ゴールドウイング F6B 1,995,000円(2月28日発売)

★ホンダ ゴールドウイング F6B 車両解説

ゴールドウイングシリーズに“大型プレミアムクルーザー F6B”が登場

ホンダのフラグシップ、ゴールドウイングシリーズの歴史は長い。1974年に水平対向4気筒SOHC2バルブ、排気量999ccエンジンを搭載してデビューして以来なので、もうじき40歳だ。その歴史だけで本が1冊出来てしまうほどなので、ざっと紹介しておくと、1980年にエンジンを1,085ccへとアップ。さらに1984年には水平対向4気筒時代の最大排気量となった1,182ccまで拡大。1988年にはフルモデルチェンジにより、エンジンも水平対向6気筒SOHC2バルブ、排気量1,520ccへと発展。この1500時代から国内の型式認定を得て国内発売が開始されている。

当時すでに生産は米国のホンダ拠点であるホンダ・オブ・アメリカ・マニファクチャリング(HAM)で行われており(1980年の1,085cc時代から)、海外生産車両を輸入販売する魁けとなった。また同時にクルマの方でもスペシャリティーカー「アコードクーペ」(アコードの派生機種で米国で生産されていた)を日本に輸入販売したことで話題となっている。

その後ゴールドウイングは、ほぼ毎年イヤーモデルとして国内販売されてきている。1990年にはアメリカでの生産10周年を記念した特別仕様車を発売。1994年にはゴールドウイングの20周年を記念した特別仕様車も発売している。1996年にはゴールドウイングをベースに本格的なクルーザーとしたワルキューレを発売、このモデルは2001年モデルまで継続発売された。

2001年8月、水平対向6気筒SOHC2バルブエンジンの排気量を1,832ccまでアップした1800ゴールドウイングの時代が始まる。三元触媒の「Honda Evolution Catalyzing System 3」(HECS3)を採用して世界最高水準の環境性能を実現、フレームも新設計のアルミフレームを採用。そして国内専用仕様として、量産二輪車世界初の電動式光軸調整機能付のディスチャージ式ヘッドライトや、間欠機能付電動ワイパー、Honda Ignition Security System(H・I・S・S)という盗難抑止システムなどを採用していた。

2004年にはゴールドウイングの水平対向6気筒エンジンを搭載するメーカー純正カスタムマシンといえるRUNEが発売されている。また同じ2004年には、ゴールドウイングシリーズに低価格設定のゴールドウイングUSパッケージをタイプ設定。通常モデルが3,150,000円のところUSパッケージは2,614,500円という価格設定だった。2005年にはゴールドウイング30周年記念モデル。2007年には二輪車用エアバッグシステムを搭載したタイプを追加設定。2008年にはビルトインタイプのナビゲーションシステムを導入。昨年12月には2013年モデルとして、車体色に新たにデジタルシルバーメタリックを採用したモデルを追加、従来からのパールフェイドレスホワイトに加え2色の展開となった。

今回発売開始されたゴールドウイング F6Bは、ゴールドウイングのユーザー層を拡大するために、若い世代にも受け入れられそうなロー&ロングフォルムのニュースタイリングと、軽量化、そしてなによりコストダウン努力により、頑張れば手の届く価格設定としているのが特徴だ。ゴールドウイングのプライスがついに200万円を切ったのだ。

フロントからリアへかけて流れるように下がるライン。カラー設定はこちらのマグナレッドと隣のグラファイトブラックの2色。
グラファイトブラック。センタースタンドやバックギアなどは廃止されている。

★HONDA プレスリリースより (2013年2月26日)

大型二輪プレミアムクルーザー「ゴールドウイング F6B」を新発売

Hondaは、爽快な走りを楽しめる1800ccのスタイリッシュな大型二輪クルーザー「ゴールドウイング F6B」を2月28日(木)に発売※1します。

スタイリングはフロントからリアに流れるように下っていくラインにより、ロー&ロングフォルムを作り出し、若い世代の感性にも訴えるものとしました。車体色にはグラファイトブラックとマグナレッドを設定しました。
 エンジンは、ゴールドウイングの水平対向6気筒1800ccエンジンを踏襲。車体の軽量化とあいまって、低速からのパワフルな加速性能を実現しています。
 また、魅力ある装備として、音質にこだわったオーディオシステムを搭載し、前面に4個のスピーカーを配して厚みのある音を提供します。

開発のキーワードは、「街を颯爽とStyle & Impact The Honda Premium Cruiser」としました。世代を超えた多くのお客様に気軽に軽快な走りを楽しんでいただけるよう、新たな魅力を提案するモデルとして開発しました。徹底した軽量化により、ツーリングはもとより、街中のさまざまなシーンで爽快な走りを可能としています。

※1 受注生産車となります

●販売計画台数(国内・年間)
300台
●メーカー希望小売価格
ゴールドウイング F6B 1,995,000円(消費税抜き本体価格 1,900,000円)
※価格には保険料・税金(消費税を除く)・登録などに伴う諸費用は含まれておりません
=主な特長=
●スタイリング
ゴールドウイングで築き上げた「威厳」「優雅」「躍動」「迫力」で構成される「The King of Motorcycles」の遺伝子に、新たに「爽快」を加え、存在感あふれるデザインを実現しました。フロントカウルにショートスクリーンを採用することで、爽快さを感じていただくとともに、近距離のツーリング時などには十分なウインドプロテクションも確保しています。また、専用にデザインしたミラーやミドルカウル、シート形状により、さらにシャープでダイナミックなたたずまいとしました。ゴールドウイング F6Bの最大の特徴であるトップボックスのない低く構えたリアビューは、フロントからリアに向かって突き抜けるような開放感を演出し、実用性の高いサドルバッグとあいまって、新しい独創的なフォルムを表現しました。さらに、握りやすい大型アルミグラブレールを採用し、専用テールランプと共に機能美を追求しました。
サイドカバーには、マフラーのサイドビューをモチーフにした専用のクロームメッキエンブレムを配することで、精悍な外観に磨きをかける仕上げとしました。
●車体色
存在感と迫力を強調するグラファイトブラックと、アグレッシブで鮮烈な印象を与えるマグナレッドの2色を設定。
さらにエンジンをマットブラック塗装、フレームとホイールをマットブラックメタリック塗装とし、スタイリッシュな躍動感と迫力のある低重心なフォルムを強調する仕上がりとしました。
●オーディオ
iPod(R)※2やUSBメモリーを接続することで、MP3/WMA/AAC形式の音楽ファイルの再生を可能にしました。音響チューニングによる上質なサウンドを提供します。
※2 iPod(R)は、米国および他の国々で登録されたApple Inc.の商標です
●その他の装備
・左右それぞれに容量40L※3のサドルバッグ
・小物が収納できるフェアリングポケット
・乗車時の安心感を高め、効果的な制動性能を発揮するABS(アンチロック・ブレーキ・システム)とデュアル・コンバインド・ブレーキシステム
・ 盗難抑止に効果的な、Honda独自技術のH・I・S・S(ホンダ・イグニション・セキュリティー・システム)
※3 Honda調べ

★主要諸元

車名型式 EBL-SC68
ゴールドウイング F6B
発売日 2013年2月28日
全長×全幅×全高(m) 2.605×0.945×1.255
軸距(m) 1.690
最低地上高(m) 0.125
シート高(m) 0.725
車両重量(kg) 385
乾燥重量(kg) -
乗車定員(人) 2
燃費(km/L) 21.0(60km/h定地走行テスト値)
登坂能力(tanθ) -
最小回転半径(m) 3.3
エンジン型式 SC47E
水冷4ストローク水平対向6気筒SOHC2バルブ
総排気量(cm3) 1,832
内径×行程(mm) 74.0×71.0
圧縮比 9.8
最高出力(kW[PS]/rpm) 80[109]/5,500
最大トルク(N・m[kgf・m]/rpm) 161[16.4]/4,000
燃料供給装置形式 電子制御燃料噴射装置(PGM-FI)
始動方式 セルフ式
点火方式 フルトランジスター式バッテリー点火
潤滑油方式 圧送飛沫併用式
潤滑油容量(L) -
燃料タンク容量(L) 25.0
クラッチ形式 湿式多板ダイヤフラムスプリング式
変速機形式 常時噛合式5段リターン
変速比 1速 2.375
2速 1.454
3速 1.068
4速 0.843
5速 0.685
変速比 1.591/1.028×2.750
キャスター(度) 29°50′
トレール(mm) 109
タイヤサイズ 130/70R18M/C63H
180/60R16M/C74H
ブレーキ形式 油圧式ダブルディスク
油圧式シングルディスク
懸架方式 テレスコピック式
スイングアーム式
フレーム形式 ダイヤモンド