Hi-Compression Column

電気先生リターンズしびれまっ変圧器

第10回 今、売れているモノって何だろう

(2011.4.5更新)

大地震の影響からか、関東地方でもスーパーやコンビニで色んなモノが不足して微妙に混乱していましたが、こんな最中、ネット通販ではどんなグッズが売れているのか気になったので、ちょっと見てきました。

<ダイナモライト・ランタン>

手回し充電、ライトとしての利用の他に、ラジオが聴けて、携帯の充電ケーブルも付いています、ってヤツですね。

一家に一台あると何となく安心かも、というグッズです。

 

ダイナモライト

念のためですが、普通の携帯電話の充電は、ずうーっと同じ回転速度で、何日も回し続ければ、ちょっと貯まるかもしれない、という程度ですよん。

ソーラー付きの機種買っておけばよかったかも、ですね。(笑)

<電池式扇風機>

「どこでも扇風機」、というネーミングに釣られていってみたら、予想通り、どこへでも使えて場所を選ばない、って書いてありました。 

ちなみに、必要となる単一電池8本は別売りだそうです。

どこでも扇風機

<保冷剤>

某「氷点下パック」、というのが売れ筋らしいです。

「倍速凍結」とか「氷点下パックGT」などと強力そうな語尾になっていたりします。

こういう保冷剤って、「完璧に凍るのに何日もかかった」「ビールがカチカチに凍った」などの事件をよく聞きますが・・・

ともかく慣れが必要みたいです。

<浄水器・浄水ポット>

とある浄水器

こんなサバイバルタイプもよく売れているみたいですが、能書きが凄いです ↓

使える水→・水道水、地下水、井戸水、魚などの生物が生息している谷川

・河川水・湖沼水、ポリタンクなどの溜め水、

・入浴剤などが入っていない風呂水、トイレのタンクの水、プールの水、雪解け水、雨水など

使えない水→・魚などの生物が生息していない河川や湖沼水

・生活排水、工場排水、農薬、除草剤などが流れ込んでいる恐れのある河川や湖沼水

   ・ 毒劇物、有機溶剤、有害重金属などが溶け込んでいる恐れのある水、海水、ウイルスなどの有害物質を含む恐れのある水

海水って、駄目なんですね・・・

ちなみに、大腸菌(O-157など)、コレラ菌、赤痢菌やサルモネラ菌などで汚れた水も安心して飲める! そうです。

これだけ見ると混乱してきますが、非常時に細かいことなんて考えませんし、実は評判も良いみたいです。


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電気先生
電気先生
かつてパーツBGやミスター・バイクBG誌などで、まだインターネットがメジャーでなかった頃からバイク関連のホームページを紹介したり、ネットサーフィンしたり、果ては「乾電池何個でセルは回せるか」などという、金と手間ばっかりかかる無謀な実験をしたりしていた電波的なPC馬鹿さん。得意分野は深夜アニメとダークなアキバ系デジタルモノであるが、昼間は某情報通信系大企業の明るい仕事に従事している正真正銘、エンジニアです。

<電池変換ケース>

売れ筋は、「単3電池から単1電池へ」「単3電池から単2電池へ」「単3電池2個を単1サイズに」といったモノ。

電池変換ケース

よく見て思ったのですが、単3なら、どこでも手に入るんでしたっけ?

それはさておき、この前まで、入手困難状態だったエネループの「tones glitter」って、もう手に入るようになったでしょうか?

エネループtones glitte

「並べたらお洒落」っていう商品性を電池で考えた人、グッジョブですねっ。

そうそう、何でも買えるAmazonですが、「ガイガーカウンター」(いわゆる放射能測定器)売ってるんですねぇ。

ガイガーカウンターと言えば、いつぞやミスター・バイクBGで自作・バイクに搭載してツーリング、などと企んだことがあったような気しますが・・・

今回は、このマニアックな計測器を買う前に、基礎知識について勝手におさらいしてみましょう。

放射線とは、高エネルギーの電磁波や粒子線のことですが、透過する性質の違いでアルファ線、ベータ線、ガンマ線、中性子線などに分かれます。

たとえば、アルファ線だと、紙で防げるのですが、ガンマ線だと、50cm以上のコンクリートでないと防げない、のように異なりますので、「何の物質からのどんな放射線」かが重要だということになります。

次に、放射線計測の単位ですが、エネルギーの単位としては「グレイ」(単位質量あたりの吸収エネルギー量)が使われます。

一方、人体への影響は、「そのときの強さ・量」だけでなく「累積量」を把握する必要があるので、「シーべルト(Sv)」という単位で「影響度合い」を管理出来るようになっています。

日本では、何もしていなくても年間1〜2m(ミリ)Svは浴びているそうで。

なお、検診時のレントゲンが1回0.2ミリくらい、全身CTだと1回7ミリくらい。

数字だけだと全然ピンと来ないのですが、要は何百ミリ以上を一度に受けた場合に、健康への影響があると言われています。

ちなみに、ガイガーカウンターとは、正式には「ガイガー=ミュラー計数管(GM計数管)」を使用した放射線量の測定器、ということになります。

原理をすごく大雑把にいうと、ガスを充填した管に電極を設けて高い電圧をかけておき、放射線が到来した際に発生するパルス電流を計る。というもの。

ということで、ガイガーカウンターを買う時は、

・「何の放射線が図れるか」→ これ基本です。

・「何のセンサーが使われているか」→ GM管式、が基本なんですが・・・

・「メーカー」→ 当然ですが、放射線技術の先進国の製品を。

などが選択のキモになるようです。

怪しいのがとってもたくさんあるので、気をつけてくださいね。

ちなみに先ほど、「お洒落なガイガーカウンターをお探しですか?」というリンクが・・・

え? お洒落!? なになに???

ってな感じでクリックしてみたら、これが。↓

お洒落なガイガーカウンター

んー、確かにお洒落で、ちゃんとしたモノっぽかったです。

でも、ネットで検索してさっと表示される製品って7〜8万円くらいのが多いのは、どうしてなの?


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