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カメラマン 志位充一
職業はカメラマン。誰にも優しい人柄で、あらゆる方面に幅広い人脈を持つ。愛車SL230でホンモノのSL(蒸気機関車)を追いかけ回す筋金入りの撮り鉄でもある。

第5回「朝陽の町、千葉県銚子へお買い物」
 時間が遅かったので人は少なめですが 朝の活気が凄い銚子港
時間が遅かったので人は少なめですが 朝の活気が凄い銚子港。

 関東圏のお正月の初日の出といえば、有名なのが犬吠埼。その犬吠埼があるのが銚子市です。
 初日の出だけではなく、年間水揚げ量日本一にもなった大きな漁港があり、いわし、さんま、マグロも有名です。さらにヤマサ、ヒゲタの醤油工場もあり、無料で見学もできます(詳細はこちらでご確認を。ヤマサ醤油ヒゲタしょうゆ)。ヤマサの売店で販売されているしょうゆソフトも一度はご賞味を。 

 醤油のルーツが紀元前11世紀頃に中国で作られた「醤(ひしお)」というものです。魚、肉、野菜、穀類などいろいろなもので作られていましたが、日本では大豆を熟成させたものの上澄みが、醤油の起源になるのだそうです。見た目は味噌状なのですが、食べると醤油の味がする調味料です。銚子にその醤(商品名は、ひ志お)を販売していお店があるのでぶらりに行ってきました。

 
 都心からは成田空港方面を目指して東関東自動車道を進みます。が、下道大好きかつ貧乏性の私は、途中の富里インターで降ります。しばらく国道296号線を進み成田空港滑走路のすぐ先(このあたりには航空科学博物館もあります。飛行機好きなら見逃せません)を抜け、染井交差点を直進して県道74号に入ります。銚子に向かうには、そのまま国道296号線で国道125号に抜けるのが一般的ですが、平行する県道74号線は交通量も少なく、快適です。
 この県道、交差点で右に左に曲がったりしますが(ぼーっと直進していると、いつの間にか違う道に行ってしまう交差点もありますので注意してください)素晴らしくローカルでめちゃ楽しい道です。 
 利根川にぶつかったら国道356号へ右折、利根川沿いに東へ向かえば銚子の街に到着です。

 
 銚子と言えば、灯台、お魚、醤油が有名ですが、忘れちゃいけないと言いますか、鉄には鉄分補給の虫がうずうずする鉄道があります。なんともレトロな昭和の薫りビンビンで、映画やテレビのロケにもよく登場する銚子電鉄です。ご多分に漏れず赤字に苦しむ小さなローカル私鉄なのですが、「電車修理代を稼がなくちゃ、いけないんです。」で有名になった名物のぬれ煎餅で車両の修繕費を稼いだりして、存続の危機を努力でつないでいます。

犬吠駅発車直後の踏切にて パチリ! 
犬吠駅発車直後の踏切にて、まずはパチリ!

 
 銚子駅から犬吠埼方面へと進む銚子電鉄の終点は外川(とがわ)駅。犬吠埼の高台にあるこの終着駅がまたなんとも映画のセットのような駅舎なのです。最近では土日はもとより、平日でも観光客が訪れる人気スポットになっています。
 もちろん何度か行ったことはあるのですが、今回は行ってびっくり! なんと銚子電鉄の人気者、大正生まれの日本で一番小さい電気機関車、デキくん(デキ3形)がいました! 普段は銚子駅のお隣にある仲ノ町の車庫に置かれているのに まさかここでお会いできるとは! 気分は最高です。今回乗りはしませんでしたが、応援の意味も込めて切符を購入しました。がんばれ、銚子電鉄!

外川 外川
外川 外川
もう完全に映画のセットか!ってくらいな昭和な終点外川駅。無人駅ですが乗客と見学の人で賑わってます!
デキ モハ801
日本で一番小さな2軸電気機関車、デキ3号機はめちゃくちゃかわいい人気者。他にも外川駅はいろんな色の古い車両のオンパレードでした! 

 
 灯台も近いお隣の犬吠駅に移動して、危機を救った? ぬれ煎餅を購入します。
 犬吠埼の灯台を遠くから鑑賞しつつ、太平洋を望む君ヶ浜海岸でぬれ煎餅をかじったら、途中の本銚子駅にも立ち寄って、気合をもらって本調子!

灯台 君ヶ浜
君ヶ浜の駐車場からの犬吠埼灯台。元旦の朝は大人気! この時期は静かな君ヶ浜海岸。海の色が綺麗でした。
ぬれせん 本銚子
これがあの名物ぬれ煎餅! 行ったら買うべし!通販でも入手できます。オンラインショップでも購入出来ます。 夜にはちょっと恐いかも? の本銚子。近くに小学校があり、時間には子供の声で溢れます。

 
 最後はお目当ての醤です。銚子の街中にある山十商店で無事に購入できました。大事に鞄にしまって行きと同じ道のりで家路につきました。
 都内を10時過ぎに出発して、銚子を3時間ほどぶらぶらして18時には帰宅しました。今回の走行距離は250kmほど。燃費は38km/Lくらい。まあまあでしょうか。夜は醤を載せたお豆腐で晩酌、いい一日でした!
 灯台、漁港、醤油工場などの見所があり、お魚もおいしい銚子ですから、お時間のある方は、一泊で行かれるとより楽しめると思います。

山十商店 醤
銚子市内にある山十商店。ここが今回メインの目的地。 これが醤(ひ志お)。めちゃ美味しいですよ! 20グラム5袋入り650円 (税込)。詳しくは http://www.hishio.co.jpで。


■取材協力 ホンダモーターサイクルジャパンアライヘルメット
   
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