シビレま変圧器


第46回「スマホのくせに、二眼だと?」

 

 こんにちは。

 夏があっという間に通り過ぎてしまい、気づいてみると、なんだかすっかり秋の気配がするではありませんか。

 ところで最近、新発売のスマホにさっそく機種変をした先輩が、思いっきり、その自慢をするんですよ。


会話要約:

(先)今度の機種は、二眼だよ二眼!

(私)え? 二眼。コンデジでも買ったんすか?

(先)ちげーよ、スマホだよ。

(私)ええっ?

 ということで、借りてみました。

 結果、発表。
・・・スマホのくせに、二眼でした。

 スマホのカメラなんて、どれもこれも大したことないじゃんか。
 と思っていたけど、いや面白い。

 スマホの裏面に、確かにカメラが二つ。
 大きいカメラと、ちょっと小さなカメラが並んで付いているのです。
 大きい方は「写真を撮る」カメラで、小さい方は「距離を測る」んだそうで。
 何だかよくわかりませんが、ともかく撮ってみました。

 この二眼の特徴は何かというと、

・撮った写真を、後から被写界深度を変えられる。
・撮った写真を、後から合焦ポイントを変えられる。

 ということが判明。
「後から?」とか、何を言っているかさっぱりわからないと思いますので、実例をば。

 最初は、よくある感じのスタジアム脇の風景。これは普通の写真。


<野球場>


野球場

 でっかい柱があると思いますが、手前の柱の真ん中あたりの文字にかる〜くピントを持ってきたのがこれ。


<野球軽く前>

野球軽く前

 ピントを合わせたのと反対に、後ろの方が若干ぼやけるような感じになりました。
 この深度感はツマミで調整できるようになっていて、もっとガッツリかけるとあらびっくり。


<野球がっつり前>

野球がっつり前

 すげー。300mm級ボケ加減じゃないのこれ(素人感覚)。

 この300mm級、狭いところでも使えたりします。
 例えばとあるお店にて、卓上のポットだけにフオーカス。


<お店で前ピン>

野球がっつり前

 この写真を撮ったのは隣の卓なのに、このぼやけ加減はちょっと大げさなのですが、目立たせる効果は絶大です。

 他にもこんな調子で、色々な加工がワンタッチでできるようになっています。
 特に面白かったのが、季節加工。

 なんだかありえない葉っぱが舞っていますが、これは秋のテーマ。
 全体的に暖色になっています。


<お店で秋っぽく>

お店で秋っぽく

 こちらは、ありえない感じの結晶が舞っていますが、冬のテーマ。
 こっちは寒そうな色合いに。


<お店で冬っぽく>

お店で秋っぽく

 パッと撮った写真を、パパっと簡単に面白くしちゃうのが最近のトレンドなんですね。
 この機種のホームページにも、次のようなキャッチコピーがありました。
「いつの間にか夢中です。」って。

 いやぁ、最近のスマホって楽しいですわ。買おうかしら。(メーカーの思うツボ)

電気先生
電気先生
インターネットやパソコン・携帯・スマホの世界になぜか精通しているだけでなく、アキバ系のダークなカルチャーにどっぷり浸かっている毎日。
ツイッターにも出没中。苦情はこちらへお願いします → @siuyanmm


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