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添乗員ヨッティのバイクツアー裏レポート「賀曽利隆氏と走る ナイロビ→ケープタウン35日間 その5」Vol.18


■前回までのあらすじ
「自分のバイクで走るアフリカ縦断35日間ツアー」ツアーもいよいよ終盤。ナイロビを出発して早くも1カ月近くが過ぎた。ひたすらアフリカ大陸を南下、長く続いた雨はようやく止み、ナミブの砂漠を見てナミブのダート区間を走破。そしていよいよ最後の国、南アフリカを目指す。
その5・温和な賀曽利さんも……そしてゴール!

 ゴールの南アフリカはあと少し。順調そうに見えるけど、実は1つ問題があった。

 このツアーのゲスト、賀曽利さんとケニア人スタッフの仲が良くなかったのだ。特に問題は食事だった。
 ケニア人スタッフはケニアの料理「ウガリ」こそがアフリカの料理であり、健康に良いと思っているらしく、僕たちが昼食でハンバーガーやポテトを食べたり、夕食にパスタを作ったりすると、「そんな不健康な物が食えるか!」と言って一緒に食べてくれない。日本人でも普通の旅行者が海外で日本食レストランに行きたくなるのと同じだ。

 旅も後半になり、ナミビアまで来ると、もう東アフリカの主食「ウガリ」は、まず見かけなくなった。すると、とうとう我慢できなくなったのか、自分たちの食事は自分たちで作るようになった。これはこれで、客観的に見ていると面白かったのだが、「郷に入れば郷に従う」ことを受け入れないことが、旅のプロである賀曽利さんには許せなかったようである。

 ケニア人スタッフには他にも色々問題があった。ナミビアまで来ると、交通事情はヨーロッパ文化に近くなってくるのだが、複雑な信号機を理解してくれない上、横断歩道で人が渡ろうとしていても止まらないなど、ここでも「ケニア流」をずっと貫き通そうとする・・・
 毎日のキャンプの夕食後、1日のライディングで疲れたお客様は早々にテントに入るが、僕と賀曽利さんだけは毎晩のようにワインを遅くまで飲んで語り合っていた。

「賀曽利さんがあのケニア人スタッフを嫌うのも理解できる、でもツアーを気持ちよく終わらせるために、なんとか仲良くやってるフリだけでもしてもらえませんか?」という添乗員に対し、「いやです」とハッキリ断る賀曽利さん。本当はお客様に聞こえないところで話合うべき内容のはずが、2人とも酒が入ってどんどん声が大きくなる。しまいには酔った勢いであわや喧嘩、という局面にまで発展! 結局皆さんに秘密会議が筒抜けだったことを翌朝知ることになる・・・いやいや、お恥ずかしい。


ナミビアのダートをひたすら南下
ナミビアのダートをひたすら南下。

ケニア人スタッフ
ナミビアでケニア料理を作るケニア人スタッフ。

ケニア人スタッフ2名
問題のケニア人スタッフ2名(テオ&エバンス)と私。

アグラス岬
アフリカ大陸最南端、アグラス岬。

 そんなこんなで、最後の国境を越えて南アフリカへ入国。ここはもうヨーロッパみたいな風景だった。
 道は高速道路のように美しく、緑のブドウ畑がどこまでも広がる。
 やがて、海が見えてきた。アフリカ大陸最南端、アグラス岬に立つ。左側がインド洋、右側が大西洋と記されてある。
 そして、ケープタウン、喜望峰へ。サポートカー、スタッフと多少問題があったが、全員大きな怪我もなく、無事にゴールできました。

 壮大なアドベンチャーツーリング、これにて終了! 道祖神の今年のアドベンチャーツーリングはアマゾン縦断です。

(この項おわり)


喜望峰
もう1つの岬、喜望峰。

賀曽利さん
賀曽利さん、お疲れ様でした!

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