第30回 「春のスマホの新しい風」 |
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陽だまりポカポカと春の陽気になって来ましたね。春といえば、花粉も舞う季節。 ところで最近、スマートフォンにも、あたらしい風が吹いてきました。 2月の終わりにスペインのバルセロナで開催された、世界的なモバイル機器の祭典、「Mobile World Congress 2013」(MWC)から、スマートフォンに新しいOS登場の兆しが見えて来ました。
それは何かというと、皆が知ってる「Firefox OS」。 この「Firefox OS」、全くの新規モノというわけではなく、OSの技術の基本的なところは「Android」と同じように、「Linux」の技術を使っていることから、搭載されるアプリケーションにも、わりと互換性があるのではないかと思われます。なので、使えるアプリがなかなか揃わないといった利便性については、そんなに心配無いかもしれません。 実はほかにもこういったモバイル機器向けOSの流れとしては、「Tizen(タイゼン)」や、「Ubuntu(ウブントゥ)」といったものが出てくる。という話も聞こえています。 AndroidのOSと、アップルのiOSがこれだけ流通している中、新しいOSが投入されるのは、独占的な市場の中に、より自由でより安い製品を出したい、といったことが大きな理由かと思います。 現在は、高額(だけど高性能)なチップセットに、有料のOS(だけど豊富なサービス)が載った製品が百花繚乱、みたいな構図となっていますが、手にしてみれば便利な反面、なかなか安価な製品というのは無いのが実情です。 OSや機能搭載にあたって、ロイヤリティ(ライセンス料金など)の縛りが少ない技術が出てくると、色々な会社や人が参入し、競争できるので、結果的に製品の値段が下がったり、新しい機能がどんどん追加されたり、といったことが期待できると思います。 ということで、AndroidのOSと、アップルのiOSとこれら新OSとで、三つ巴のような状態になってくるかもしれません。 新しいOSですが、外観的な特徴としては、待受画面や機能操作を含めたユーザインタフェース自体がWebブラウザとなった感じになると思います。 |
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写真右はFirefoxOSの画面イメージ。左はAndroidOSの画面イメージ。 | ||
次に気になるのがどんな機能(アプリ)があるのか、なのですが、Firefox向けの「マーケット」は既に開いていて、見たことがあるアプリもちらほら、といった感じです。 |
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何故、WebブラウザがスマートフォンのOSに? と思いましたが、Webの技術もマルチメディア化が充実する「HTML5」へ進んでいて、昔はホームページを眺めるだけだったのですが、処理性能がパソコン並に向上した携帯機器でも、高画質の動画再生やら3Dのゲームやら、普通に使えるのが当たり前になっており、WebブラウザがOSに、という流れも普通に頷けるのでは、と思います。 |
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どこのキャリアから、どんな端末が出てくるのか、ちょっと楽しみな2013年春。 それでは、また〜。 |
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