2014年11月19日 

■ヤマハは、ガソリン車並みの車両価格を実現した電動コミューター「E-VINO」を台湾で発売


 ヤマハは、実用性能と車両価格をバランスさせたエレクトリックコミューターの新製品「E-VINO(イービーノ)」を2014年12月から台湾で発売すると発表した。製造および台湾での販売は、現地のヤマハモーター台湾が行う。

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 この「E-VINO」は、新開発のモーターと新型50Vリチウムイオンバッテリーを搭載。一充電当たりの走行距離30.1km(30km/h定地、標準モード、乗車重量55kg、バッテリー新品、気温25℃、乾燥路面、無風)を確保しながら、登坂時など加速が必要な場面で力を発揮するブースト機能を装備するなど、エコと走りの良さを両立しているという。

 バッテリーは着脱式とし、メーターでのバッテリー残量をデジタル数字と目盛の両方できめ細かく表示し、バッテリー切れへの不安を低減するとともに、シート下の収納部には別売りの予備バッテリーを積載するスペースを設けるなど、実用性を向上させている。また、日本市場で好評の50ccスクーター「ビーノ モルフェ」を車体のベースとすることで、近距離移動の手頃なコミューターとして必要な機能を備えながら、ガソリン車と同等の車両価格帯を実現した。

 ヤマハによれば、台湾の二輪車市場規模は年間約70万台(2013年/ヤマハ調べ)で、うち50ccクラスは約1万台、その約7割を電動二輪車が占めている。ユーザー層は主に会社員と主婦で、今回は近距離のコミューティングで電動二輪車を使用する主婦層を主なターゲットとしているという。ちなみにこの「E-VINO」、2015年には日本仕様として国内への導入も予定しているという。

 発売開始は2014年12月から、メーカー希望小売価格は58,500元(日本円にして約22万3千円)。発売から1年間の販売計画台数は2,000台を予定している

■ヤマハ http://www.yamaha-motor.co.jp/