シビレま変圧器


第41回「ハイファイブーム、再び!?」

こんにちは。

つい先日更新したとばかり思っていたら、もう3月ですよ。早いものですねぇ。

ところで今回は、突然降って湧いた感じの、「ハイレゾ」なお話。

つい先日、自称スマホ詳しい星人の私に、「この機種、ハイレゾ再生出来ないんだけど、どうして?」
と聞かれたことがきっかけだったのですが、その内容はこう。

高音質の楽曲配信サイトから音楽ファイルを買ったのだけれど、その人所有の音楽プレーヤーでは、その音楽ファイルが再生できない、ということでした。

そもそもハイレゾとはなにか。ハイレゾリューション(Hi-Resolution)。高解像度のことですね。
どう高解像度なのか。これはCDを基準とした場合に、より高音質、という意味らしいです。
昭和の時代、高音質といえばHi-Fi(ハイファイ。High Fidelityの意味)と言ったものですが、昨今は「ハイレゾ」というらしいです。

かくいう私、アナログ盤時代は自称マニアだったのですが、レコードからCDへ移行してからは、音質的に拘る要素が少なくなってしまったので、気づいた時には「気軽に持ち歩く派」になっていました。
ところが最近、いろいろと高性能な新製品で賑わっているではありませんか。

CDの音楽は、アナログ波形の振幅を約65000のレベルに分けて、一秒間4万4千回の速さで読み込んで符号化したものなのですが、この分割レベルと読み込み速度を上げることで、元の波形の再現性が向上するという理屈です。

難しいことは置いておくとして、CDの「16bit/44.1KHz」に対し、ハイレゾは「24bit/96KHz」「24bit/192KHz」といった数字になっています。

数字が増えていることから想像できると思いますが、データの量がものすごく増えます。増えまくりです。
CDの方式は、音質をそこそこ悪くしないように、かつディスクの保存容量に収まるように考慮されているのですエヘン!
という自負を勝手に持っていたのですが油断していましたよ私。

そんな巨大なファイル、一昔前だったら持ち歩くのも保存するのもナンセンスだし大変難儀だったのですが、最近はパソコンやスマホ、ポータブルオーディオプレーヤーの内蔵メモリが大容量化されて来たおかげで、大容量問題は、全然ネックにはならなくなり、こういった高音質再生が再び脚光を浴びて来たのかもしれません。

ちらっとネットショップを見てみても、高音質対応のアンプとか変換器などの商品がこんなに目白押し。
専門誌も多数出版されている模様。いやすごいことに・・・


ショーケース

ここでワンポイントメモ。
サウンドのファイル形式とその要点を、ざっと書いてみました。

・MP3とかAACとか:一番多い圧縮形式。一曲のファイルサイズは小さい(数メガ)ですが、音質はそこそこ。
・FLACとかALACとか:音質を損なわない圧縮技術。ファイルサイズは大きい(数10メガ)です。
・WAVとかAIFFとか:圧縮なしの標準的な形式。
・DSDとか:これがハイレゾの主流、SuperAudioCDの形式。この高音質を堪能するにはそれなりの機材が必要。

ということで、興味のある方はハイレゾ音楽、ぜひトライしてみてください。
スマホやポータブルオーディオの新機種では、これらに対応しているものが多数発売されています。

高音質の楽曲についても、有名オーディオメーカー各社が専門サイトを開設して販売中です。


・mora 
http://mora.jp/index_hires


mora

・e-onkyo

ちなみに、年齢を重ねていくと、高音域が聞こえにくくなってきます。これは自然の摂理。
でも普通のCDを聞くには、全然支障ないのです。ハイレゾなんて、贅沢品ですよ贅沢品!!
特に、数10KHzといった超高音域は、ぜひぜひ若いうちに堪能してくださいね!

それではまた〜。

電気先生
電気先生
インターネットやパソコン・携帯・スマホの世界になぜか精通しているだけでなく、アキバ系のダークなカルチャーにどっぷり浸かっている毎日。
ツイッターにも出没中。苦情はこちらへお願いします → @siuyanmm


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