ストラーダ渡辺のBBF5

 寒くなりましたね、特に今年は秋を通り越していきなり冬。
 今回のBBF! 行き先は千葉県高滝湖。房総半島のほぼ真ん中位にある比較的新しいダム湖。湖の周囲は護岸整備されており、足場もよくて釣りはしやすい。しかしその分釣り人も多く、釣り場としてはなかなか手ごわい部類に入る。
 この高滝湖は釣り専門誌などでは有名釣り場として(業界用語でメジャーレイクと言うのだ)、二輪専門誌などでもツーリングスポットとして目的は違えど数多く紹介をされている。バスフィッシングもほぼ毎週の様に大会が行われて、全国レベルの大きな大会も開催されるなど千葉県観光産業の一翼を担っているといってもいいだろう。

 実は今回の高滝湖での撮影は相方の徳永カメラマンからのオススメなのです。バスフィッシング以外にも、風光明媚で景色の良い所が多くバイクで走っても最高の道が多く素晴しい。


今回の相棒はホンダCT110、通称ハンターカブのカスタム車
今回の相棒はホンダCT110、通称ハンターカブのカスタム車。

 今回の釣行で高滝湖周辺を走ったバイクはホンダCT110、通称ハンターカブ。30年位前にはホンダから国内でほんの数年間だけ正規販売されていたが、現在は販売されていない。しかしこのハンターカブはファンが多く、逆輸入というカタチで今も入手する事が出来る。30年前と殆ど変わらないデザインとホンモノのヘビーデューティな装備がファンの心を捉えて離さないのだろう。

 撮影の事を知人に相談した所、是非とも自分のハンターカブを使ってくれとの事。働き盛りの方によくある話だが、仕事がとても忙しいらしくしばらく乗っていないので、ちゃんと走ってオイルを回してエンジンにも千葉のいい空気を吸わせて欲しいと、逆に嘆願されたのでご厚意として受け取り喜んで使わせて頂く事にした。
 それにしてもこのハンターカブはかなり手が入っている、写真をよーくご覧頂き何がどうなっているのか想像してくれたまえ。
 タイヤもロード系のパターンに交換してあるので、走行ノイズと振動も少なくスムーズに走っていい感じ。

 徳永カメラマンの案内で養老川沿いや小湊鉄道と並行している道をひたすら走る。とにかく景色がいいのでとても良い気分になれるし、リフレッシュも出来る。徳永カメラマンはこの辺に相当精通しているなと思ったら、鉄道を撮るのが趣味で自分のバイクで散々走り回っているそうだから地図不要で実に頼もしい。
 適当に寄り道をしつつしばらく走ると、なんとも情緒ある景色になった。里山に延びる単線の線路とそこを走るディーゼルのローカル鉄道、初めて来たのに懐かしい不思議な感覚になれる場所だった。

千葉県にはこういった素晴しい景色が沢山あってとても癒される
千葉県にはこういった素晴しい景色が沢山あってとても癒される。

 ローカル鉄道の撮影ポイントには数名の鉄道ファンの皆さんがカメラを構えてディーゼル列車の通過を待っている。僕は鉄道ファンではないが、この素晴しい景色とおいしい空気の中をのんびり走る列車はとても素敵に見えた。
 バイクで言うならば、さしずめお気に入りのプロライダーとマシンが走っているシーンを撮る感覚と似ているかもしれない。同じ乗り物好きとして、鉄道ファンの皆さんの気持ちが少しだけわかった様な気がした。

ショウエイのJクルーズ、このヘルメットの売りでもある収納式サンシェードはとても役に立つ。僕は元々ジェットヘルメットが好きなのでもう手放せない 今回も徳永カメラマンにもインターフォンF5を持ってもらい、ブラインドコーナー越しの撮影などで対向車の有無をリアルタイムで確認しながら撮影。こういったコミュニケーションツールは撮影の安全の為にも必要です
ショウエイのJクルーズ、このヘルメットの売りでもある収納式サンシェードはとても役に立つ。僕は元々ジェットヘルメットが好きなのでもう手放せない。 徳永カメラマンにもインターフォンF5を持ってもらい、ブラインドコーナー越しの撮影などで対向車の有無をリアルタイムで確認しながら撮影。こういったコミュニケーションツールは安全の為にも必要です。
今回のタックルはダイワブラックレーベルと言う本格的バスロッド、リールはダイワのT3とアグレスト ダイワのフィッシングアパレルは軽くて本当に暖かく秀逸、相当な時間の研究を重ねているので快適との表現が適切。種類も沢山あるのでライダー諸君も釣具店に足を運んで製品を見て欲しい
今回のタックルはダイワブラックレーベルと言う本格的バスロッド、リールはダイワのT3とアグレスト。 ダイワのフィッシングアパレルは軽くて本当に暖かく秀悦、相当な時間と研究を重ねているのは快適と文字の表現が適切。種類も沢山あるのでライダー諸君も釣具店に足を運んで製品を見て欲しい。

 実は高滝湖に来るのは初めて。比較的最近作られたダム湖だ。ダム湖というのは通常山間に作られる。従って湖岸は切り立った岸壁になり足場も殆ど無いのでどうしてもボートからの釣りになる。しかしここ高滝湖はダム湖とはいえ足場が比較的フラットで、しかもコンクリート護岸で整備されているので安心して釣りを楽しむ事が出来る。きっと最初から湖岸でレジャーを楽しめる様に設計され作られたのだろう。

バイクもバスフィッシングもジェントルなマナーあってこそ。特に自己満足要素の強いレジャーなのでなおさらだ。バスフィッシングをさせて頂いている、バイクで走らせて頂いている、謙遜な姿勢は今後も楽しませて頂く為に絶対に必要だね ハンターカブの強み発揮。こうやってローインパクトで水際まで行けてしまう利便性は素晴らしい
バイクもバスフィッシングもジェントルなマナーあってこそ。特に自己満足要素の強いレジャーなのでなおさらだ、バスフィッシングをさせて頂いている、バイクで走らせて頂いている、謙遜な姿勢は今後も楽しませて頂く為に絶対に必要だね。 ハンターカブの強み発揮。こうやってローインパクトで水際まで行けてしまう利便性は素晴らしい。

 撮影は平日だったのだが、湖上湖岸には大勢の釣り人の姿がある。早速僕も釣り開始。今回はいつものモバイルロッドB.B.Bに加えてブラックレーベルという本格的なバスフィッシングタックルも持参。あらかじめ撮影をかねてハンターカブで湖を一周しておいたので、おおよそのポイントは頭に入れておいた。
 最初のポイントはこの寒い時期だというのに水草が多い茂るワンド内、スピンテールフロッグも投げたが無反応。ドライブスティック、ハイピッチャー、アイウェーバー、ブリッツなど、もうありとあらゆる持ち駒をぜ〜んぶ投げ続ける。

 ポイントをいくつか巡り、小休止を兼ねて地元の釣り人に話を聞いてみると「沖を狙わないとまず釣れません」との事、ガビーン! もう少し詳しく話を聞くと、元々岸沿いで釣れるポイントが少ないのとさらにそこへ集中的に釣り人が入っているのでブラックバスちゃん達は相当お利口さんになっているらしい! つまりポッと来た僕なんかには到底釣れそうも無い・・・

O.S.Pハイピッチャー、とにかくこの日はこれを投げまくった
O.S.Pハイピッチャー、とにかくこの日はこれを投げまくった。
僕はサウスポー、ビシッ!と投げて右手で巻くので気分だけは並木敏成なのだ 本当に冬?と思える位ここの水生植物達は元気がいい
僕はサウスポー、ビシッ! と投げて右手で巻くので気分だけは並木敏成なのだ。 本当に冬? と思える位ここの水生植物達は元気がいい。

この写真だけ見るとかなりフィッシングプロっぽい!全然違うけど(笑)撮影現場では徳永カメラマンを引き連れて釣りをしているので、そんな風に見られてしまったかもしれない。<br />

 トドメはこの時期になると湖の水がターンオーバーといって上の水と下の水が入れ替わる自然現象が起き水が濁って水質が悪化・・・一時的とはいえブラックバスちゃん達にとって大変住みにくい状態になって、もっと釣れない状態だそうな。

 これはトンデモナイ時期に来て、そこへウデの無い僕が釣りをしてもこれは釣れる訳が無いっ! 今までの連載では全てビッグフィッシュをキャッチしていたので、自分でもそれは出来すぎかなと思っていたので今回の状況はコレが普通なのだと納得。
 オフロードバイクで野山を走っても感じる事だがこれは自然相手のスポーツ、なので思い通りに行かなくて当たり前なのだ。
 そんなわけで一生懸命頑張ったけど今回は完敗デス(涙)。

 ものの見事にノーフィッシュ・・・釣り人の言葉でいうボウズである。なのでこの冬は超苦手なスピニングのシャッドと、ベイトフィネスの練習をしないとね。

 僕には見える、来春出てくるエアエッジにT3AIRやアルファフィネスを組み合わせて練習している自分の姿が! いずれにしてもこれは相当楽しい釣りが出来そう。

この写真だけ見るとかなりフィッシングプロっぽい! 全然違うけど(笑)。撮影現場では徳永カメラマンを引き連れて釣りをしているので、そんな風に見られてしまったかもしれない。

 それと釣り業界は元気がいい! スカパーに24時間釣り専門チャンネルがあるのをご存知だろうか、これはもう立派に文化として存在しているいい証拠。世界の二輪メーカーがある日本に24時間二輪専門のチャンネルなんて無いですからね。

 だから二輪業界もせめて釣り業界を見習って元気を出そう! 元気があればなんでも出来るとアントニオ猪木も言っていたからね!

まあ、人生と一緒でなかなか上手くいかないものなんですよ釣りって。ルアー、ロッド、リールは完璧、足りないのは僕のウデだけってことでホレもうこの通りですゴメンナサイマセ皆様。
まあ、人生と一緒でなかなか上手くいかないものなんですよ釣りって。ルアー、ロッド、リールは完璧、足りないのは僕のウデだけってことでホレもうこの通りですゴメンナサイマセ皆様。

「ホンダクロスカブ110」

 先日ホンダウエルカムプラザで開催されたカフェカブミーティングでクロスカブなるものが世界で初めて発表された。
 エンジンはダブルクラッチシステムの現行カブ110のものを搭載したニューモデル。ダブルクラッチはこれまた最高にスムーズでシフトショックがかなり少ない、乗ると本当にびっくり。
 これはどう見ても様々なアウトドアユースには最適のバイク。僕なんか見ているだけでロッド積むにはこうしたいとか、ああしたいとか自分流のカスタムプランがムクムクと沸いて来る。
 このクロスカブは来春売り出すという噂、噂を信じちゃイケナイヨなんて歌があったけど(古くてゴメン)この噂だけは絶対に信じたい。だってこれだけイイモノを見せるだけ見せて出さないっていうのはね、ちょっと酷だし昔から信ずる者は救われるコトになっているんだから。
 きっとホンダ社内でもクロスカブをこれは欲しいと思っている社員も大勢いると思う。そうじゃなかったらホンダもおしまい!?

クロスカブ クロスカブ
こちらは一見おとなしめ。CT110風にするならコッチかな。 やばいなー、これいい!

●取材協力
O.S.P http://www.o-s-p.net/jp/index.shtml/ 
ジャペックス http://www.japex.net/ 
トーヨー産業 http://www.tysltd.com//
SHOEI http://www.tysltd.com/
グローブライド株式会社http://daiwa.globeride.co.jp/

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