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■人造人間とアンドロイド携帯

(2010.7.6更新)

最近巷で噂の「アンドロイド携帯」って何?という方のために、チョッとだけ紹介しましょう。

アンドロイド携帯(正しくは「Android携帯」)ですが、そもそも「アンドロイド」と書くと従来は、いわゆる「人造人間」のことを指していました。最新の携帯にまったく興味の無い方や、一部の男性諸氏は「ちょっと冷たい感じで、眼の色が赤や青の女性の姿」を思い浮かべたことと思いますが、それはSF映画やアニメの見過ぎです。

ギリシャ語の語源「andro」(男性の意味)+「oid」(もどき、の意味)の合成語からすると、本当は男だけ?などと、少々がっかり感が漂ってしまいますので脱線はこのくらいにして、最近登場した新しい携帯電話の話に戻しましょう。

「Android携帯」というのは、OS(オペレーション・システム)にGoogle社の「Android」を採用したもので、「スマートフォン」という仲間に入るものです。

スマートフォンの代表的なものはiPhoneや、WindowsMobileの携帯電話、などがあります。

Androidが話題となった理由としては、従来は、携帯電話会社の技術で独自に開発されてきたものが、既にオープンとなっている技術で実現したこと、基本的なソフトウェアのライセンス費用がほとんど無料、ということと、誰でもソフトを作れる、という点が挙げられます。自由にソフトを追加できたり、値段が安くなるというのは嬉しい話だと思います(実際には「大画面で高精細なタッチパネル液晶画面」や、「高級感溢れるケース」、「大容量なメモリーやバッテリー」など、普通の機種よりコストが高くなっている部分もあるので、それほど安い値段にはならないようです)。

最近発売された「Xperia(エクスペリア)」も注目の的でしたが、これから発売される機種も、普通の携帯電話のように、電話をかけたり、メールをしたり、という使い方より、インターネットをする、ゲームをするなど、iPhoneのように多様な使い方が出来るようです。「自分は、音楽はiPod、ゲームはPSPがあるから普通の携帯で十分」などと言わず、機会があればぜひ手にとって見ることをお奨めします。

電気先生
電気先生
かつてパーツBGやミスター・バイクBG誌などで、まだインターネットがメジャーでなかった頃からバイク関連のホームページを紹介したり、ネットサーフィンしたり、果ては「乾電池何個でセルは回せるか」などという、金と手間ばっかりかかる無謀な実験をしたりしていた電波的なPC馬鹿さん。得意分野は深夜アニメとダークなアキバ系デジタルモノであるが、昼間は某情報通信系大企業の明るい仕事に従事している正真正銘、エンジニアです。

Android携帯一例。○Google Phone(Vodafone:英)、○ドコモのXperia(DoCoMo)、○auのIS01(au)

※Android携帯一例。(左)Google Phone(Vodafone:英)、(中)ドコモのXperia(DoCoMo)、(右)auのIS01(au)


Androidの公式フィギュアは、キャラごとに意味づけされており、ちょっと楽しそうで、おもしろそう。

※Androidの公式フィギュアは、キャラごとに意味づけされており、ちょっと楽しそうで、おもしろそう。


 

「Androidマーケット」というところから、有償無償含め、かなり多数のソフトがダウンロードできるので、ユーザに合わせて進化する携帯、と言っても良いかもしれません。

AndroidのOSは、続々と新しいバージョンの開発が進められています。今携帯電話として出回っているものは、バージョン1.5のCupcake(カップケーキ)と1.6のDonut(ドーナツ)。コードネームがABC順で、お菓子の名前が付いているのは結構洒落ています。

OSとして既に登場している2.0のEclair(エクレア)、2.2のFrozen Yogurt(フローズンヨーグルト)など、これからさらに新しい機能が追加されていく「進化するAndroid携帯」。

これでチョッと興味が出ましたか? それではまた。


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