3月は卒業のシーズン。そして4月は出会いのとき。新しい年が始まります。迎えてくれるのは満開の桜。大木なのにボカッと花が咲き、桜並木の下では夜桜見物や花見の宴会が繰り広げられる日本の風物詩です。
ただし、今年は開花が1週間以上早く、4月にはひらひらと散って桜吹雪が舞う、そんな感じでしょうか。散り際が美しいなどと例えられる桜ですが、入学式や入社式の前に散ってしまったら舞台効果も反滅です。そして、宴のあとに残るのは大量のゴミと「値上げ」。そうです。4-5月にかけては「値上げの嵐」が吹き荒れるのです。
まずは小麦が9.7%の値上げ。そして食用油や大豆、肉類など輸入依存率の高い食料品や原材料がジワジワと値上げされて行くようです。パンやうどんや粉ものは値上げされても文句は言えないみたいです。加えて電気料金やガス料金も値上げが予定されています。
これらは政権交代後の急激な円安傾向(昨年11月¥81.11→今年3月¥95前後)で、一気に17%ほど円の価値が下落。輸入品が高くなっちゃうワケです。原油や燃料や原材料などの輸入品が少しずつ値上がり。オレらにとってはガソリン価格が指標になりますね。ん? いまや日本のメーカーのバイクも、その多くが中国や台湾、タイなどからの輸入品ですから、多少は影響が出るカモです。円安だから輸出はいいんじゃないの? それはそうなんですけど、電気製品や機械、バイクやクルマなど(部品含む)も海外生産が主流になってすでに20年ぐらい経ってますから、メーカーさんはいいとしても、下請けには恩恵があまりないみたい。果たしてその影響はどうなんでしょうねぇ。
そうそう、4月から値上げと言えば「自賠責保険」も値上げされていますね。小型二輪自動車(自動二輪車)だけは、なんと「値下げ!」らしいのですが。軽二輪も原付もちょっぴり「値上げ」されてます。
もう20年もデフレで、価格破壊とか激安とか100均とかに慣れちゃってる日本で、インフレ政策に邁進されても給料は殆ど上がらないので、逆に可処分所得は低下しちゃう。生活防衛とかで益々節約モードになり、気がついたら来年秋から消費税の段階的値上げ(5%→8%→10%)が待っています。嗚呼、暮らしはどうなるのかーーーーー!
アベノミクスとやらで景気回復、税収アップを狙ってるワケでしょうが、内需は少子化の影響と節約生活のエキスパートばかりだからそんなに加速しませんでしょうね。タイミングが悪いと心理的な負担が増すだけ。バブルはじけて20年。ミニバブルは株の世界だけみたいですが、いわゆる富裕層って、み~んな年金生活しちゃってる人たちなワケで、気分が晴れないまま、デフレが加速しちゃうんじゃないの? と思ったりすることも。
そんなワケで愛車カブ81cc改の洗車やらチェーン調整やら空気圧チェックやらを済ませ、燃費を計算したらリッター40kmを超えてました。ウヒ、ウヒヒヒ。実は今もハイオク入れちゃってたりするんですが、ガソリン1Lで¥157ぐらいなんで1km走行する時のコストって3円92銭ぐらい。レギュラーに代えると3円65銭ぐらいになるみたいだわ。渋谷へ往復しても160円ぐらいだし。たいしてドレスアップもせず、しかし、消耗品は交換。いつも文句を言わずに働いてくれています。難点と言えば、バイク談義ではあまりに身近過ぎて話題がそれほど盛り上がらないマシンなんですけど、ボンビーライフには強い味方だったりするのです。浮いた資金でレーサー走らせたりしてますので、要は頭の切り替えの季節でもあるのですね、ハイ。