2015年5月25日 

■ヤマハ、鈴鹿8耐へ13年ぶりのファクトリー参戦!

 7月23~26日、鈴鹿サーキットで開催される“真夏のバイクの祭典”こと鈴鹿8耐(2015 FIM 世界耐久選手権シリーズ第 2 戦 “コカ・コーラ ゼロ”鈴鹿8時間耐久ロードレース 第38回大会)。ヤマハは2002年以来のファクトリー体制となる「YAMAHA FACTORY RACING TEAM」で参戦することを発表(以下、プレスリリースより)。


 チームからは、全日本チャンピオンの中須賀克行選手と、MotoGP で活躍するポル・エスパルガロ選手、 ブラッドリー・スミス選手の3選手が出場し、新型「YZF-R1」をベースとして鈴鹿 8 耐用に開発を行ったファクトリーマシンとともにヤマハにとって19年ぶり5回目の優勝を目指します。

 中須賀選手は、全日本ロードレース選手権の最高峰クラスで史上初の4連覇に挑戦する日本のエースライダー。鈴鹿8耐には過去7回出場し、2014年は4位に入賞しています。鈴鹿8耐初出場となるエスパルガロ選手とスミス選手は、ともに二輪ロードレースの世界最高峰MotoGPで活躍し、2014年はそれぞれランキング6位と8位を獲得しました。

 またチーム監督には、全日本でファクトリーチームの指揮を執る吉川和多留監督を迎え、チーム、ライダー、スポンサー、そしてヤマハファンが一体となって勝利を目指します。

 当社は、「ブランディング」「技術のフィードバック」「普及活動」という三つの基本方針を掲げ、世界各地でレース活動を展開しています。今シーズンは全日本選手権の3カテゴリーでファクトリー活動を再開する とともに、新型「YZF-R1」の投入による各国レース活動の活性化など新たな取り組みも開始しました。ファクトリー体制による鈴鹿 8 耐への挑戦もこうした方針に基づく活動の一つであり、そのプロセスを通じて新型「YZF-R1」の性能を証明しながら、さらなる技術の獲得や人材の育成、そしてブランドスローガン“Revs your Heart”の具現化を進めてまいります。

※ヤマハ・ライダーのプロフィールはコチラ


中須賀克行のコメント
「今シーズンは、初のファクトリーライダーとなり、全日本最高峰クラス 4 連覇という史上初の記録に新型 YZF-R1 で目指す新しい 挑戦を行っています。そこに、鈴鹿 8 耐へのファクトリー参戦という、さらなる挑戦ができることは本当に幸せで、これまでにない興奮を感じています。また、エスパルガロ選手、スミス選手という能力の高いライダーと戦えることも楽しみであり、自身を成長させるためにも良い経験になると思います。目標は、言うまでもありませんが優勝です。チームと力を合わせ、YZF-R1 の最速を証明するとともに、これまでファクトリーチームの復活、ヤマハの優勝を待ち望んでいたファンの皆さんに、最高の感動を体験してもらえるよう最善をつくします。ぜひレースウィークはサーキットで、僕たちを応援してください」


ポル・エスパルガロのコメント
「最も有名なモータースポーツイベントの一つ、鈴鹿8耐のライダーに、ヤマハが僕を選んでくれたことをとてもうれしく思います。しかし、耐久レースの出場経験がなく、YZF-R1 についての知識もないため、これから多くを学ぶ必要があります。さらに、MotoGP のスケジュールはとてもタイトで、レースの合間にはトレーニングも欠かせないため、鈴鹿 8 耐に向けては最大限の努力が必要になりますが、それでも、このチャンスにとてもワクワクしています。また、MotoGP ではライバルであるブラッドリーと力を合わせて戦うことも楽しみです。共に鈴鹿サーキットは初めてですが、ヤマハの信頼とファンの期待に応えるためにも、コース、マシン、戦略など中須賀選手から吸収して、チームを優勝へと導けるようベストを尽くします」


ブラッドリー・スミスのコメント
「伝説的なイベント、鈴鹿 8 耐チームの一員に僕を選んでくれたヤマハに心から感謝します。この新たな挑戦を心待ちにしていますが、それ以上に、MotoGPのチームメイトであるポル、そして鈴鹿8耐で好成績を残している中須賀選手とともに戦うことをとても楽しみにしています。きっとヤマハでのライダー人生において、忘れられない大会となることでしょう。また、新型 YZF-R1 にトライできることも楽しみです。この YZF-R1 についてはいろいろな話を聞いていたので、ついにそのマシンに乗るチャンスが巡ってきて最高の気分。正式なファクトリーチームの一員としてこの大会に全力を注ぎ、ヤマハのため、応援してくれるファンのためにも、優勝を目標に日本へ向かいます」


吉川和多留監督のコメント
「今回は私自身もワクワクするようなメンバーが揃いました。中須賀選手は鈴鹿も 8 耐も経験豊富で、タイムを出すだけでなくリーダーとしてチームを優勝に導く原動力になってもらわねばなりません。エスパルガロ選手、スミス選手は中須賀選手に学びながら、その実力を存分に発揮してもらうことがポイントです。そのためにチームは、高い戦闘力を持ちライダーが気持ちよく走れるマシンを提供し、集中してレースに臨める環境を作ることが大切になります。鈴鹿 8 耐は本当に難しいレースですが、我々は優勝し最強のチームであることを証明します。それにはファンの皆さんの応援は不可欠です。共に戦い、勝利をつかみ取り、感動を分かち合いましょう」