2015年7月29日 

■ノートンの正規輸入を開始したことでもおなじみピーシーアイが、今度はモトモリーニも輸入販売開始

モトモリーニの輸入販売開始を発表したピーシーアイの相原 聡専務取締役。本年が50台、来年から150台体制を展開したいとのこと。 発表会場はイタリアのクラフツマンシップで作られるモトモリーニに合わせてイタリア文化会館で行われた。

 2010年6月にイギリスのNorton Motorcycles(ノートン・モーターサイクルズ)社との独占輸入販売契約を結び、ノートンモーターバイクの発売に乗りだしたピーシーアイ社が、今度はイタリアの名門、モトモリーニ(Moto Morini S.r.l)の輸入販売を行うと発表した。

 ご存じの通りモトモリーニといえば、1938年、アルフォンソ・モリーニがボローニャで創業して以来のイタリアンハンドメイドモーターサイクルブランド。2011年に新生モトモリーニとして復活、2015年にはルッジェーロマッシモ・ジャニュゼーリ氏が全事業を買収し、ミラノ郊外に新工場を建設している。細部にまでこだわる職人気質と技による生産は変わらずに続けられているという。ヨーロッパ全土に120ヵ所の技術サービス拠点を展開、日本ばかりでなく、オーストラリアやブラジルにも輸入元を置いて全世界に市場を広げているところ。

11 1/2。イレブンハーフというユニークな名称を持つモトモリーニのベーシックモデル。それでもチェーンガードからフロント&リアマッドガード、サイドパネルなどはカーボンファイバー製。 Scrambler。モトモリーニのオフローダー。シートは3色から選択。メッツラー社製タイヤはオンロードでも快適なライディングを提供。フロントフェアリングやサイドパネルにもカーボンファイバーが。
Corsare 1200 veloce。テルミニョーニ製レーシングエキゾーストを採用。ダブル・ラムダセンサーと新たなエレクトロニックマッピングを加えてバランス、パワー、滑らかさを向上。 Granpasso。ロングツーリングを愛する全てのライダーに。パッセンジャー用ハンドグリップやグリップヒーター、ワイドウインドシールド、KAPPA製サイドバッグなど“ジャーニーパック”を装備。

 最新のモトモリーニのラインナップは、87度V型2気筒、1,187ccエンジンをトレリス風フレームに搭載する5車種の基本モデルで構成される。ベーシックな11 1/2(イレブンハーフ)をはじめ、Scrambler(スクランブラー)、Corsaro(コルサーロ)、Granpasso(グランパッソ)、Rebello(リベロ)の5タイプで、Granpassoには上級モデルのGranpasso GPRもラインナップされている。日本に導入されるのはこの5タイプ、6モデル全てで、8月3日から予約注文の受付を開始、9月に販売を開始する予定という。

 販売目標は、今年12月までに50台を予定。2016年からは3倍の150台を計画。ちなみに気になる価格は、11 1/2が2,224,800円、Scramblerが2,494,800円、Corsaroが2,894,400円、Granpassoが2,991,600円、Granpasso GPRが2,872,800円、そしてトップモデルのRebelloが3,780,000円(以上全て消費税8%込み)。

 ちなみにピーシーアイは、VTホールディング(ホンダベルノ東海から発展した連結子会社28社を参加に置くホールディング会社)の100%出資子会社で、2004年9月に設立、プレミアカーを中心に輸入、販売を手がけてきた会社で、姉妹会社としてイギリスのロータス・カーズ社の正規輸入元エルシーアイなどがある。

■問い合わせ ピーシーアイ(TEL03-5793-8561 http://www.motomorini-motorcycles.jp/