2014年7月30日 

■ドゥカティがハイパーモタードSPの2015年モデルを発表

 ドゥカティは、イタリア・リミニで開催されたWDW(World Ducati Week)の会場で、世界中から集まったドゥカティスタとエンスージャストを前に、新しいカラーリングを纏ったハイパーモタードSPの世界初公開を行った。

 ハイパーモタードは、モタードマシンとして要求されるあらゆる技術特性を備えているが、ハイパーモタードSPは、さらにハイパーモタード・ファミリーの究極の仕様としてより性能を強化、パフォーマンスを極限まで引き出してライディングするエキスパート・ライダーの要求に完璧に応えるモデルとして開発された。

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DUCATI Hypermotard SP 2015年モデル。

 トロイ・ベイリスとカルロス・チェカという特別なプレゼンターによって発表され新型のハイパーモタードSPは、他のファミリーと同様、最新世代の110hpドゥカティ・テスタストレッタ11°、821ccエンジンをトレリスフレームに搭載。純粋なレーシング・スタイルに、1199パニガーレと同様3つのライディング・モード(レース・モード:110hp「ハイ」、スポーツ・モード:110hp「ミディアム」、ウェット・モード:75hp「ロー」)と、ストロークを伸長し、真のハイパーモタード・セットアップとバンク角47.5°を実現したサスペンションを装備している。安全性の面でも、1199パニガーレから流用した3レベルABSと8段階のドゥカティ・トラクション・コントロールを統合したドゥカティ・セーフティ・パックを標準装備。

 足回りでは、マルゾッキ製50mmフルアジャスタブル倒立フロント・フォークを装着し、185mmのストロークによる卓越したパフォーマンスと素晴らしいハンドリングを実現している。またリアには、ガスタンクを内蔵したオーリンズ製フルアジャスタブルモノショックを採用し、175mmのストロークを確保している。タイヤは、ピレリ製ディアブロ・スーパーコルサSPタイヤを装着し、サイズはフロントが120/70 x 17、リアが180/55 x 17。ホイールは、マルケジーニ製3スポーク鍛造軽合金ホイールを装備。そのデザインも1199パニガーレSから流用し、SPモデルの極めて高いパフォーマンスを強調している。

 また、SPモデルには、バリアブル・セクション・ハンドルバー、カーボンファイバー・フロント・フェンダー&エンジンカバー、ラジアルポンプ付き5段階調整式レバー、シートなど、SP専用コンポーネントも数多く採用されている。これら最先端の技術仕様によって、乾燥重量はわずか171kg。レースを想定したシャシ設定によって、ハイパーモタードSPのシート高は890mmとなっているが、20mmローダウンしたシートをドゥカティ・アクセサリーから入手することも可能だ。

 現在のところ、日本導入の時期や販売価格は未定とのこと。

■ドゥカティジャパン http://www.ducati.co.jp/