2012年8月30日 

■職人技を子どもや学生に伝授! 「クレイモデルエキジビジョン」4年ぶりに東京で開催

二輪関連の展示コーナー。手前はカワサキNinja650の開発時に用いたデザイン最終確認クレイモック。その奥はクレイ、発泡ウレタン、ケミカルウッドで作成され、塗装およびグラフィックが施されたスズキDL650(V-STROM650)のスタイリング確認用モデル。その横はスズキGSX1400の1/1エンジンモデル。木のように削れ、細かい造形が可能な樹脂性ブロックであるケミカルウッドを使用し、モデラーの手によってフィン1枚1枚までも削りだして作られたものだ。

 8月29・30日の2日間、東京・千代田区にある科学技術館で開催された「クレイモデルエキジビジョン2012」は、国内のクルマやバイク、車体メーカー各社のカーモデラーが中心になって組織された日本カーモデラー協会(JCMA)が主催するイベント。彼らがどんな仕事をしているのか紹介されるのはもちろん、デザイナーやモデラー志望の学生、子どもを対象に実技体験プログラムなども用意した催しである。

 2005年から始まり、以降2008年まで東京で開催。2009年はリーマンショックの影響で中止となったが、翌2010年は愛知県のトヨタ博物館にて開催。昨年は東日本大震災への配慮によって開催見合わせに。そして今年、4年ぶりの東京での開催となった。

 会場に入って早々、各メーカーのプロ・モデラーらが製作した“職人技”作品がお出迎え。その高い技術力や表現力に圧倒される。また、各社の製品が企画からクレイモデルを経て商品化されるまでのプロセスが紹介されたり、プロの実演を間近で、生でじっくりと観察することもできた。

 「子どもカーモデラー教室」はマンツーマンでの指導をポリシーとしている関係から、参加希望者には事前応募の形式が採られている。今回も多くの応募があり、2日間合計120名の子どもたちが思い思いの1/15サイズ・モデルを製作。JCMAスタッフいわく、子どもたちにはまずモノ作りに対する興味をもたせることが重要だとのこと。

 子どもはもちろん、大人も存分に楽しめる「クレイモデルエキジビジョン」、会期は未定だがJCMAでは来年も開催予定とのこと。今年、残念ながら教室に参加できなかった子どもたちのお父さんお母さん、下記ホームページでこれから情報を要チェック!

日本カーモデラー協会(JCMA)
http://www.jcma-web.jp/

トヨタが作った「草原のSAI」。静・動の理解とテクスチャー技法研究がなされた(写真をクリックすると、トラックからロボットに変形する日野が作った「トランスフォーマー」が見られます)。

二台のホンダ・モンキーは、タンクとシートのクレイを来場者が実際に削ることができた(写真をクリックすると、ホンダ二輪R&Dセンターが 作った「東大寺南大門 金剛力士像 吽形 摸刻」が見られます)。

ダイハツが作った「影絵」。匠技術だけでなく、見せる工夫で意外性ある作品に挑戦している。

ウレタン樹脂や木材、金属、クレイなど様々な材料使って製作されたヤマハXT1200Zスーパーテネレ。

学生から公募したスケッチの中から選出された案を、学生デザイナーとカーモデラーが一緒に1/5モデルを製作するのも、クレイモデルエキジビジョンの見どころ。

子どもカーモデラー教室ではこのクルマ(1/15サイズ)をベースにクレイを盛り・削りする。ちなみに、インダストリアルクレイはワックスを主体に化学的に作られた油性の粘土。