2015年9月25日 

■二輪・四輪向け機能部品製造・販売のショーワが
「栃木開発センター塩谷プルービンググラウンド」を開設

2015年8月に撮影した「ショーワ栃木開発センター塩谷プルービンググラウンド」。 2017年の第二期工事が完成した時点での予想パース。

 パリダカ・マシンのスペシャルサスの開発などでもおなじみショーワが、栃木県の塩谷にテストコース「ショーワ栃木開発センター塩谷プルービンググラウンド」を建設、このほど栃木県の馬場竹次郎副知事や、塩谷町の見形和久町長、そして本田技術研究所四輪R&Dセンターの山口次郎センター長などを招いて華々しく開所式を行った。

「開発体制をさらに強化し、ショーワ製品の性能を高めるとともに、将来技術の開発を目的に、栃木開発センターからも近い栃木県・塩谷町にて2013年より建設を進めてきました」というこのコースは、直線路、旋回路、特殊路(以上第一期工事にて完成)、ワインディング路(2017年第二期工事で完成予定という)で構成され、敷地面積約200,000㎡、コース面積約41,300㎡という広大なもの。

“輸送用精密機能部品の製造、販売企業”としては異例の巨大な施設。「ショーワ栃木開発センター塩谷プルービンググラウンド」がオープン。 ショーワの代表取締役社長、杉山伸幸さんを中心に役員、来賓でテープカット。

 様々な状況での定量的な実車測定が可能な広い全長約920mの直線路をはじめ、最大旋回半径R45を持つ面積約7,800㎡の旋回路、そして面積約10,500㎡の特殊路、第二期工事で完成予定のワインディング路などで構成される一大テストコースだ。特殊路は、カント路、わだち路、EU郊外路など3レーンで構成。ワインディング路もEUや米国の郊外の路面を模したコースとして建設される予定という。

 ショーワでは、このように全世界の様々な路面環境をこのコースに再現することで、同社の製品コンセプト「究極の気持ち良さと楽しさ」を高い水準で短期間に開発することが可能となり、また、将来の自動運転社会にも対応できるサスペンション、ステアリング技術開発をクローズドコースの中で集中的に開発できると説明している。

 昨年5月の静岡県袋井市の浅羽事業所敷地内の二輪車ロードテストコースの拡張とあわせ、今回の塩谷プルービンググラウンドの開設により、ショーワでは二輪・四輪車向け製品の開発をさらに強化していくという。

■名称:「株式会社ショーワ栃木開発センター塩谷プルービンググラウンド」
■所在地:〒329-2339 栃木県塩谷郡塩谷町上沢字黒岩下698番地1

●ショーワ:TEL048-554-1151 http://www.showa1.com/jp/