第26回「なじみがない？　だったら見なきゃトライアル！」

　スーパークロスとか、スーパーバイクとか始まっていますが、日本でも開幕しました！
　全日本トライアル選手権。トライアルの世界は私もなかなか、馴染みがないというかスケジュールの都合がつかずに行けないことが多いのですが、世界では藤波貴久選手が第一線で活躍されており、昨年の世界選手権トライアル@ツインリンクもてぎでも優勝しましたねっ。

　スプリントのレースって「スタートからぶっちぎりの……」とか「ラスト5ラップの勝負」という見どころだったりしますが、トライアルは１セクションごとに見どころがあり「おおっ！」と息をのむ瞬間があります。それが10セクション×２ラップのスペシャルステージが２回と、合計22回もお目当ての選手の「おおっ！」が間近に見れるわけですね。

「トライアルは究極のモータースポーツですよ！」と出口　修選手（ロードレーシングライダー）。

「ところで、あの壁、どうやって登るんでしょう？」
　私の素人的問いかけに、ベテランジャーナリストの西巻氏は「壁よりも、登った先の技術が大事だよね」とニコニコ教えてくださいました。ほほう・・・深い！

　さて、開幕戦ですが、3月9日、茨城県真壁トライアルランドで2年ぶりの開催となりました。
　昨年のチャンピオン小川友幸選手と一転、追う立場になった黒山健一選手。

　落ち着いてクリーンを重ねる小川選手（2P）と1ラップ目に調子が出なかった黒山選手（14P）。
　2ラップ目では9つのセクションでクリーンを出す黒山選手に対し、最終セクションで小川選手が痛恨の5点をするも、黒山選手へのアドバンテージは4P。

　迎えたスペシャルステージでは、黒山選手が5P（総合24P）小川選手は両セクションクリーン（11P）。

　小川選手の優勝となりました。チャンピオンゼッケンをつけての初戦優勝は、幸先いいですね！

「前半は全然自分本来の走りはできなくて、ミスだけはしないようにと心掛けて走りました。終わってみればリードしていたという感じですね。2ラップ目は『今日の1位』を意識してしまったので、守りに入って硬くなって出来としてはあまりよくはなかったかも。
　ですが、チャンピオンのゼッケンをつけての初戦勝てたのは嬉しいですね。まだシーズン始まったばかり。名阪はこのマシンで走るのは初なので楽しみです！」

　優勝の久岡 孝二選手と、2位氏川 湧雅選手はともに1999年生まれの15歳。そして氏川選手は、世界の藤波選手の甥っこさんなのです。同じチームで、ライバル同士ですね、大きいお兄さん達に交ざっての堂々とした試合ぶり、成長が楽しみです！

　競技中は選手それぞれのマインダーさんという人がコースに入り、危ないポイントでサポートしたり、ライン指示を出します。
　その人たちが「タイヤいっこ右！」とか「すこし前」とか指示を出します。
　正直、ちょっとだけ右で、何がどう変わるん？！　と思ったりします。トライアルされる方には常識かもしれませんが、岩場を登るのにもラインがあるんですって！（見ても素人にゃわからない！）
　そんなわけで、マインダーさんたちもトライアル上級者。選手との会話も楽しみポイントかも。

　そして・・・・
　全日本のトライアルでの話題といえば、バイク雑誌でおなじみの古澤恵ちゃんが先日野本佳章選手とご結婚されましたね、おめでとうございます。

　恵ちゃんはRIDE誌やオートバイ誌でお仕事しながら、数あるイケメンのお誘いを振り切って、トライアル選手を選んだという。かくいう野本選手も、トライアルA級スーパーに参戦し、バックフリップなど派手な技も見せるイケメンさんなのです。
　恵ちゃんいわく「亜希さん、トライアルはイケメン！多いんですよ！」(笑)　。

　決勝日は天気もよく、風もなく、いい観戦日和でした。
　また、FM実況などもあり、MCの恩田氏によると今後モトクロスなどでもこのようなサービスを展開してくれるそうです。

　次戦は4月20 日に名阪スポーツランドにて開催されます。
　そして、4月26・27日にはFIMトライアル世界選手権が、ツインリンクもてぎで開催されます。全日本の選手もたくさん出場しますヨ！

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