SEROW250 493,500円(1月30日発売)

★ヤマハ SEROW250 車両解説

2012年モデルは“カモシカ”をモチーフとした新グラフィックを採用

“マウンテントレールモデル”としてセローが生を受けたのは今を遡ること27年前、1985年8月に発売されたセロー225だった。当時のヤマハのオフモデル、XT200をベースに独自の味付けを施し「マシンを操る楽しさと自然の中に入り込める機能」を売りにデビューしている。それまでのオフ車といえば、しゃにむにオフロードを飛ばすモデルがほとんどの時代だった。また、かといって難所を乗り越える技を競うトライアル車ともまた違った、いわば林道程度のオフロードをゆったりと走って楽しむモデル、という独自のコンセプトだった。しかし発売されるやいなや大人気、となったわけではなく、それこそ一歩一歩、林道をゆっくり走るように、徐々にその楽しさに目覚めるユーザーを増やしていったのだ。そして自らが築き上げたユーザーに支えられて2012年で27周年。

フルモデルチェンジは2005年に一回だけ。225から250へと排気量を拡大したエンジンを搭載。XT250Xやtrickerと兄弟車として登場している。最近では2010年7月に25周年記念モデルを発売して以来の変更となる。セローのイメージ・モチーフである“カモシカ”をアレンジした新グラフィックを採用した。

★YAMAHA プレスリリースより　（2011年11月30日発表）

“カモシカ”をモチーフとした新グラフィック採用
「SEROW 250」
2012年モデルについて

ヤマハ発動機株式会社は、1985年発売以来のロングセラーで、優れたオフロード走行性を備える“マウンテントレール” 「SEROW（セロー）250」のグラフィック等を変更し、2012年1月30日より発売します。

2012年モデルは、「パープリッシュホワイトソリッド１」をベースカラーとした“ホワイト/グリーン”と“ホワイト/レッド”の2色設定となります。「SEROW250」の定番カラーである“ホワイト/グリーン”車は、シートをブラックのモノトーンとし、従来モデルで人気のあったゴールドホイールを新たに装着しました。あらゆるフィールドで際立つ“ホワイト/レッド”車は、レッド/ブラックのツートンシートに “赤” を引き立てるシルバーホイールを装着しました。いずれもガソリンタンク側面のシュラウドには「SEROW」伝統のカモシカの顔を鮮やかにあしらった印象的なグラフィックを採用しています。

＜名称＞

「SEROW250」

＜発売日＞

2012年1月30日

＜メーカー希望小売価格＞

493,500円（本体価格470,000円／消費税23,500円)

＜カラーリング＞

■パープリッシュホワイトソリッド1（ホワイト/グリーン）

■パープリッシュホワイトソリッド1 (ホワイト/レッド)

＜販売計画＞

シリーズ合計　1,200台（年間、国内）

「SEROW 250」フィーチャーマップ

・扱い易い51度のハンドル切れ角（最小回転半径1.9m）

・小型軽量ハロゲンランプ　60W/55Wヘッドライト

・ハンドルスタンディング

・フューエルインジェクション

・空冷4ストロークSOHC単気筒250cc

・放熱性に優れたアルミメッキシリンダー

・電磁式スピードセンサー

・LCDデジタル式スピードメーター（時計、ツイントリップ機能付）

・※カモシカをモチーフとした新グラフィック

・足着き性に優れた830mmのシート高

・ハンドルスタンディング（左右）

・リア18インチチューブレスタイヤ

・※ゴールドアルミリム（グリーン車のみ）

・軽量・低重心設計リアサスペンション（アルミシリンダー採用）

・最低地上高285mm

［ご参考］　SEROW225／SEROW250 車歴表

発売日 名称 希望小売価格（本体価格） 主な特徴・変更点

1985年8月 SEROW225 329,000円 “マウンテントレール”を提唱して新発売。空冷OHC・225cc単気筒、26mmVMキャブレター、6速ミッション、リンク式モノクロスサスペンション、51度ハンドル切れ角、低シート

1986年2月 SEROW225 YSPリミテッドバージョン 349,000円 フロントフォーク減衰調整機構、アルミ製ハンドルブリッジ、ハンドルグリップエンド、ステンレスメッシュカバー付きフロントブレーキホース、タンク塗わけ塗装

1986年12月 SEROW225 339,000円 34mmSU型フラットバルブ（負圧式）キャブレター、フロントフォークに減衰力調整機構追加、吸排気音低減

1987年5月 SEROW225 339,000円 カラーリング追加

1989年8月 SEROW225 339,000円 セルフスターター採用、バッテリー変更（12V3Ah→12V6Ah）、手元チョークレバー、タンク容量増（7.6→8.8 L）、フロントフォーク減衰力調整機能廃止、リアサスペンションにビルシュタインタイプ採用、シートクッション厚アップ、ハンドル幅20mmショート化、リアフットレストフレーム懸架、エンジン色変更（シルバー化）、ステンレス製エキパイ

1991年7月 SEROW225 339,000円 昼間自動点灯採用、バッテリー点灯方式、3相交流ジェネレーター、トランジスタ式フラッシャーリレー採用

1992年3月 SEROW225 339,000円 ハンドルスイッチ変更、グリップ材変更（塩ビ→ゴム質）

1992年5月 SEROW225S 限定発売（7周年モデル） 359,000円 アルミ製ハンドル、リアサスペンションにリザーバータンク追加、ハンドルクラウン＆ホルダーにバレル研磨クリアー塗装、ブラッシュガード装備、クラブマーク調エンブレム

1993年6月 SEROW225W 369,000円（※リアドラムの標準車は349,000円） リアディスクブレーキ、別体サブタンク付きリアサスペンション、60W/55Wのヘッドライト、アンダーブラケット材質変更（スチール→バフ仕上げのアルミ製、フットレスト部のフレームにアルミ製プロテクター採用、ステアリング軸受け上側のベアリング変更（ボール＆レース→アンギュラー）、シフトタッチ向上

1995年2月 SEROW225W 369,000円 キャブレターセッティング変更、クラッチワイヤー仕様変更（単縒り→複縒り）、シート着座面の幅30mm増、フットレスト踏面前後幅拡大、ブレーキフィーリング向上

1995年7月 SEROW225W リミテッドエディション限定発売 379,000円 特別カラー、アルミ製ハンドル、前後ゴールドリム、バフ仕上げのアルミ製ハンドルホルダーキャップ（1000台限定）

1996年2月 SEROW225W 369,000円 カラーリング変更、ゴールドリム採用

1996年7月 SEROW225W 374,000円 特別カラー限定モデル（1500台限定）

1997年4月 SEROW225WE 379,000円 キャブレター口径変更（BST 34mm→31mm）、フライホイールマスアップ、新型10Lタンク、リアチューブレスタイヤ、異径2ポットキャリパー前ブレーキ、新作エアスクープ、新作シート

1998年8月 SEROW225WE 379,000円 ヒマラヤカモシカをモチーフとした絵柄をボディ全面展開

2000年7月 SEROW225WE 389,000円 TPS付き33mmBSRキャブレター、メッキシリンダー、アルミ製鍛造ピストン、エアインダクションシステム採用

2002年4月 SEROW225WE 389,000円 新色ブラック（ブラックリム）追加

2003年5月 SEROW225WE 389,000円 新色ブルー（シルバーリム）追加

2004年1月 SEROW225WE 389,000円 カラーリング変更

2005年4月 SEROW250 440,000円 排気量拡大（225cc→250ccの新エンジン）新フレーム及び高性能軽量サスペンション採用、スタイルも一新

2005年4月 SEROW250 20周年記念モデル 460,000円 特別塗装、ゴールド処理のマフラープロテクター、ダークレッドアルマイトを施した専用アルミリム、専用のツートンカラー・シート、専用メーター

2006年3月 SEROW250 440,000円 グラフィック変更

2006年3月 SEROW250（S） 460,000円 高級感を醸し出す外装塗装

2007年3月 SEROW250（S） 460,000円 カラーリング変更

2008年1月 SEROW250 470,000円 F.I.採用、吸気ポート形状変更等で環境性能＆トルク感向上、フロントフォークアウターチューブ仕様変更によるトレール量見直し

2008年1月 SEROW250（S） 490,000円

2010年1月 SEROW250 470,000円 等高線モチーフのグラフック採用

2010年7月 SEROW250 25th Anniversary Special 519,750円 木の葉や枝を3Dイメージにした絵柄の25周年記念モデル、11月末までの受注期間限定販売

★主要諸元