4~5万円安のロープライスを実現したことだろう。

スーパーカブシリーズは、1958年に初代モデルを発売して以来、低燃費や静粛性、信頼・耐久性に優れた4ストロークエンジンを搭載し、最大の特徴とさえいえる“低床バックボーン”タイプのフレーム、クラッチ操作を省いた自動遠心式クラッチの採用などで、幅広いユーザーに愛用されるロングセラーとなり、2007年現在、13ヵ国で生産(’08年に15ヵ国)され、延べ160ヵ国以上で販売されるに至った。2006年12月末の統計では、シリーズとしての世界生産累計も5,300万台を記録。

2008年4月末には6,000万台を達成。また2008年8月には発売50周年を迎え記念モデルも発売している。輸出は1959年に米国向けからスタート、海外生産は1961年に台湾でのノックダウン生産を開始し、以後「需要のあるところで生産する」という基本理念に基づいて世界各地で現地生産を行っている。

2007年9月のモデルチェンジが従来スタイルのスーパーカブとしては最後のモデルとなった。プレスカブ50とともに環境性能を高めるマイナーチェンジで、このモデルから電子制御燃料噴射システム、PGM-FIを新たに搭載。同時にキャタライザーをエキゾーストパイプ内に装備することで、平成18年国内二輪車排出ガス規制に適合させていた。

そして今回、新世代のスーパーカブ50にも“ビジネス仕様”が登場した。従来モデルでも活躍した「プロ」モデルだ。スーパーカブ50 プロ、スーパーカブ110 プロともに、新聞配達や宅配用途で求められる、取り回しの良い車体サイズや優れた積載性を実現。両モデルともに小径14インチホイール(スーパーカブは17インチ)を前後輪に採用。サスペンションもフロントインナーチューブとリアスプリングを大径化。そしてフレームマウントの大型フロントバスケットと大型リアキャリアを標準装備した。

カラーは1色。パールバリュアブルブルー。
14インチの小径ホイールで取り回し性アップ。

★HONDA プレスリリースより (2012年7月27日)

「スーパーカブシリーズ」にビジネス仕様の「スーパーカブ50 プロ」
「スーパーカブ110 プロ」をタイプ追加し発売

Hondaは、「スーパーカブシリーズ」に、積載性に優れた大型のフロントバスケットとリアキャリアを標準装備したビジネスモデル「スーパーカブ50 プロ」と「スーパーカブ110 プロ」をタイプ追加し、それぞれ9月14日(金)に発売します。

今回のスーパーカブ50 プロとスーパーカブ110 プロは、“ニューベーシックカブ”を開発コンセプトにフルモデルチェンジしたスーパーカブ50およびスーパーカブ110をベースに、新聞配達や宅配用途で求められる、取り回しの良い車体サイズや優れた積載性を備えたビジネスモデルとして開発しています。

車体は、両モデルともに、優れた取り回しに寄与する小径14インチタイヤを前・後輪に採用。サスペンションは、フロントのインナーチューブとリアのスプリングサイズを大径化するとともに、ストローク量もアップするなどにより、荷物積載時の走行安定性を高めています。さらに、フレームマウントの大型フロントバスケットと、大型リアキャリアを標準装備することで、配達業務はもとより、ショッピングやアウトドアでのレジャーにも適した仕様としています。

エンジンは、スーパーカブ50とスーパーカブ110に採用し好評を得ている、低フリクション技術を多岐にわたって採用した高効率の空冷・4ストローク・単気筒を搭載。低・中回転域を重視したトルク特性と減速比の最適化によって、荷物積載時の取り回しの良さを実現しています。また、スーパーカブ50 プロには、スーパーカブ110 プロと同様に、4速ミッションの採用に加え、発進と変速でそれぞれ独立したクラッチ機構を備えた2段クラッチシステムを採用したことで、変速時のショックを軽減しています。

車体色は、両モデルともにパールバリュアブルブルー1色の設定です。

●販売計画台数
(国内・年間) スーパーカブ プロ シリーズ合計 7,000台
●メーカー希望小売価格
スーパーカブ50 プロ 208,950円(消費税抜き本体価格 199,000円)
スーパーカブ110 プロ 249,900円(消費税抜き本体価格 238,000円)
※価格(リサイクル費用を含む)には保険料・税金(消費税を除く)・登録などに伴う諸費用は含まれておりません

★主要諸元

車名型式 JBH-AA04〈EBJ-JA10〉
スーパーカブ50 プロ〈スーパーカブ110 プロ〉
発売日 2012年9月14日
全長×全幅×全高(m) 1.900×0.720×1.050
軸距(m) 1.225
最低地上高(m) 0.130
シート高(m) 0.735
車両重量(kg) 106〈107〉
乾燥重量(kg) -
乗車定員(人) 1
燃費(km/L) 95.0(30km/h定地走行テスト値)〈66.0(60km/h定地走行テスト値)〉
登坂能力(tanθ) -
最小回転半径(m) 1.9
エンジン型式   AA04E〈JA10E〉
空冷4ストローク単気筒SOHC2バルブ
総排気量(cm3) 49〈109〉
内径×行程(mm) 37.8×44.0〈50.0×55.6〉
圧縮比 10.0〈9.0〉
最高出力(kW[PS]/rpm) 2.7[3.7]/7,500〈5.9[8.0]/7,500〉
最大トルク(N・m[kgf・m]/rpm) 3.8[0.39]/5,500〈8.5[0.87]/5,500〉
燃料供給装置形式 電子制御燃料噴射装置(PGM-FI)
始動方式 セルフ式(キック式併設)
点火方式 フルトランジスタ式バッテリー点火
潤滑油方式 圧送飛沫併用式
潤滑油容量(L) -
燃料タンク容量(L) 4.3
クラッチ形式 2段クラッチシステム
変速機形式 常時噛合式4段リターン※
変速比 1速 3.181〈2.615〉
2速 1.705〈1.555〉
3速 1.190〈1.136〉
4速 0.916
減速比1次/2次 4.058/3.538〈2.142〉
キャスター(度) 26°30′
トレール(mm) 57
タイヤサイズ 70/100-14M/C 37P
80/100-14M/C 49P
ブレーキ形式 機械式リーディングトレーリング
機械式リーディングトレーリング
懸架方式 テレスコピック式
スイングアーム式
フレーム形式 バックボーン式

※〈 〉内はスーパーカブ110 プロのデータです
※走行中はリターン式で、停車時のみロータリー式になるチェンジ機構です
製造事業者/新大州本田摩托有限公司 製造国/中国 輸入事業者/本田技研工業株式会社