Hi-Compression Column

G2連邦

明るいヘッドライトと暗いナンバー灯の矛盾


(2011.9.21更新)
ベンアペは松井さん宅から引き上げられ、まず神奈川県某所の「ノア・エンジニアリング」へ。前回お伝えした「富士6時間耐久」に参戦するXR100モタードに一部レーシングパーツが移植されました。写真はその後、勝島の編集部に搬送されたベンアペ。

こんにちは! G2連邦・大統領のピンキー高橋です。

夜の街を走っていると、HIDヘッドランプが増えたことを実感いたします。特に最近は原付スクーターにまで普及していますね。技術の進歩でバラストの小型化が進み、量産効果か、それとも海外生産によるものか、アフター品は価格も相当安くなってきているようです。消費電力が少なく、しかも明るいのですから、それはとても素晴らしいことだと思います。

一方で、対向車にとっては大変迷惑なアフター品のHIDを装着したクルマも最近多く見受けられます。おそらく、光軸はそれほど狂ってはいないのでしょうが、それでも対向車の目が眩むほどの度を超えた明るさはいかがなものかと。しかも、ヘッドランプのみならず、フォグランプまでHID化して全点灯している輩もいたりするんで、対向車はたまったものではありません。

そして、そんな輩に限って、ナンバーにはまるで光が広がらないタイプのLED灯をぼんやりと灯しているパターンが多い。まぁ、明るすぎるナンバー灯ってのも、無意味に点灯させているバックフォグ同様に後続車にとっては迷惑なハナシですけど、ちょっと変じゃありませんか? ナンバーが見えない=犯罪の香りすら感じてしまいます。

ちなみに、エイプはテールレンズがあんなに小さく、バルブも僅か10/5W、しかもバッテリーレス(現行モデルはバッテリーを搭載)でありながら、後続から見るとブレーキ/テール/ナンバーを灯す機能はしっかり果たしていますけどね。素晴らしいじゃありませんか!

で、今回はそんな素晴らしいエイプのお話を。前回でもちょっと触れた、“ベンさん”ことジャーナリストの松井勉さん から頂戴したヤツです。

近々、G2連邦に公用車として配備される予定の通称“ベンアペ”は、これまで主にDE耐などのレースで使われてきたバイクなのでオイルキャッチタンクやゼッケンサークルなどは付いていましたが、保安部品はもちろん、エンジンがレス状態。ベースは、HC07という型式と車体番号からエイプ100の初期型(2002年モデル)だとわかります。

取り外されたパーツはほとんど保管されているので、エンジンさえあれば公道復帰はそんなに困難ではありません。

ということで今年の夏は、猛暑かつ蚊に刺されながらという劣悪な環境ながら、ベンアペ公道復帰に向け、コツコツ直すという楽しみがありました。そんな模様の前半を、写真とキャプションでお届けいたします。


保安部品を装着し、どうにか公道を走るカタチになったベンアペ。専用のボルト類などが見当たらなかったのでステップ、ブレーキペダルなどが装着されておらず、前後ブレーキランプ・スイッチの配線もこれから。この続きは次回にて!

Pinkie高橋
Pinkie高橋
ピンク人初のG2連邦大統領。
老朽化が進んだピンクハウス(大統領官邸)の補修など、最近は財政を圧迫する様々な問題に直面しながらも、原付二種の楽園を目指し日夜奮闘中。
好きなアーティストは
「今 陽子」
「ピンクレディー」
「ピンクフロイド」。
好きな歌は「ピンクのモーツァルト」。
ただ今、大統領の職務をサポートしてくれる秘書を大募集中。

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ベンアペはその後、大統領官邸、通称・ピンクハウス内「G2連邦テクニカルセンター」に運ばれ、公道復帰に向けた作業が開始されました。7月上旬のことです。まずは不要なパーツは外され、エンジン搭載に向けた準備作業。イグニッションは通常のキースイッチに戻しました。
ベンアペはその後、大統領官邸、通称・ピンクハウス内「G2連邦テクニカルセンター」に運ばれ、公道復帰に向けた作業が開始されました。7月上旬のことです。まずは不要なパーツは外され、エンジン搭載に向けた準備作業。イグニッションは通常のキースイッチに戻しました。
タンクの色は、まるで私に乗ってくれと言わんばかりのピンク! ベンアペはかつて、Goo Bike編集部のワークスマシンとして活躍。NMCAバイク親善大使や山手線などの車内英語アナウンスで知られるクリステル・チアリさんも乗っていたようです。WEB Mr.Bike編集部のタカハシさんは「このバイク、もてぎのS字でブチ抜いてやった」と言ってます。真意は定かではありませんが……。タカハシさんはDE耐のハナシになるたび「オレはあの“クールデビル”原田哲也をエイプでブチ抜いたことが一生の思い出」と嬉しそうに語ります。ただ、タカハシさんが原田選手を抜いたのはホームストレートで、その直後の1コーナーではアウトからあっさり抜き返されたことを私は知っています。
タンクの色は、まるで私に乗ってくれと言わんばかりのピンク! ベンアペはかつて、Goo Bike編集部のワークスマシンとして活躍。NMCAバイク親善大使や山手線などの車内英語アナウンスで知られるクリステル・チアリさんも乗っていたようです。WEB Mr.Bike編集部のタカハシさんは「このバイク、もてぎのS字でブチ抜いてやった」と言ってます。真意は定かではありませんが……。タカハシさんはDE耐のハナシになるたび「オレはあの“クールデビル”原田哲也をエイプでブチ抜いたことが一生の思い出」と嬉しそうに語ります。ただ、タカハシさんが原田選手を抜いたのはホームストレートで、その直後の1コーナーではアウトからあっさり抜き返されたことを私は知っています。
そしてエンジン搭載のため、ベンアペは石川遼クンの地元として知られる、埼玉県松伏町にある通称・MBB(松伏ベース)へ。ちょうど1年ほど前、不幸なアクシデントhttp://www.m-bike.sakura.ne.jp/feature/roots/04.html に遭遇してからMBBで休眠状態にあったXLR80Rからエンジンを移植することに。G2連邦委託テクニカル・ディレクターであり、MBB管理人・ツボ8さんの協力によって、搭載作業はあっさり完了。エンジン側の配線端子をエイプ側のハーネスに合わせて繋ぎ、キックすること数回。79cc縦型ユニットは快音を伴い目を覚ましました。「Ape80」が誕生した瞬間です。
そしてエンジン搭載のため、ベンアペは石川遼クンの地元として知られる、埼玉県松伏町にある通称・MBB(松伏ベース)へ。ちょうど1年ほど前、不幸なアクシデント に遭遇してからMBBで休眠状態にあったXLR80Rからエンジンを移植することに。G2連邦委託テクニカル・ディレクターであり、MBB管理人・ツボ8さんの協力によって、搭載作業はあっさり完了。エンジン側の配線端子をエイプ側のハーネスに合わせて繋ぎ、キックすること数回。79cc縦型ユニットは快音を伴い目を覚ましました。「Ape80」が誕生した瞬間です。
よって、XLR80Rは哀れにもこのような状態に。このマシンもいずれ、G2連邦の公用車として復活させる予定です。
よって、XLR80Rは哀れにもこのような状態に。このマシンもいずれ、G2連邦の公用車として復活させる予定です。
ベンアペにエンジンを搭載した日は朝から猛暑。作業完了後、北越谷にある喫茶店で一息つき、さっぱりしたかったのでクリームソーダを注文したら、まるで想像とは異なる写真のような物体が出てきました! ツボ8さん、お疲れ様でした。
ベンアペにエンジンを搭載した日は朝から猛暑。作業完了後、北越谷にある喫茶店で一息つき、さっぱりしたかったのでクリームソーダを注文したら、まるで想像とは異なる写真のような物体が出てきました! ツボ8さん、お疲れ様でした。
再び、G2連邦テクニカルセンターに戻ったベンアペ。まだ保安部品が装着されていないので、プロダクション・レーサー的趣。XLRに装着されていたアップマフラーもそのまま移植しました。キャブもエイプ100より口径が大きいKEIHINのPC20。これから保安部品を装着します。
再び、G2連邦テクニカルセンターに戻ったベンアペ。まだ保安部品が装着されていないので、プロダクション・レーサー的趣。XLRに装着されていたアップマフラーもそのまま移植しました。キャブもエイプ100より口径が大きいKEIHINのPC20。これから保安部品を装着します。
リアのサブフレームを装着するにあたり、フレーム側の左側ステーが切除されていたことが判明。理由は不明。3点留めでも問題なさそうなので、とりあえずそのままに。
リアのサブフレームを装着するにあたり、フレーム側の左側ステーが切除されていたことが判明。理由は不明。3点留めでも問題なさそうなので、とりあえずそのままに。
アップマフラーのおかげで右リアウインカーとのクリアランスはギリギリ。これに関してはウインカーステーを力で上に曲げて解決。耐熱テープが無かったので、とりあえずアルミテープを配線の上に貼っておきました。タカハシさんのエイプ100タイプDに装着されているCRF100用マフラーだったら、ノーマルウインカーはこの場所に装着すらできません。
アップマフラーのおかげで右リアウインカーとのクリアランスはギリギリ。これに関してはウインカーステーを力で上に曲げて解決。耐熱テープが無かったので、とりあえずアルミテープを配線の上に貼っておきました。タカハシさんのエイプ100タイプDに装着されているCRF100用マフラーだったら、ノーマルウインカーはこの場所に装着すらできません。
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