世界的な観光地ビクトリアフォールの滞在を終え、我がビーナス号は国境を越えザンビアへ。緩やかな丘陵地帯を突き抜ける国道はほとんど交通量が無く、ひたすら睡魔との闘いが続く。
忘れた頃に時折現われる小さな村には、ゴザをひいただけの露天商がオープンしている。バナナやトマトなどの新鮮な野菜を仕入れる。ケニアから南アフリカまで、英語が通じるので村人とのコミュニケーションもスムーズだ。
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村のキャッサバの葉っぱとトマト売りのおばはん。商品はこれだけ。「うぃ〜っす! では、後半いってみよ〜」「ダメだコリャ」のコントをしているわけではありません。念のため。
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アフリカの原住民というと、裸族などのイメージが強い方もいるかもしれませんが、それは日本はサムライとゲイシャガールの国と同じ認識。村の人達はたいへんフレンドリーです。
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マラウイに入国。巨大な湖マラウイ湖沿いに北上する。
湖畔にはよく整備されたキャンプ場がいくつもあるので、その中の気に入ったキャンプ場を今宵の宿に決めた。湖の水もきれいに澄んでいる。
湖畔に広がる芝生にテントを張って、南アで仕入れておいた白米を炊き夕餉の支度をしていると、すぐに近くの村に住む漁民が魚を売りにきた。30センチほどあるティラピアだ。元々はアフリカや中近東の淡水漁だが、美味しいので世界各地に広がった魚だ。さっそく人数分を購入し、焚き火の上に網を載せ炭火で焼き魚に。持参の醤油をたらした久々の焼き魚定食は大好評だった。
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探検家リビングストンが、マラリアを恐れ高地に避難した際に滞在したと言われるリビングストニアを訪れる。静かな村に場違いな立派な教会がある。マラウイは緩やかな丘陵地帯に緑が多く、そこに住む人々を除くとまるで日本の田舎の景色そのものだ。ナミビアあたりの、乾燥した砂漠地帯を見てきた目には、ひたすら優しく写る。
旅の初めは、あれ程トラブル続きだったビーナス号もすこぶる調子がいい。ザンビアの悪路でタイヤのバーストと、オーバーヒートっぽい水温計の異常な上昇はあったが、ラジエターキャップを交換することで修理(?)完了。なんとこれだけで済んでいる。
タンザニアに入国すると、バオバブの木が増えてきた。有名なのはマダガスカルだが、セネガルからアフリカを横断するようにバオバブの木を見ることが出来る(西オーストラリアでもバオバブの木が有る)。
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きのこ嫌いの人なら卒倒しそうな世界最大級のきのこを売るおばちゃん。だからアフリカはおもしろいんです!
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旅の終点、ケニアまであと5日、約1000キロの道のりだ!
(もうすこしつづく)
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