RM-Z250 745,200円(2015年9月7日発売)

★スズキ RM-Z250 車両解説

スズキの4ストロークモトクロッサー、RM-Z250をフルモデルチェンジして発売

カワサキと共同開発されたスズキ初の4ストローク・モトクロッサーがスタートとなっているRM-Z250。2種類のイグニッションマップ特性を備えた水冷DOHC4バルブ・エンジンを、2ストロークRMから発展させたフレームに搭載して、2003年8月に登場させたのがRM-Zシリーズの始まりだ。

マグネシウムやアルミニュウムを多用した軽量コンポーネントを使用、バルブやエキゾーストの一部にもチタンを採用するなど徹底した軽量化で、それまでの2ストロークから4ストロークへと変更したことによるエンジンの重量ハンディを克服。一足早く発売された2ストローク・エンジン搭載モデルのRM250よりも車両重量が軽いほどだった(RMの96kgに対してRM-Zは92.5kg)。

2011年の11月に発売された2012年モデルでは、イエローの基本カラーは変わらないものの、配色が若干変更となり、シート表皮色、フロントフォークプロテクター色を変更、「SUZUKI」デカールを廃止。そしてフロントフェンダーの「S」デカール、リアゼッケンの「FuelInjection」デカールも廃止された。

2012年11月に発売された2013年モデルでは、エンジンを初め戦力アップの機能面の改良を中心としたモデルチェンジが行われた、ECMの変更により始動性の向上も行われた。それ以外では、サイドゼッケンプレートが白から黄色ベースに、シュラウドデカールが変更された。

2014年9月には、カラー&グラフィック変更を中心としたマイナーチェンジが行われている。エンジンプロテクター、リアディスクカバー、リアキャリパーガード、ブレーキホースガイドのカラーを変更、シュラウドでカールのデザイン変更、レンサルハンドルのカラー変更、そしてシート上面のカラーが赤からグレーに変更されている。

今回、フルモデルチェンジが行われたRM-Z250は、ワークスマシンからのフィードバックにより、2015年モデルのRM-Z450に初採用された“スズキ・ホールショット・アシスト・コントロール(S-HAC)”をさらに発展改良させたものを標準装備したのが最大の特徴で、このほか新設計エンジンには、クランクケース、ピストン、カムシャフト等で80ヵ所以上にのぼる改良が行われ、パワーバンドの拡大やフリクションロスの低減、および減速フィーリングの改善などが行われたという。

メインフレームも新設計で、軽量化と同時にフレーム剛性を最適化し、コーナリング性能を向上させている。フロントフォークにはKYB製の最新エアフォークシステム“PSF2”を採用、大幅な軽量化やダンパー性能の向上、フリクションの低減を実現している。リアもインテグラルアジャスタシステムを搭載した新型KYB製ショックを採用。

フルモデルチェンジされたRM-Z250。チャンピオンイエローNo.2/ソリッドブラック(GY8)。
カラー名称はチャンピオンイエローNo.2/ソリッドブラック(GY8)と変わらず。

★SUZUKI プレスリリースより (2015年7月28日)

4ストローク249cm3モトクロッサー
「RM-Z250」をフルモデルチェンジして発売

スズキ株式会社は4ストローク249cm3モトクロッサー「RM-Z250」をフルモデルチェンジして2015年9月7日より発売する。

●RM-Z250の主な特長
エンジン
・ワークスマシンからのフィードバックにより、2015年モデルのRM-Z450に初めて採用された、スズキ・ホールショット・アシスト・コントロール(S-HAC) ※を各部改良と熟成を経て標準装備した。
・新設計エンジンは、クランクケース・ピストン・カムシャフト等の80箇所以上に及ぶ改良により、パワーバンドの拡大とフリクションロスの低減、及び減速フィーリングの改善が実現した。
・新設計デコンプシステム採用及びキックスターターの改良により、始動性を改善した。
・オイルレベルゲージ窓の追加により、オイルメンテナンス作業が容易となった。
車体
・新設計メインフレームは、軽量化と同時にフレーム剛性を最適化し、コーナーリング性能を向上させた。
・フロントフォークは、最新のKYB製エアフォークシステムPSF2を採用し、好みに合ったセッティングが容易になり、大幅な軽量化、ダンパー性能の向上、フリクションの低減を実現した。
・リヤショックはインテグラルアジャスタシステム搭載の新型KYB製リヤショックを採用。
その他
・新設計フロントブレーキキャリパーを採用し、従来モデルより10%の軽量化を実現。
・前後タイヤに新型ダンロップタイヤ(GEOMAX MX52)を採用した。
・レンサル社製アルミファットバーを標準装備。
・エキセル社製アルミリムを標準装備。
 
※スズキ・ホールショット・アシスト・コントロール(S-HAC)
スタート状況に応じたモードスイッチの選択により、ホールショット獲得及びスタート後のトップ走行を狙いとした新機構。A/B/オフの3つのモードから選択が可能。2016年モデルでは新たにスタートからその後の状況を3つに分解し、各々の段階において最適化を実現した。
商品名
RM-Z250(RM-Z250L6)
メーカー希望小売価格
745,200円(消費税抜き 690,000円)
発売日
2015年9月7日
車体色1色
チャンピオンイエロー№2/ソリッドブラック(GY8)

★主要諸元

車名型式 RJ42A
RM-Z250(RM-Z250L6)
発売日 2015年9月7日
全長×全幅×全高(m) 2.170×0.830×1.270
軸距(m) 1.475
最低地上高(m) 0.345
シート高(m) 0.955
車両重量(kg) 106
乾燥重量(kg) -
乗車定員(人) -
燃費(km/L) -
登坂能力(tanθ) -
最小回転半径(m) -
エンジン型式   -
水冷4ストローク単気筒DOHC4バルブ
総排気量(cm3) 249
内径×行程(mm) 77.0×53.6
圧縮比 13.75
最高出力(kW[PS]/rpm) -[-]/-
最大トルク(N・m[kgf・m]/rpm) -[-]/-
燃料供給装置形式 フューエルインジェクション
始動方式 キック式
点火方式 CDI式
潤滑油方式 圧送式セミドライサンプ式
潤滑油容量(L) 1.0
燃料タンク容量(L) 6.5
クラッチ形式 湿式多板コイルスプリング
変速機形式 常時噛合式5段リターン
変速比 1速 2.153
2速 1.764
3速 1.470
4速 1.238
5速 1.090
減速比1次/2次 3.315/3.769
キャスター(度) 29°20′
トレール(mm) 130.0
タイヤサイズ 80/100-21
110/90-19
ブレーキ形式 油圧式シングルディスク
油圧式シングルディスク
懸架方式 テレスコピック式
スイングアーム式
フレーム形式 アルミツインスパーフレーム

※装備重量は、燃料・潤滑油・冷却水を含む総重量となります。