YZF-R1 1,417,500円(3月15日発売)

★ヤマハ YZF-R1 車両解説

トラクションコントロールやECUセッティングの変更
前後ボディデザインの刷新などが行われた2012年モデル

常にMotoGPマシン「YZF-M1」技術のフィードバックを受けて進化し続けるヤマハのスーパースポーツ。すでに“クロスプレーン型クランクシャフト”は導入済みだが、2012年モデルとなる今回は、スーパースポーツでは趨勢となったトラクションコントロールが新たに採用されることになった。

すでにスーパースポーツの高性能は生身の人間の制御の域を超えつつある。これ以上のリニアなトラクション性能を楽しむためにはコンピューターの手助けが必要だろう。

また今回は、ヤマハのロードレース世界選手権参戦50周年を記念した特別モデルも用意され、こちらは一足早く2月28日に発売される。120台の限定販売だ。

YZF-R1の2012年モデルは2色。こちらディープパープリッシュブルーメタリックC(ブルー)。
そしてブルーイッシュホワイトカクテル1(ホワイト)。

★YAMAHA プレスリリースより (2011年12月7日発表)

MotoGPマシンYZR-M1の設計思想を反映したTCSを新採用
「YZF-R1」、及び「YZF-R1」WGP50th Anniversary Edition
2012年モデルについて

ヤマハ発動機株式会社は、MotoGPマシン「YZR-M1」の設計思想を反映した“クロスプレーン型クランクシャフト”エンジンを搭載したスーパースポーツモデル「YZF-R1」の2012年モデルを2012年3月15日より発売します。

また本モデルをベースに、ロードレース世界選手権参戦50周年記念カラーを施した「YZF-R1」WGP50th Anniversary Editionを設定、120台の台数限定にて2012年2月28日より先行発売します。

2012年モデル「YZF-R1」は、MotoGPマシン「YZR-M1」の設計思想を反映した“クロスプレーン型クランクシャフト”エンジンに加えTCS(トラクション・コントロール・システム)を新たに採用、リニアなトラクション特性をさらに向上させました。またF.I.及びECUセッティングなどの変更によりドライバビリティと燃費の向上を両立、前後ボディデザインの刷新などヤマハのスーパースポーツフラッグシップモデルにふさわしい進化を施しました。

名称
「YZF-R1」、「YZF-R1」WGP50th Anniversary Edition
発売日
2012年3月15日
(「YZF-R1」WGP50th Anniversary Editionは2月28日発売)
メーカー希望小売価格
「YZF-R1」1,417,500円(本体価格 1,350,000円、消費税 67,500円)
「YZF-R1」WGP50th Anniversary Edition 台数限定120台 1,470,000円(本体価格1,400,000円、消費税 70,000円)
※メーカー希望小売価格(リサイクル費用含む)には、 保険料、税金(除く消費税)、登録などに伴う諸費用は含まれません。
カラーリング
「YZF-R1」
■ディープパープリッシュブルーメタリックC(ブルー)
■ブルーイッシュホワイトカクテル1(ホワイト)
「YZF-R1」WGP50th Anniversary Edition
■ブルーイッシュホワイトカクテル1(レッド/ホワイト)
販売計画
300台(シリーズ合計、年間・国内)
「YZF-R1」フィーチャー
・空力特性を向上させた新作フロントカウル
・シャープさを主張するLEDポジションランプ&イルミネーション
・ECU(エンジン・コントロール・ユニット)最適化
・TCS(トラクション・コントロール・システム)
・YZR-M1をモチーフとしたアルミ製ハンドルクラウン
・TCSモード切り替スイッチ(左スイッチボックス)
・サイレンサープロテクターのコンパクト化
・6角形型のテールキャップ
・マシンとのフィット感に貢献する新形状アルミ製フットレスト
※以上2012年モデルの新フィーチャー
《主な変更点》
1)TCS(トラクション・コントロール・システム)
発進や加速時におけるアクセル操作を適切に支援するTCSを新たに採用しました。MotoGPマシン「YZR-M1」の設計思想を反映しており、好みや路面状況に応じモード介入度を7段階(OFF含)から選択できます。ECUが前・後輪の車速差から後輪の空転状態を把握し、点火時期・燃料噴射量・スロットル開度(YCC-T)を統合制御するシステムです。これによりクロスプレーン型クランクシャフト採用エンジンが生み出す優れたトラクション特性を、さらに体感できるものとしました。また3種類の走行モードが選択できる“D-MODE(STDモード、Aモード、Bモード)“にそれぞれ対応しており、合計21通り【(TCS 6段+OFF)×Dモード 3種類=21】を選択可能としました。
2) F.I.及びECUセッティングなどの最適化
YCC-T制御マップ、F.I.噴射マップ、点火時期マップを最適化してドライバビリティを進化させ発進特性、中低速域でのコントロール性、燃費の向上を図りました。
3)サイレンサーまわりの変更
サイレンサーのテールキャップを3角形型から6角形型に変更、またサイレンサープロテクターは現行モデル比でコンパクト化を施しシャープ感を備えると同時に凝縮感を表現しました。
4)新形状のフロントカウル採用
フロントカウルは、エア・インテーク一体ヘッドライトの構成を受け継ぎながら、空力特性を向上させる形状を採用するとともに、ヘッドライトまわりのデザインを刷新、さらにシャープなデザインとしました。またLEDポジションランプを新たに採用、グリル下側にはリフレクターを配し、シャープなアイラインを強調するように輝くものとしました。
5)カラー&グラフィックの刷新
カラーリングは ヤマハレーシングスピリットを象徴し、ゴールドのロゴとともに、ホワイトのストライプをフロントカウルからタンク、リアへと流れるように配してダイナミックな個性を表現する「ディープパープリッシュブルーメタリックC」と、ホワイトを基調にゴールドのシンプルなロゴを調和させた洗練かつエレガントな雰囲気を漂わせる「ブルーイッシュホワイトカクテル1」の2色設定しました。
6)その他の変更点
新作のアルミ製ハンドルクラウンを採用しました。MotoGPマシン「YZR-M1」をモチーフとしてデザイン、裏面リブ形状を新設計して剛性バランスの最適化を図っています。また新作フットレストを採用、上面の突起形状を変更し、ソールとの接触面を広げフィット感を向上させました。

★主要諸元

車名型式 EBL-RN24J
YZF-R1
発売日 2012年3月15日
全長×全幅×全高(m) 2.070×0.715×1.130
軸距(m) 1.415
最低地上高(m) 0.135
シート高(m) 0.835
車両重量(kg) 212
乾燥重量(kg) -
乗車定員(人) 2
燃費(km/L) 25.0(60km/h定地走行テスト値)
登坂能力(tanθ) -
最小回転半径(m) -
エンジン型式 N521E
水冷4ストローク並列4筒DOHC4バルブ
総排気量(cm3) 997
内径×行程(mm) 78.0×52.2
圧縮比 12.7
最高出力(kW[PS]/rpm) 107[145]/11,000
最大トルク(N・m[kgf・m]/rpm) 99[10.0]/10,000
燃料供給装置形式 燃料噴射
始動方式 セルフ式
点火方式 T.C.I.式
潤滑油方式 強制圧送ウェットサンプ
潤滑油容量(L) 3.7
燃料タンク容量(L) 18
クラッチ形式 湿式多板コイルスプリング
変速機形式 常時噛合式6段リターン
変速比 1速 2.533
2速 2.062
3速 1.761
4速 1.521
5速 1.363
6速 1.269
減速比1次/2次 1.511/2.765
キャスター(度) 24°00′
トレール(mm) 102
タイヤサイズ 120/70ZR17M/C 58W
190/55ZR17M/C 75W
ブレーキ形式 油圧式ダブルディスク
油圧式シングルディスク
懸架方式 テレスコピック式
スイングアーム(リンク式)
フレーム形式 ダイヤモンド