オオカミ男のひとりごと


HERO‘S 大神 龍
年齢不詳

職業フリーライター

見た目と異なり性格は温厚で性質はその名の通りオオカミ気質。群れるのは嫌いだが集うのが大好きなバイク乗り。

時折、かかってこい!と人を挑発するも本当にかかってこられたら非常に困るといった矛盾した一面を持つ。おまけに自分の評価は自分がするものではないなどとえらそうな事を言いながら他人からの評価にまったく興味を示さないひねくれ者。

愛車はエイプ100、エイプ250、エイプ900。

喜びも悲しみも幾年月 2013年激動の初夏!!

 梅雨真っ只中の6月の第二週末前夜、オレは地元の仲間である野中君の家に来ていた。野中邸は仲間内では半ばライダーハウス化しておりこの岡山近郊で何かある時に遠方の仲間がその中継場所として利用する事が多々ある。
 この日も翌日に控えた風神祭に参加すべく新潟から須藤君と竜也君の二人が来訪するという事でこの勝手な前夜祭にオレも参加する事となりバイクに翌日必要なキャンプ道具を括りつけて野中邸に乗りつけたというわけだ。

 今回、オレのマシンはCB1100。半月ほど前にホーネットの足回りをオーバーホールに出した際にショップが代車として貸してくれた車両だ。オレが世話になっている倉敷のモトフリークは基本がホンダのディーラーでバイクのレンタルも行っておりCB1300SFを始めとする多くのレンタル車両がある。
 今回、その中でどれでも好きなのを乗っていってくれていいですよというのでかつてCB750Fに乗っていたオレとしては最新型の空冷4気筒ビッグとして発売当時からその乗り味が気になっていたCB1100を借りることにした。

 せっかくなので少しだけオレなりのCB1100の感想を語らせてもらおうか。まずポジションはビッグネイキッドとしてはいたって自然で足つきは小柄な女の子でもなんとかなってしまうほどに良い。教習所で免許を取った直後の人なんかがなんの違和感ももたないであろう教習所ポジションである。つまり非常に乗りやすい。ただホーネットとかと比べたらハンドルの幅が広いのでスリ抜けには若干の気遣いを余儀なくされた。
 エンジンは非常にトルクフルで押し出し感は申し分ないのだが一速一速の伸びは少々、タルい感じだ。ガンガン引っ張るよりもポンポンとシフトアップした方がいい加速を得られる。ただギアのトップが5速なのはどうかと・・・このパワーフィールならもう一速ほしいところだ。

 これを借り受けた数日後の早朝、オレは広島の山道を島根までコイツで走った。峠のように連続するコーナーなどでは、最近のリッターバイクにしては細めに設定されているタイヤのおかげで左右の切り返しは以外にも軽快。だが乗り心地重視であろうソフトなノーマルの足回りの限界は低くステップの接地は早い。それでも最初の予想よりもはるかに気持ちよく走る事が出来た。
 しかし忙しくギアをチェンジしながら(トルクが太いのでそんな事をする必要はないんだがね)ガンガン開けて走るとメーターパネルに表示されている燃料計のメモリが見る見るうちに減っていく。後で知ったのだがCB1100のタンクはその容量が14ℓで見た目よりもかなり少ない。燃費はそれほど悪くないのだろうが長距離を走る事を考えたらもう少し欲しい所ではある。
 そんなこんなで、え!? って思う点はいくつかあるが全体のバランスは非常によく完成度は高い。ロングな旅をするのにはもってこいの一台かもしれない。

 ちょうどこの日の前夜、島根の山佐ダムキャンプ場でバック・ジャパンミーティングが開催されていた。朝の8時頃にキャンプ場に乗り入れると案の定、ほとんどの参加者が残っていてその視線が一斉にオレに集まる。バイクを降りてヘルメットを脱ぐまでオレだと気づいてもらえなかったが、このCBに乗ってきたのがオレだと認識した後の皆から聞かされた感想は・・・・「似合わねぇ」と。
 まぁそうだろうね。自分でもわかってるよ。ホーネットが仕上がるまでのちょっとの間の事だからちょっとしたサプライズを狙っただけの事だ。この日の彼らの反応を見る限りにおいてはその目論見はまんまと成功した。そして翌週の風神祭には足回りをリニューアルしたホーネットで乗りつけるはずだった。


ホンダが誇る名車CBの血統を正統に受け継いだ最新型の1100。実によく出来ている。まぁこれが面白いかどうかは個人の好み次第。非常にジェントルなバイクです
ホンダが誇る名車CBの血統を正統に受け継いだ最新型の1100。実によく出来ている。まぁこれが面白いかどうかは個人の好み次第。非常にジェントルなバイクです。

 
 だが・・・ホーネットの足回りの仕上がりはオレが思っていた以上に時間が掛かるとの事で結局、この週末もオレは借り物のCBで走る事となったわけだ。翌朝に予定している朝駆けで魚二のツートップと走るにはマシン的に完全に役不足だが仕方がない。まぁそれ以前に彼らの走りを何度も目の当たりにしたオレとしては無理に付いて行く気はまったくないんだがね。

 そんな新潟からの二人組みは野中君の案内で一昨年前に事故で亡くなったカジヲ氏の墓参りに香川まで行ってて夕方くらいに帰ってくるのだという。それにあわせて野中邸に乗り付けたのだが少し早かったようだ。彼らはまだ戻ってきていない。装備を解いて野中家のまっつんと話したり愛犬のチクワとじゃれたりしていると墓参りの帰りに須藤君がコケて帰りが遅れるという知らせが入った。聞くと幸い大きいケガもなくマシンのダメージも深刻なものでもないらしい。
 数時間後、四国の知り合いから借りたというトランポにバイクを積んで3人は戻ってきた。見るとどうやらコケたのは須藤君だけではなく竜也君もそれに巻き込まれたらしい。R1のアッパーカウルがごっそりない。まぁ当たり前の事だがこの時の二人の意気消沈ぶりは半端ではなかった。
 だが二人とも大したケガもなく無事でよかった。金銭的な面も含めていろんな意味で高い代償を払う事になるがバイク乗りなら仕方あるまい。長く乗っていればいずれどこかで出くわす試練のようなものだ。それでも・・・やはりもう少し慎重になってもらわないと困る。かつてオレもやらかした事があるので人の事はとやかく言えないが結果次第では何もかもぶち壊しにしてしまうのだから。

 しかし・・・そんな事がありながらも夜の呑みはなぜか妙に盛り上がってしまうのだから始末に終えない。この夜、高知の桜木氏やMCジェンマの石田氏なども駆けつけ何はともあれな再会を祝して乾杯した。



出発前、新潟組二人のマシンをなんとか走れるように応急処置。幸いな事に必要なパーツのストックが野中邸にあった。長距離を走った先でのアクシデントは小さなものでも気分が萎える。そんな時、仲間の存在は頼もしくありがたい


出発前、新潟組二人のマシンをなんとか走れるように応急処置。幸いな事に必要なパーツのストックが野中邸にあった。長距離を走った先でのアクシデントは小さなものでも気分が萎える。そんな時、仲間の存在は頼もしくありがたい

出発前、新潟組二人のマシンをなんとか走れるように応急処置。幸いな事に必要なパーツのストックが野中邸にあった。長距離を走った先でのアクシデントは小さなものでも気分が萎える。そんな時、仲間の存在は頼もしくありがたい

出発前、新潟組二人のマシンをなんとか走れるように応急処置。幸いな事に必要なパーツのストックが野中邸にあった。長距離を走った先でのアクシデントは小さなものでも気分が萎える。そんな時、仲間の存在は頼もしくありがたい
出発前、新潟組二人のマシンをなんとか走れるように応急処置。幸いな事に必要なパーツのストックが野中邸にあった。長距離を走った先でのアクシデントは小さなものでも気分が萎える。そんな時、仲間の存在は頼もしくありがたい。

 そして翌朝、予定していた朝駆けは中止となった。当然といえば当然なのだがそれ以前にこの日は朝から天気は雨模様。早朝、小降りだった雨は次第に本降りとなり風神祭会場までの100キロほど距離を走るのも億劫な有様だ。ひとまずは新潟組二人のマシンの応急修理を行った。

 昼近くに天気が回復の兆しを見せ始めた頃合を見計らいオレ達は風神祭へと向かった。会場に着くと予想通りの光景が広がっていた。普段、閑静なキャンプ場は溢れんばかりのバイクとバイク乗りでごった返している。やはり開催が2年毎という事で皆、楽しみにしていたという事だろう。それに加えて主催者であるコウタンを始めとするその周りの連中の行動範囲が広がりバイク乗り同士の繋がりが拡大している事も回を追うごとの参加者増加に拍車をかけている。なんせ秋田や岩手といった本州の北の果て辺りに位置する東北のナンバーをつけた車両がやたらといるのだ。



前日、事故のショックで「ゲロ吐きそう」とこぼしていた竜也くんもすっかり元気を取り戻し主催者のコウタンと笑顔で語り合っていた


前日、事故のショックで「ゲロ吐きそう」とこぼしていた竜也くんもすっかり元気を取り戻し主催者のコウタンと笑顔で語り合っていた

前日、事故のショックで「ゲロ吐きそう」とこぼしていた竜也くんもすっかり元気を取り戻し主催者のコウタンと笑顔で語り合っていた
前日、事故のショックで「ゲロ吐きそう」とこぼしていた竜也くんもすっかり元気を取り戻し主催者のコウタンと笑顔で語り合っていた。

夕暮れ時、コウタンの挨拶の後、皆で恒例の乾杯!キャンプ場のキャパを完全に超えた数の参加者全員で乾杯する様は圧巻だった

夕暮れ時、コウタンの挨拶の後、皆で恒例の乾杯!キャンプ場のキャパを完全に超えた数の参加者全員で乾杯する様は圧巻だった

夕暮れ時、コウタンの挨拶の後、皆で恒例の乾杯!キャンプ場のキャパを完全に超えた数の参加者全員で乾杯する様は圧巻だった
夕暮れ時、コウタンの挨拶の後、皆で恒例の乾杯!キャンプ場のキャパを完全に超えた数の参加者全員で乾杯する様は圧巻だった。

 そして・・・真昼間からすっかり出来上がってる者、多数。これもいつもの光景だ。それぞれが違った地域に住み、違った日常を送り、2年という時間を経て約束の場所に一同に会す。そりゃぁ楽しいし嬉しいものだよ。オレ自身、本当に何年ぶりにか会うヤツも何人かいた。
 それぞれの理由で昔のようにバイクに乗る時間が取れなくなった者もいる。それでもこうやって元気な姿で再会できるというのはお互いにありがたい話以外なにものでもない。大げさな物言いをすればオレ達はいつもスピードというリスクに身を曝して走っている。年齢的な事を考えてもいつ大病を患ってもおかしくない年齢にもなってきた。こうやって元気に生きている仲間を見るとオレも負けてはいられないという力が沸いてくる。言い方を変えればただの負けず嫌い気質なのかもしれないがオレはこれが人間が生きていくうえで意外と重要なんじゃないかと思っている。そんな連中が100人以上集まった場が盛り上がらないはずがない。先日、コケて凹みまくっていた新潟の二人もすっかり元気を取り戻している。その賑やかさは途切れることもなく深夜遅くまで続いた。



時間を追うごとに宴はその盛り上がりを加速させていく。楽しみ方は人それぞれ。こんな時間がいつまでも続けばと思わずにはいられない


時間を追うごとに宴はその盛り上がりを加速させていく。楽しみ方は人それぞれ。こんな時間がいつまでも続けばと思わずにはいられない

時間を追うごとに宴はその盛り上がりを加速させていく。楽しみ方は人それぞれ。こんな時間がいつまでも続けばと思わずにはいられない

時間を追うごとに宴はその盛り上がりを加速させていく。楽しみ方は人それぞれ。こんな時間がいつまでも続けばと思わずにはいられない
時間を追うごとに宴はその盛り上がりを加速させていく。楽しみ方は人それぞれ。こんな時間がいつまでも続けばと思わずにはいられない。


翌日、それぞれが帰路につく。この先、旅を続ける者、翌日、仕事で帰らなければならない者など立場は様々。いずれにしても無事家に帰り着いてこの週末のイベントは完結する


翌日、それぞれが帰路につく。この先、旅を続ける者、翌日、仕事で帰らなければならない者など立場は様々。いずれにしても無事家に帰り着いてこの週末のイベントは完結する
翌日、それぞれが帰路につく。この先、旅を続ける者、翌日、仕事で帰らなければならない者など立場は様々。いずれにしても無事家に帰り着いてこの週末のイベントは完結する。


大型連休ですらこの辺りではまず見かける事のない東北のナンバー。やはりこれはバイクの機動力を生かしたバイク乗りの行動力あってこその成せる技


大型連休ですらこの辺りではまず見かける事のない東北のナンバー。やはりこれはバイクの機動力を生かしたバイク乗りの行動力あってこその成せる技
大型連休ですらこの辺りではまず見かける事のない東北のナンバー。やはりこれはバイクの機動力を生かしたバイク乗りの行動力あってこその成せる技。

 翌日の帰り道、ノブナガ君、野中君をはじめとする数名が広島の帝釈峡経由で山の中を走って帰るというのでオレはそれに付き合う事になった。途中、道に迷ったりもしたが気心知れた仲間と走るのはやはり楽しい。しかし・・・ヤツラ、速すぎる。まぁオレ自身も嫌いではないがそういつもいつも攻めるような走りをするわけではない。ずっとやってると疲れるのだよ。途中途中、ゆったりペースを織り交ぜながら走るのがオレのスタイルだ。だが皆で走ってる以上、そうそうわがままも言ってられない。野中君などTT-R250で付いて行ってるのだ。借り物とは言えリッターバイクに乗って泣き言など言ってるわけにはいかない。
 東城まで走り、昼食をとった後、何人かとはここで別れ、オレと帰り方向が同じ桜木氏、野中君はオレの案内でさらに深い山道に入っていった。オレが案内した道は福山の街中を避ける裏道である。車がすれ違うのも難儀するような狭い道で延々とワインディングが続く。CB1100はその基本的なポジションとトルクの太いエンジン特性によって思った以上にスイスイと険しい山道を走ってくれる。オフ車の野中君も問題はなさそうだ。しかし、9Rの桜木氏にはあとで散々、文句を言われたよ。セパハンにはキツ過ぎるってね。

 山道を抜けた所のコンビニでしばし休憩し、ここで二人と別れた。途中、枝分かれする道を反対方向に走りながら走り去る二人の姿を見送る。そしてこれがオレが最後に見た元気に走り回る野中君の姿となった。

 その数日後、愛機ホーネットがオレのもとに帰ってきた。仕上げたメニューはオレが自分でセッティングをしたフロントサスにバランスを取る形でのリアサスのオーバーホール(オクムラ)、ドライブチェーン(DIDシルバー)と前後タイヤ(ミシュランパイロットパワー)の交換。その他、プラグやらオイルやらの細々とした消耗品の交換などである。
 今回のメインであるリアサスに関しては

やはり相当にヘタってたのだろう。まずサイドスタンドを立てた時の傾き具合からして明らかに異なる。跨った時の沈み具合もまるで別物である。車検も含めてかなりの出費を余儀なくされたが新車購入時のようなワクワク感があった。

 さっそく近くの峠に持ち込んで走らせてみる。新品のタイヤゆえに一皮剥けるまでは慎重に走った。スピードを抑え気味に
少しずつバンク角を深くしていきながら同じ道を何往復か走る。すっかりタイヤも温まった頃合を見計らってストレートを思いっきり加速、そしてコーナー手前でブレーキング。以前はここで結構、車体が暴れていたのだがその挙動はいまや皆無だ。コーナリング中に路面のギャップを拾ったときの感じも以前とは比べ物にならないほど穏やか。スバラシイ!やはり足が決まると走る楽しさは倍増する。ちょっと嬉しくなりオレは久しぶりに何をするでもなくただひたすらに走り回った。



足のスペシャリスト、オクムラによって生まれ変わった愛機ホーネットで地元の峠を走る。新品タイヤのグリップも申し分ない。余は満足じゃ!


足のスペシャリスト、オクムラによって生まれ変わった愛機ホーネットで地元の峠を走る。新品タイヤのグリップも申し分ない。余は満足じゃ!
足のスペシャリスト、オクムラによって生まれ変わった愛機ホーネットで地元の峠を走る。新品タイヤのグリップも申し分ない。余は満足じゃ!

 少し高揚した気分を理性で鎮めながら帰宅すると携帯に着信が2件入っていた。夢中で走り回っていたため気づかなかった。それぞれに違うヤツからの着信で着信時刻はほぼ同時刻。以前にもこんな感じで連絡をもらう事は何度かあったのだがこの時はオレの中で無性に嫌な予感が駆け巡った。今まで経験で言えば複数の誰かから同じ時間に連絡がある時はどこかでキャンプしてるやつらからのお誘いかもしくは誰かに良くない事が起きたかのどちらかと相場が決まっていたからだ。

 そしてこの時はオレの悪い予感が当たってしまう事になる。それはほんの半月前に風神祭の前後を一緒に過ごした野中君がバイクの事故で亡くなったというものだった。さっきまではしゃいでいた気持ちが急速に萎えていく。バイクの最高な部分と最悪な部分をほぼ同時に見た感じだ。その時の気持ちはオレ自身、どう表現していいかわからない。誰だって事故りたくて事故るわけじゃない。少なくともオレの周りの仲間はバイクの持つリスキーな部分をちゃんと理解しているヤツばかりだ。野中君とて例外ではない。オレとて過去に何度も危ない目にあったり死んでもおかしくなかったような事故に見舞われた事がある。大抵はその危うい部分と同等に持ち合わせたバイクの面白さについつい怖さを忘れた魔の瞬間にそれは起きている。
 風神祭の前後に新潟勢を迎え入れた時の本当に嬉しそうだった彼の姿が思い出される。年齢的にはまだ30を超えたばかり。おそらくはこれからが一番楽しいバイクライフであろうというときに・・・。生と死の境に存在する運というヤツはあまりにも不平等に彼を悪い方へ持っていってしまった。しかも何の因果かこの一週間後は彼が兄貴のように慕っていたカジヲ氏の命日で追悼集会が開かれる予定になっている。きっと今頃、カジヲ氏に相当、怒られている事だろう。

 楽しさ、面白さ、そして悲しさと悔しさ。相反する出来事があまりにも短いスパンで続いたまだ梅雨も明けぬ初夏の出来事だった。



カジヲ氏の命日に行われた彼の追悼集会には野中君の遺影も飾られる事になってしまった。どんなに気をつけていても避けられない事態はある。しかしできる事ならこの先、誰一人欠ける事無くバイク乗りとして同じ時間を共有していきたい


カジヲ氏の命日に行われた彼の追悼集会には野中君の遺影も飾られる事になってしまった。どんなに気をつけていても避けられない事態はある。しかしできる事ならこの先、誰一人欠ける事無くバイク乗りとして同じ時間を共有していきたい
カジヲ氏の命日に行われた彼の追悼集会には野中君の遺影も飾られる事になってしまった。どんなに気をつけていても避けられない事態はある。しかしできる事ならこの先、誰一人欠ける事無くバイク乗りとして同じ時間を共有していきたい。

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