2015年3月27日 

■ケーシー・ストーナー、鈴鹿8耐参戦へ

ケーシー・ストーナー

 ロードレースの世界最高峰・MotoGPクラスにて2007年と2011年の2度チャンピオンを獲得、現在はHRC(ホンダ・レーシング)のテストライダーを務めているケーシー・ストーナーが、今年の鈴鹿8耐(2015 FIM 世界耐久選手権シリーズ第2戦“コカ・コーラ ゼロ”鈴鹿8時間耐久ロードレース 第38回大会 )に参戦することを発表。

 チームは2013・2014年の鈴鹿8耐を連覇している「ムサシ・アールティ・ハルクプロ(MuSASHi RT HARC-PRO)」 で、チームメイトは全日本ロードレース選手権・JSB1000クラスに参戦しHRCテストライダーも務める高橋巧 、今年はスーパーバイク世界選手権を戦うマイケル・ファン・デル・マーク。

 尚、第1回が7月7日(火)・8日(水)、第2回が7月14日(火)・15日(水)に行われる鈴鹿8耐・合同テストにもストーナーは参加予定となっている。決勝は7月26日(日)。


ケーシー・ストーナーのコメント
「今年初めにセパンでのテストに参加して以来、Hondaと鈴鹿8耐の参戦について話し合ってきました。ずっと出てみたいと思っていたレースですが、MotoGP時代はスケジュールの問題で不可能でしたから、今回の参戦が本当に楽しみです。8耐仕様のマシンは、MotoGPのものとは大きく異なりますが、私にとっては新たなチャレンジとなる良い機会です。また、チームメートとなるマイケル・ファン・デル・マーク選手は今季さらなる成長が期待され、高橋巧選手も8耐マシンでの参戦経験が豊富にあります。2人に多くのことを聞き、7月の本番に向けて準備しなければなりません。今はまず、レースに向けてしっかりとトレーニングをしたいと思います」


中本 修平 株式会社ホンダ・レーシング 取締役副社長 のコメント
「ケーシーがHondaのマシンで鈴鹿8耐に参戦してくれることを、とてもうれしく思います。彼のレースをまた見ることができるのはとても素晴らしいことですし、ケーシー自身も、きっと楽しんでくれるでしょう。今回、ファン・デル・マーク選手、高橋選手とともに、鈴鹿8耐を制するための強いチームを作ってくれました。3人がどんな活躍をするのか、ファンの皆様にとっても興味深いレースになると思っています」


MuSASHi RT HARC-PRO本田 重樹 監督のコメント
「今年、MuSASHi Racing Team HARC-PROは、鈴鹿8耐3連覇を目指します。2連覇を成し遂げたマイケル・ファン・デル・マーク選手、高橋巧選手というペアに加え、今年は力強い味方として、豊かな才能によって多くの成功を収めてきたケーシー・ストーナー選手を迎えることができました。ストーナー選手が持っているすべてのキャリア、ポテンシャル、そしてベテランスタッフで構成される我がチームの持つ8耐に関するすべてのノウハウを結集し、我々の夢が現実のものとなることを期待しています」


高橋 巧

高橋 巧のコメント
「今年の8耐は、史上初となる同一チームで3連覇を狙うということで、私にとっても特別な意味を持っています。さらに、この8耐をストーナー選手と共に戦えると思うだけで、今から興奮しています。一方で、他のチームとも凌ぎを削ることとなり、簡単に勝てるとは思っていません。8時間という長丁場を少しでも速く、そしてミスなく走ることができるよう、少ないテストの機会を活用していきたいと思っています。8耐に応援に来ていただくファンの方々に、プロスポーツの凄さや緊迫感を肌で感じてもらえるよう、今年もベストを尽くします」


マイケル・ファン・デル・マーク

マイケル・ファン・デル・マークのコメント
「鈴鹿8耐は、モータースポーツファンにはもちろん、日本の皆さんにも特別なレースであり、出場を望んでも、それが叶うライダーは多くありません。また、Hondaにとって重要なレースであり、こうして再びCBR1000RRで参戦できることは光栄ですし、とても楽しみです。スーパーバイク世界選手権(WSB)に参戦しているため、スケジュールはかなり厳しくなりますが、鈴鹿で走るのはとても楽しいですし、そのために時間を割くのは苦になりません。マシンはWSBと異なりますが、乗りやすいので大きな問題ではありません。過去2大会では、最高のチームですばらしい経験ができたので、3連覇を成し遂げられれば本当にうれしいです」