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★新シリーズ・添乗員ヨッティのバイクツアー裏レポート「賀曽利隆氏と走る ナイロビ→ケープタウン35日間」Vol.15


■前回までのあらすじ
「自分のバイクで走るアフリカ縦断35日間ツアー」壊れたサポートカーをタンザニアに残したままマラウィに入国し、修理を待つ間についつい湖で泳いでしまったツアー参加者たち。湖に住むと言われる住血吸虫の恐怖体験を経て、修理を終えたランドクルーザーがグループ本隊に合流した。気を取り直して次の国、ザンビアを目指して出発する。さて……
その3・お客様は、雨のアフリカでたくましくなる。

 ツアーが始まってすでに10日が経っていた。10日経ってようやくスタッフ全員とサポートカーがそろって走れる状況になったことになる。よく考えてみれば、すごいパッケージ・ツアーだナ……。

 この後しばらくは、特に大きなトラブルが起こることもなく、淡々と進んでいく。いとも簡単にザンビアに入国し、あっというまにジンバブエへ。

 問題は天気だった。例の湖で泳いだ日くらいから雨がしとしと降るようになる。1日中降るわけではないが、降ったり止んだりの繰り返し。ザンビアに入国する頃には1日中カッパを着て走ることになり、夕方キャンプ場に到着した際は、夜中に降ったときの雨水の流れを予想してテント設営する習慣を身につけた。

 マラウィはもともと雨の多い国のため、ある程度は雨も予想していたが、この後、ザンビア、ボツワナと進むにつれて乾燥地帯に入るので雨はなくなるはず、と期待していた。

「ザンビアに入るともう雨は降らないと思いますよ」「ボツワナはカラハリ砂漠の国ですよ。雨はまず降らないでしょう」とお客様を元気づけるつもりの添乗員。が、しかーし。それはすべてガセネタとなってしまう……。まさかこの後、18日間連続で雨が降ってしまうとは。

 そんな雨が連続する中で、お客様はたくましく成長していった。アフリカは雨の少ない地域、と思って簡易テントを持ってきたお客様は、ダダ漏れのテントの中で、傘をさして寝る技を習得されていた。食事も、気がつけば全員、手でウガリを食べているではないか。スプーン・フォークを使っているのは添乗員とメカニックだけだったという事態を発見したときは、恐れ入った。

 そしてツアー中盤のハイライト、ビクトリアの滝へ。ここはイグアスの滝、ナイアガラとともに世界3大瀑布の1つとして知られる滝。しかし実を言うと、この季節はザンベジ川の水量が少なく、大瀑布は見られない可能性が大きかった。私が以前、個人で訪れたときには、あまりにも水が少なく、ビクトリアの「崖」を眺めた経験もある。

 ところがどっこい、連日の雨により、12月としては異常なくらいの豊富な水量があり、大迫力の滝を見ることができた。キリマンジャロといい、キリン・シマウマ等の野生動物といい、「見えるかも知れない、見れたらラッキー」と謳っていた部分が全部見られたことになる。


昼食
昼食は町のローカル・レストランを利用。

朝食
毎朝の朝食はこんな感じ。

慣れてきた参加者たち
慣れてきた参加者たち。食卓にスプーンが見えません

ビクトリアフォール
世界3大瀑布の1つ、ビクトリアフォール。

ぶた
生きたまま運ばれる豚と嬉しそうな男たち。

 ときにこの日は12月31日、大晦日であった。キャンプ場のすぐ隣にも特設ステージがセットされ、大音量でカウントダウン・パーティが開催されている。しかし、我々の部隊は連日のハードスケジュールのためか、皆様早々にテントの中へ……「良いお年を」と言いたいところだが、現実は厳しい。

 翌朝、起きたら、情け無用の大雨。2014年の元旦は土砂降りの中でのテント撤去、雨の下での朝食からスタートする。そして、この雨の攻撃はまだまだ容赦なく、これから本格的になるのであった。(つづく)


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