2015年4月20日 

■ヤマハがインド二輪車市場の最大需要領域に「Salute」を導入

 ヤマハ発動機は、インド二輪車市場の最大需要領域である125ccファミリー向けモーターサイクルの市場に新製品「Saluto」(サルート)を2015年4月から導入すると発表した。

 この「Saluto」というモデルは、“Economical & Practical Indian Family motorcycle”のコンセプトのもと、低燃費と日常用途での使い勝手、スタイリッシュなデザインを兼ね備えたファミリー向けモデルとして開発されたもの。ヤマハの従来型125ccモデルと比べコンパクトな燃焼室を備える新エンジンを採用、クラス最軽量112kgの徹底した軽量設計と合わせて、ヤマハの従来モデル比で約10%の燃費向上を達成しているという。

 また、普段から家族を乗せることが多いインド市場のユーザーのために、サスペンション、フットレスト、シートなどは快適性にこだわったセッティングとし、車体デザインは樹脂製タンクカバーなどを採用することで躍動的なスタイルとしている。

 ちなみにインドの二輪車市場は、2014年には約1,600万台に達し、世界第1位となっているという(ヤマハ調べ)。このうち、100~125ccのモーターサイクルは、燃費や価格などの手ごろ感から、二輪車初購入のユーザーやタンデム利用の多いユーザー、ファミリーで共有使用するユーザーなどの高い支持があり、市場の約6割を占める最大需要領域という。

 ヤマハはこれまで、高価格領域にスポーツモデルのYZF-R15やFZシリーズ、SZシリーズを導入、また、近年伸長の著しいスクーター領域にはCygnus RAYシリーズやCygnus αを導入して、インド市場での販売を拡大してきたが、今回の「Saluto」の導入は、125ccクラストップレベルの燃費性能を実現したモデルを投入することで、最大需要領域における販売拡大を担う計画だ。

 発売日は、2015年4月から。メーカー希望小売価格は、52,000インドルピー(デリー店頭価格、日本円にして約9万9千円)。販売計画台数は、11万台(発売から1年間/インド国内)。製造・販売は、IYM(India Yamaha Motor Pvt. Ltd.)が担当する。

■ヤマハ http://www.yamaha-motor.co.jp/