こんにちは。G2連邦・大統領のピンキー高橋です。
いよいよ本格的な冬到来って感じですね。皆さん、お元気にお過ごしでしょうか?
さてお待ちかね(?)、今回は2010年の栄えある原付二種を選ぶ「G2オブ・ザ・イヤー」の発表です。
いやぁ、大賞として1台を選ぶのはホント、難儀いたしました。いずれも素晴らしいバイクなので、今回は大賞とは別に各賞を設定しています。
尚、今回の選定に関しましては、前回の告知でも申しました通り、ワタクシの独断。受賞理由などは以下の通りです。
(2010.12.24更新)
タイトルのメイン写真でおわかりの通り、G2オブ・ザ・イヤーは接戦の末、カワサキの“イチ・ニイ・ゴ”が2010年の栄えあるモデルとして選ばれました! KLX&Dトラ125を選定させていただきましたが、基本骨格が共通ということで2モデル・セットの受賞となっています。日本カー・オブ・ザ・イヤーで言えば1983-1984年のホンダ・シビック/バラード/バラードスポーツCR-X、または1986-1987年の日産パルサー/ラングレー/リベルタ・ビラ、近年では2000-2001年のちょっと強引? と思われたホンダ・シビック/ストリームのような感じです(1982-1983年はマツダ・カペラ/フォード・テルスターなんてのもありました)。
で、ハナシそれましたがカワサキ125。選定させていただいた最大の理由は、維持費の安さに加え手ごろなサイズなど、通勤・通学などに最適な都市部のコミューターとしてここ数年注目を浴びているG2カテゴリーの中に、今や壊滅状態にあったファンライド・モデルとして投入されたこと! G2クラスは普段の足として利用される方が多いだけに、トータルで考えるとスクーターの便利さに勝るものはないでしょう。でもこのクラスならではのマニュアル・ミッションでの走りの楽しみがあるのも事実。カワサキ125は大きからず小さからずの車体サイズにしっかりとした足まわりを装備。Dトラに関して言えば倒立フロントフォークに、おそらく専用設計ではないかと思われる前後14インチタイヤと、見た目も走りも本格モタードに仕上がっています。が、ワタクシが推したいのは今や原付クラス唯一のデュアルパーパスであるKLX125。林道などの荒れた路面で高い走破性をもちながら、そんな場所では手ごろな車体サイズと軽さで不安なし。だれでも冒険気分に浸れる1台です。かといって、近くのコーヒーショップなどにも乗っていける手軽さを持ち合わせています。普段街中を走っていても、長いサスやフロント大径タイヤのおかげで乗り心地が良く、安心感があっていいですね。カウル付スポーツNinja250のように、KLX125も若者を感化する1台という期待もこめて、今回は大賞にさせていただきました。
G2クラスの未来を予見していたV100、そして4ストエンジンを搭載し“王道”を築き上げたV125/V125Gと続くアドレスのG2モデル。V125Sシリーズはその正常進化ということで、一見しただけでは大きな変化を感じられませんが、乗って使って、その違いを大きく実感できる1台です。
ワタクシ、今年短期の間コイツに1800キロも使い倒せる機会に恵まれ、細かなところまで知り尽くしております。なんてったってキャンペーンボーイまで務めた間柄だっただけに、とても高く評価しているのは言うまでもありません。日本のユーザーの声に耳を傾け、細部にまで改良を加えた「真面目な姿勢」を、大賞と僅差の特別賞の理由となります。
コイツもアドレスV125Sシリーズと並び、素晴らしいG2でした。ただし、アドレスが日本専用モデルなのに対しPCXは世界戦略車。よって車体サイズやデザイン、そして使い勝手といった面で、日本のG2スクーターとして馴染みのない部分があります。これが良くないという意味ではなく、同じカテゴリーにありながら新たなキャラクターを生み出したということ。アイドリングストップ・システムといった時代の要望とも言えるメカニズムも盛り込むなど、その先進性で日本のG2クラスに一石を投じた1台です。今回の賞にはそういった点を高く評価させていただきました。
今回のノミネート車の中で最も発売が早かったモデルだけに、後から登場するG2の影に隠れて地味な存在となってしまいましたが、アクシス トリートにも魅力は溢れています。大きからず小さからずの車体サイズやスクーターとしての高い機能性など、強い個性を放つバイクではありませんが、毎日使う道具として実にトータルバランスに優れた1台です。今年、修善寺のサイクルスポーツセンターで改めて試乗できる機会があったのですが、その時は比較試乗したシグナスXよりも好印象だったのを覚えています。そんなモデルが22万円ほどで買えるのですから、これは文句なしのベスト・バリューでしょう。
赤いボディのオリジナル・モデルは最近街中でよくみかけますが、カタログモデルは本来の配達業務に勤しむというより、一部マニアの間でコミューターとして活躍しているようです。いずれにせよ、郵便配達の要件が盛り込まれたいわゆる“郵政カブ”の民生版として発売されたことを評価したいと思います。ここ最近、G2カブのプロ仕様ってなかったですからね。カブ110について触れる度に言っているような気がしますが、ハンターカブのようにもっとレジャー指向に振ったバリエーション・モデルの登場にも期待します。