MBHCC C-2
添乗員ヨッティのバイクツアー裏レポート その12「ハンモックに揺られながら、バイクという乗り物を考えなおしてみた」



大きさや速さだけではない。
ベトナムで、アンダーボーンで、
改めてバイクの素晴らしさを再認識する
それも道祖神のバイクツアーです!

ベトナムと言えばバイク! 怒涛のようなバイクの群れの画像を、テレビや写真で見た方も多いはず。そんなベトナムをハノイからホーチミンまで、約1,800kmを走破するベトナム縦断ツアーに行ってきました。道祖神の東南アジア・ツーリングと言えば、のんびりゆったり・・・が多いのですが、このツアーは違います。125ccのカブのような小さなバイクで連日300km以上走るという、なかなかハードでコアなバイク旅なのでした。

 
 今回のツアーは北のハノイから南のホーチミンまで、アジア・ハイウェイ1号線に沿って、ただひたすら南下するというコース。途中、観光するところは、ほとんど無い。最近話題の、絶景ロードがあるわけでもない。ただ走ることに意義がある! と断言できるようなツアーだ。しかも、バイクは125ccのカブとスクーターの中間、「アンダーボーン」と呼ばれるクラス。時速40km~50kmのスピードで連日300km以上走るのは、けっこうしんどい。過酷な試練の旅だ。

 そんな中、僕たちを癒してくれたのはハンモック・カフェだった。ベトナムの、特に南部地域の庶民向けドライブインでは、喫茶店や砂糖きびジュースしか置いていない露天でも、ほぼ必ずハンモックが設置されていた。 
 当たり前だが、日本よりずっと南にあるベトナムは暑い。頭が暑さでモーローとしてくる。先頭を走るガイドが店に入ってくれると、ほっとする。

「ああ、休めるんだ」。店に入ると、注文するより先にハンモックを陣取る。日陰に吊るされたハンモックは、ウソみたいに涼しく感じられ、心地よい。ベトナム式のドリップコーヒーをちびり、ちびりと舐めるように飲みつつ、再びハンモックに揺られていると、あっというまに眠りの世界へ落ちていく。このまま、今日はここで泊まってしまいたい・・・実際、ランチの後はここで仮眠を取ったりした。実に寝心地が良い。この素晴らしい文化を日本でも体験したい! 添乗員ヨッティは我慢できずに、お土産としてハンモックを買ってしまった。果たして私の狭いアパートのどこで活用できるかは全く不明だが、キャンプ・ツーリングに持参すれば、楽しみが広がりそうな気がする。

 そしてツアーは淡々と進んでいく。立ち寄る観光地がないけど、この国では町を走るバイクが1番の観光名物だ。バイクは実にいろんな物を運んでいる。生きた豚、アヒル、果物。その積載量は時として軽トラック以上となる。夕方になれば、下校する子供たちを、お母さんが迎えに行く。3人乗り、4人乗りは当たり前、ときには5人を乗せて、125ccのバイクは町を駆け抜けて行く。そんな風景を、ハンモックに揺られながら見ていると、「ああ、バイクとは本来、こんなに楽しく、生活に密着した乗り物だったのだな」と、ふと思う。

 現地ガイドが「今度は北部の山岳地帯を走るといいヨ」と言って写真を見せてくれる。その写真を見てびっくり仰天。日本のガレ場だらけの林道よりハードなコースを、荷物満載の小型バイクに、タンデムで楽しんでいるではないか。「林道などの荒れた道はオフ車でしか行けない」というヘンな常識に捕らわれている日本人にとって、衝撃的な写真だった。改めて、バイクという乗り物の本来の使い方、楽しみ方を教えてもらった気がした。大型バイクでクルージングも良い。最新のモトクロッサーで競技に出るのも良い。しかし、もっと簡単でお手軽なところに、バイクの楽しみはあるのだよと教えてもらったような気がした。
「サポートカー付き」が道祖神ツアーの「ウリ」なのだが、サポートカーなどのクルマが入れない場所こそ、バイクツーリングの醍醐味だよなぁ・・・と、さらなるアドベンチャーツアーの妄想を掻き立てられた、ベトナム・ツーリングなのでした。


ベトナムといえばフォー
ベトナムといえばフォー。

ホイアンの夜は幻想的
ホイアンの夜は幻想的。

典型的なベトナムのドライブイン・カフェ
典型的なベトナムのドライブイン・カフェ。

ベトナム式ドリップコーヒーを楽しむ
ベトナム式ドリップコーヒーを楽しむ。

コーヒーを飲んだあとはハンモックで一休み
コーヒーを飲んだあとはハンモックで一休み。

マ今回のツアーのお姫様、通訳ガイドのアニーちゃんです
今回のツアーのお姫様、通訳ガイドのアニーちゃんです。

日本でベトナム料理として有名な生春巻きは、現地では前菜でした

「AH1」アジア・ハイウェイを行く!
日本でベトナム料理として有名な生春巻きは、現地では前菜でした。 「AH1」アジア・ハイウェイを行く!

かつてベトナム女子高生の制服だった真っ白なアオザイ。地方の田舎町ではまだ健在でした!

これはすごい!6人乗りだ!
かつてベトナム女子高生の制服だった真っ白なアオザイ。地方の田舎町ではまだ健在でした! これはすごい! 6人乗りだ!

生きたアヒルもバイクで運ぶ!

これは・・・何を運んでいるんでしょ?
生きたアヒルもバイクで運ぶ! これは・・・何を運んでいるんでしょ?

その昔、ベトナムではバイクのことを「ホンダ」と呼んだが、今ではヤマハも元気です!

夜でも町はエネルギッシュ!
その昔、ベトナムではバイクのことを「ホンダ」と呼んだが、今ではヤマハも元気です! 夜でも町はエネルギッシュ!

15ベトナム・ツーリング倶楽部さんからの写真その1

15ベトナム・ツーリング倶楽部さんからの写真その2

15ベトナム・ツーリング倶楽部さんからの写真その2
ベトナム・ツーリング倶楽部さんからの写真。こんな旅、日本ではもう難しいかもしれない

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2015年度 新パンフレットが完成しました!


2015年度新パンフレット
今年は大幅にページ数が増え、ボリュームアップ!例年にも増して、新コース新企画を満載しております!定番のBMWヨーロッパは例年の倍増、4本を設定。アメリカのコースもルート66横断のボリューム満点ツアーから、7日間のショートコースまで取り揃えました。さらに、今年はなんといってもアジアのコースを大幅に強化!シルクロード横断シリーズは完結編のトルコです。また、新しい試みとしてヨーロッパをスクーターで走るツアーなども盛り込みました。ご希望の方はぜひ道祖神までご請求下さい!
E-mail: bike@dososhin.com


*** 今が旬のおすすめバイクツアー ***


「オーストラリア 目指せエアーズロック!シンプソン砂漠横断アドベンチャー11日間」

今が旬のおすすめバイクツア
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E-mail: bike@dososhin.com
TEL:03-5444-8190

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