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旅にも出ない、ロマンも語らない、
ただそこにバイクがあるだけの毎日

その42 想像力の使いどころ

ばいくらへん

最近のアクション映画はCGの技術の向上により、そりゃもうスンゴイ迫力のシーンが次から次に襲い掛かります。
車やバイクなどのメカものはCGとして扱いやすいのか、映画に限らずCMでも「あれ全部CGな」ということが当たり前になってきている昨今、「どーせCGだろ」というスレたお客さんを逆手にとって「このアクションシーンはCGじゃないんですぞ!」というものまで出てくる始末。
もうフツーに車やバイクが追いかけっこしてるカーチェイスシーンなんかつまらない!
逆走・信号無視は当たり前! 細い道をぎゅわんぎゅわん走り抜けたり、高架を飛びぬけたり、屋根を走ったり、空飛んだりあれやこれやとまぁよく思いつくモンですねってなくらいムチャクチャなシーンがテンコ盛りなわけであります。
まあ、観ているほうとしても、どんな危ないシーンでも所詮は安全をしっかり確保して作られた映画のワンシーンであり、作り物であるからして、ハラハラドキドキはするもののどこか安心して観られます。
むしろ、「これホントにやったらどうなるのかな!?」「一度はこんなムチャクチャな走りをカッコよくキメてみたい!」などなど、作り物とわかっているがゆえの妄想もムクムクと膨らんでいったりします。

つまりは『夢』。
日々、安全運転で無事故・無違反を絶対のものとしている身としては、トンデモなカーアクションシーンを観て「こんなんありえねえぇぇ! でもすげええええ!! やべええええぇ!!」と、非日常のシーンの連続にわくわくするわけです。
…が、世の中には想像力を現実的な方向へ働かせてしまう人もいるのです。
カーチェイスシーンのスタート合図的な『逆走』からして「危ない! ダメだぁ! そんなことしたらぶつかるううう!」と、危険予測どストレートの想像をします。
信号を無視して交差点をギリギリで走り抜けるようなお決まり中のお決まりのシーンですら「あっぶねえええええ! あー!ホラ!! あっちの車ぶつかっちゃったじゃん!」と、憤ります。
バイクや車が飛んだりはねたりクルクル回ったり爆発炎上したときには、もう目を開けていられない状態です。
いや、これ作り物だから…。スタントマンすらいないコンピューターの映像だよ…?
普段からまじめに交通ルールを守っている人には、自分がカーアクションの主役でムチャクチャな運転をしちゃう想像ではなく、『むちゃくちゃな運転をするやつにまじめに走っている自分が被害に遭う』という方向で想像力が働くようです。
むぅ、確かに自分が主役の想像ならムチャやっても死なないわけで頭の中だけで楽しめますが、主役ではなくドカンドカンぶつかる周囲の車の運転手としての想像だと、そりゃー恐ろしいにもほどがありますな…。

そんな映画を観た帰りに、ついバイクをブイブイしたくなる気持ちをぐっとこらえてニヤニヤしてしまう自分のような単純思考の人間もいれば、いつ暴走車に突っ込まれるかという恐怖に駆られ、いつもより安全運転になってしまう人もいるわけなんですね〜。
バイク好きだからってバイクがムチャクチャするアクション映画はダメ〜! という人は何気に多いみたいですが、さて皆さんはいかがでしょうか…? です。
しかも放っておいたら、


結構ヤバイんじゃないの

というレベルで。


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とはいえ作った本人があまりLINE使いこなせてなかったりするんですけども。
(;´Д`)


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