Hi-Compression Column

あんときの真美

(2011.7.28更新)

ども。最近、ちっとハナシが長くなってる中尾です。スンマセン!

『スターどっきりマル秘報告』(フジテレビ系)で、高樹 澪さんにどっきりを仕掛けるという大役を仰せつかったミスター・バイク編集部だった。

ワタクシ中尾祥司、“ワシ”石井、カメラマン・滝沢のトーシロ・トリオが取材と称して東京都下秋川渓谷辺りで仕掛けたのだ。

で、前号までのあらすじ。

河原で取材してると、そこに捨てネコがいる。

澪ちゃん、ネコ好きだから必ず連れて行くこと請け合い!

って、これだけなのに、なんで3回も続いてんだろ?

で、今回4回目が最終回になる、ハズだ!

よーやっと黒ネコを連れて行くことに成功したワタクシ達は、光明壮という宿にチェックイ〜ン!

夕食。

近くで採れた山菜が並ぶ。石焼き料理が食欲をそそる。鱒の塩焼きだ! 旨い旨い!

と、そこに宿のご主人登場。

「地元の新聞ですぅ」みたいな感じだった(この新聞が、数年後日本中で大きな話題になるとは知る由もなかった)。

ここからまたまたワタクシ達の出番なのだった。

新聞読みつつ演技、開始。

「ふ〜ん」──だって。

「フムフム」──だって。

「そっかぁ」──だって。


「ゴホン!」──ここで“ワシ”石井が動いた、っつーか言った。

「ン? ここに出てるネコ、拾ったネコじゃないっすか?」

「どれどれ」──身を乗り出すワタクシ。

「似てる似てる」──マネージャー・フタバさん。

「……」──我関せず鱒を喰らう、カメラマン・滝沢。

「ワッ! ゴヒャクマンだって! 澪ちゃん!」

「丁度5人で割り切れるね、澪ちゃん!」

棒読みチックな台詞が飛び交うのだった。

「違うんじゃない?」──比較的冷静な澪ちゃん。

それじゃ困るんです。

なんとかその気にさせて、ネコを飼い主の元へ連れて行かなくっちゃ。

「んにゃ、ホラこの写真見て。間違いないっしょ!」

「ダメもとで連れてってみよ? 高樹みよ」てなダジャレも飛び出して……ないかも……。

「そうだね、ゴヒャクマンエンだもんね。連れて行こう! 山分けだ! ワーイ」

……、ここまで露骨じゃなかったけれど、とにかく連れて行くことになった。


ミスター・バイク1984年6月号

記事が掲載されたミスター・バイク1984年6月号の表紙。あっ! 四半世紀の時を経て表紙に誤植はっけ〜ん……とほほほ。

右上へ

翌日。

由緒ありげな老舗めし処。

ここからは澪ちゃんだけが中に通された。

部屋で待つ澪ちゃん

飼い主のお金持ち夫婦が焦って登場。

いきなりポンと500万円の札束を机の上に!

澪ちゃん、キョトン……でもニヤリ……。

「本当にありがとうございます」てなこと奥様が言ってる。

ここで、獣医さんが登場。

ネコの身体を触りながらあーだこーだ口から出任せ言ってる。

で──。

「アレッ? このネコ似てるけど違う!」

澪ちゃん、キョトン。

夫婦、「なんざんしょ、帰りましょ!」てな感じで500万円と共にそそくさ退散。

残された澪ちゃん、キョトンのしっぱなし。

ジャ〜ン!

ここで登場! レポーターの夏木ゆたかさん!

『大・大成功』のテロップがド〜ン!

1984年4月19日(木曜日)の夜8時からオンエアー!

タイトル──『高樹 澪 金目の黒猫に懸賞金 猫をとるか500万円をとるか?!』

が、画面いっぱいに踊っていた。

“撮影協力・Mr.BIKE”がデッカく映し出される。

たしか録画したはずなのだがなぁ……。

ミスター・バイク1984年6月号

高樹 澪さんは、当時『スチュワーデス物語』に出演していたと思う。

ワタクシの中では長い髪の印象しかなかったのだが、このドラマのためにバッサリ切っていた。

1996年頃には『ウルトラマンティガ』で、イルマ・メグミ隊長を演じていたという。

何でも、ウルトラマンシリーズでは初めての女性隊長だったそうだ。

数ヶ月前のことだった。

CSチャンネルをあっちゃこっちゃイジってたら高樹 澪さんの出ている映画をやっていた。

『チンソクの夏』(2003年度作品)だった。

ほとんどエンディングあたりしか観られなかったが、懐かしい澪ちゃんがそこにいた。

そう言えば最近はあまり見ないなぁ。

“片側顔面痲痺”という難病に罹っていたことを読売新聞の「一病息災」というシリーズで知った。

手術をして、現在は復帰している。

良かった。

とゆーワケで、久しぶりにお逢いしたいものだ、と思いつつ終わりだ!


東京エディターズ代表取締役社長兼
WEB Mr. Bike代表
『中尾祥司拝。』
中尾祥司
ミスター・バイク誌の創刊からのメンバー(あん時ゃ下働きだったけど)。当初はフリーライターとしての契約だったが、「アイツの一ヶ月のギャラ、高いんじゃないか? 社員にしちまえ!」とゆー、今は亡きボス渡辺の天の声で目出度く正社員に。ちなみに給料は5万円弱だった(あん時ゃツラかった)。それ以前は、某政党の運動員(あん時ゃパクられそーになった)、シロアリ退治業者(あん時ゃ、「奥さん、ホラいましたよ」と用意してたシロアリを見せるよーな汚いマネはしなかった)、新宿ゴールデン街の某バーでバーテンダー(あん時ゃ呑めた、今は下戸……なんでやろ?)、そして「サイナラサイナラ」の淀川長治さんの映画の本を作る手伝いをして編集と関わる(あん時ゃ、「私は嫌いな人に会ったことがない」無垢な青年だった)。とゆーわけで、あん時ゃあーだった、こーだったとゆーハナシをしよう。あ、顔写真で、なんでマスクをかぶっているのかとゆー真相もおいおいに、ね。

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